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木は万物の整然さを象徴する。

枝は幹から生える。葉は枝から生える。
当たり前の話だけど、幹から直接に葉は生えない。
枝は、幹と葉を仲介する役割を果たす。
木々の枝ぶりの良さは即ち
幹と葉の固い繋がり、2つの共栄を象徴している。

そして十分に成長した木は、枝に花をつける。
葉は、枝を通じ樹木を培い
大きく成長した木は、枝を通じ花を育む。

「木に寄り添い、分かれ支える(=技)」が、枝の由来とのことですが
木の技が枝にあるならば、人の技は伎(方伎・方術)にあるのかもしれません。

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木は万物の整然さを象徴する。

木は自らの根本に木陰を落とす。
木が大きく成長するほど
背が高くなるほど、葉が増えるほどに木陰は大きくなる。

植物としての木の成長は、
日向に向かって、木陰を伴いながら進む。
成長が進み、葉が生い茂る夏には、木陰も大きくなり
成長が止まり、葉が落ちる冬には、木陰も小さくなる。
そうして木陰は、陽気の盛衰にも寄り添っていく。

像物としての木は、日向と日陰(木陰)を共栄する。
日向の勢いが強くなれば、日陰も大きくなり
日向の勢いが弱まれば、日陰も小さくなる。

陽(ひ)が強くなれば、陰もまた強くするのが
生命の営みだと思います。

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木は万物の整然さを象徴する。

木が根を下ろす様子は、物事の安定を表す。
対して、風に揺られて葉を散らす様は、物事の不安定を表す。

不安定と聞けば、マイナスのイメージかもしれませんが
春に芽を出すのも、秋に落葉する(そして土の栄養に還る)のも
大木へと成長していくのも、火を伴って燃えるのも、不安定さによる。

逆に、春に決まって芽を出せるのも、剪定して枝が再生するのも
切り株がいつまでも残るのも、生木が燃えにくいのも、安定による。

東洋医学では、物事は二面性(ここでは安定と不安定)を伴って存在すると説いている。
お互いが反発せずに両立するとは、不思議な話に聞こえるかもしれませんが
変わり続けることで得られる安定が現実には存在します。


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木は万物の整然さを象徴する。

風通しの良い森は、木漏れ日も相まって
清々しさを感じさせてくれる。
木々の間を風が通り抜けることで
鬱蒼とした大気は対流され、澄んでいく。

心地良い風を受けて、森は洗練されていく。
そういう点で風は、文字通りの追い風になる。

風通しが良いことは
適度な透き間を伴って枝葉が広がる様を表す。
けれど風が強くなるにつれて
枝葉は密集して太くなっていく。
強すぎる風の前では、そうする事でしか抗えず
そうして育った木は、本来の整然さを欠いてしまう。

風は木を洗練する一方で
束縛する面を持つことも忘れないで下さい。


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木は万物の整然さを象徴する。

木は森を育てる。
木が集まるだけでは、森にはなりません。
森は一つの生態系だから、
そこには水もあれば、土もあり、大気もある。
木は、そうした森に欠かせないものを育てていく。
そして同時に、相互の結びつきを強くしていく。

木は、水と土、大気、あるいは
そこに生きる生物を結びつけて育んでいく。
バラバラの存在を一つの形に構築していく。
そうして生態系を豊かにしていく。
けれど自然の豊かさは、煩雑へと向わず
見事な調和を伴って進行していく。

生物多様性という名の森の見事な調和も
木の整然さを反映しているのだと思います。




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