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肌が弱いとは、金斧の切れ味が悪い様子を、
肌が敏感とは、肝木の枝が乱生する様子をそれぞれ暗示しています。
金斧の切れ味を高めることは大切ですが、
敏感さに悩む人には、肝木の自制を促すことも必要です。

五臓の肺と肝は、五行では金と木の関係にあります。
2つの関係は一例を挙げると、金斧が伸び放題の枝を剪定する
即ち、肝の乱れ(亢り)を、肺が整えてくれるような関係にあります。
この点で、健全な肺の働きは鋭利な金斧として
敏感さに伴う肝の乱れを断つのに一役買ってくれる訳です。

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尤も肺の働きは、いかなる肝の乱れも是正してくれる訳ではありません。
例えば、金斧は少々の枝ならば容易いが、雑多な枝や太幹ならば至難となり、
強すぎる肝の乱れの前では限界があります。

ちなみに、そこで金斧に負担を強いると、
現実のように切断に伴う摩擦が発生して、金属は熱せられます。
その熱は肝には好物で、さらに肝の乱れを助長してしまいます。
だったら逆に冷やせば?と考えても
常に冷せば皮膚の乾燥を招き、金斧の切れ味を鈍らせてしまいます。
あくまでイメージの話ですが、金斧は金気(=微細な振動のような存在)で
鋭利な切れ味を発揮しており、それは冷やせば失われる(振動が停止する)ので、
なまくらになると言ったところでしょうか。


皮膚が弱い人にとって、寒い時期の乾燥は禁物ですが
皮膚を潤したり保湿を心掛けても
依然として肌荒れや敏感肌や皮膚過敏症に悩まされる人は少なくありません。
皮膚が弱い事と敏感な事は、共通する部分がある一方で
全く別の顔を持つ側面もあります。

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東洋医学では、皮膚の働きに関わる存在は肺に属し
痒みや敏感など神経に関わる存在は肝に属します。
ですから簡単に言えば、皮膚が弱いとは肺の不調
皮膚が敏感とは肝の不調という事になります。
尤も、「皮膚」で「痒み」が生じているのであれば
それは「肺」の上で「肝」の不調が起きていると例えられますので、
症状そのものは、肺・肝の両方の側面を持つと言えます。

12月を師走と呼ぶように
年の暮れは仕事の追い込みや年末行事の増加で、
いつも以上に忙しくなると思います。

忙しいときこそ、休息を大切にしましょう。
確かにその通りですが、忙しい時期であれば、休息する時間そのものが限られがち。
だから、休息を大切にしなさい=休息する時間を長く設けなさいとはなりません。
むしろ、効果的な休息を心掛ける、休息の質を高める事が大切だと思います。

いつも以上に忙しいときの休息は
忙しさに伴うオーバーヒートを鎮める
疲労を蓄積して、内臓(五臓)の働きを弱らせない
事がポイントです。

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また、そうした目的で休息を取る場合、一まとめよりもこまめな休息が効果的です。
こまめな休息を通じて、ON/OFFの切り替えが上手になる事は、
自律神経系の働きも盛んになり、それがまたメリハリをつけるという好循環をもたらします。
長い時間をかけてじっくり行う休息と
短時間で効率よく行う休息は、目的・用途が同じではありません。
だから例えば、寝溜め:週末にまとめて睡眠を取る休息は
長い時間を費やして、効率の悪い事を黙々と行うように感じます。

自分自身の体質や日々の体調、生活スタイルに応じて、休息に工夫をもたせましょう。


皮膚の奥には肌があり、肌の奥には筋肉がある。
そういう点では、筋肉組織は皮膚の下積みになるともいえます。
筋肉や肌の状態は良くも悪くも、その上に広がる皮膚に影響を与えるという訳です。
もっとも、「皮膚を整える為に筋肉を鍛えよ」という訳ではありません。

東洋医学では、筋肉は肝に属する、皮膚は肺に属すると言われます。
前述の筋肉と皮膚の関係は、五臓に当てれば肝と肺の関係として言及されます。
肝は蔵血を主り、血流と共に栄養を管理する働きを持ち
肝を盛んにする行いは、肌を通じ、皮膚に栄養を運ぶ作用を持ちます。
即ち、肝・脾・肺という文字通りの順に、
筋肉組織(肝)から肌(脾)、更には皮膚(肺)へとその恩恵が伝達される訳です。

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慢性的な皮膚病ではしばしば、皮膚そのものだけでなく
その下に存在して皮膚を支えるはずの、肌や筋肉組織が脆弱化している場合があります。
そういう場合、皮膚のみを懸命に治療してもなかなか能率は上がらず、
肌や筋肉組織の慢性的消耗の回復、東洋医学的に言えば脾や肝のお手当てが必要になります。
治りが遅い、なかなか改善しないといった悩みも、その辺に答えがあると思います。

皮膚に元気がないのは、皮膚のせいじゃありません。
それは皮膚を支える肌や筋肉が、困窮しているサインですよ。

12月にも関わらず、昨日は季節外れの猛烈な温かさを迎えました。
温かくなる事は気象の異常によるかもしれませんが
問題はむしろその後にやってくる、急激な落差を伴う寒さにあるのでは?と思います。

どれだけ寒いかというのは、気温ではなくて体感が優先します。
だから理想は、寒さに慣れるというのに尽きるのですが
漢方では傷寒と言われ、寒さはときに身体を傷つける厄介者とされます。

温かい日々から、急激な気温差を伴って訪れる寒さ。
温かさで緩んだ身体には、堪えます。
12月であるという事を忘れずに、
身体は温め&引き締めで、やがて訪れる寒さに備えましょう。

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また、急激な気温差に求められるのは、瞬発力&対応力。
それらを発現するのは、自律神経(五臓の肝)と言われますが、
実際に発揮される場所は肌・皮膚(五臓の脾・肺)。
油断というけれど、この場合に断たれる恐れがあるのは
肌の油的な役割を果たす営気。

やがて訪れる寒さに備え、肝を通じて肺に油(営気)を注ぐべし。


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