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ふとした拍子で、咳が出る。
喉に不快感を覚える。喉がむず痒い。

そういった咳は、煩わしさを感じる反面、
咳をした直後はスッキリとした感じを伴うと思います。
このタイプの咳は、身体にとっての異物(もしくは異物感・不快感)を発散するための動作で、
喉に負担をかけることはありません。
けれど一方で、咳を繰り返すほどに咽頭部の潤いは希薄(もしくは濃密)して、
それが更に違和感・不快感をもたらします。
そうした場合、咳そのものを止めるよりも、咳を出にくくする事を目的として、
痰の切れや喉の痞え感、咽頭の不快感などを解消することが効果的です。
そのような場合には、痰の切れを良くする桔梗湯、喉の痞えを除く半夏厚朴湯や蘇子降気湯、
喉の痒みを改善する麻黄附子細辛湯などに一服の価値があります。

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激しい咳が込み上げてくる。咳をすると喉が痛む。
一旦始まるとなかなか鎮まらない。

そういった咳は、身体や呼吸器にとって大きな負担になり、辛さや苦しさを伴います。
このタイプの咳は繰り返すと、呼吸器を傷つけてしまいます。
咳は本来、呼吸器の異物を排除するための行為ですが、
度が過ぎると異物の排除と一緒に正常な存在まで削り、傷つけます。
そうした咳を繰り返せば、喉は腫れただれ、喘息や肺炎といった重篤な障害を招き、
それが更に咳を起こすという悪循環に陥ります。
その為、このタイプの咳は繰り返すほどに症状が強まり、
逆に身体は疲弊していくという道を辿ります。

咳がひどくなっていく場合には、症状を和らげる事を目的として
咳による呼吸器への負担を減らす、咳に伴う腫れや炎症を解消することが効果的です。
そういった場合には、呼吸器の腫れを改善する竹葉石膏湯や五虎湯、
慢性的な炎症を改善する滋陰降火湯や麦門冬湯などに一服の価値があります。


肩こりは身近な症状なだけに、その特徴は人によってさまざまです。
軽いものから重いもの。数日だけのものから慢性的なもの。
突発的に強い肩こりが現れる人もいれば、緩慢な肩こりが続いてしまう人もいます。

身体の関節の中で、一番自由に動くのが肩関節。
漢方では、肩の動きが良い事は、肩に通じる気血が充実する様を表します。
肩に通じる気血が滞る=凝るのが即ち、肩こりという訳です。
また漢方では、体の前面(=胸側)・躯幹を陰、後面(=背側)・四肢を陽と分類しますが
肩はそのちょうど中間に存在します。
そういう点では、肩こりという症状は、陰陽の不調和を反映している訳で
デスクワークやスマホ操作を通じて起きる
前傾姿勢によるストレートネックは、まさにこの典型です。

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肩が固くなる。緊張で肩がこる。座りっぱなしで肩がこる。
これが最も一般的な肩こり、気の滞り(=機能障害)によって起きる凸型の肩こりです。
この肩こりは、筋の突っ張りや、強張りなどを伴う場合が多く
患部を温めたり血行を盛んにして、肩筋を軟らかくするのが有効です。
そういう場合には、温めて血行を盛んにする葛根湯や桂枝加朮附湯
あるいは肩筋の過緊張を改善する大柴胡湯や柴胡疎肝湯に、一服の価値があります。

逆に、肩こりは感じるけど、肩が固くない。冷え症で肩がこる。
そういう肩こりは、血の不足(栄養失調)によっておきる凹型の肩こりです。
血行不良としての悴(かじか)みを伴う場合が多く
血行を改善して、肩筋の血流・運動を促すのが有効です。
そういう場合には、血行不良を改善する当帰芍薬散や芎帰調血飲
あるいは頭へ通じる血流を整える抑肝散や釣藤散に、一服の価値があります。

肩が重い。疲れて肩がこる。憂うつで肩がこる。
そういう肩こりは、身体に重くのしかかる場合が多く
患部に生じた浮腫や老廃物を取り除き、肩筋を軽くするのが効果的です。
そういう場合には、温めて浮腫を除く薏苡仁湯や苓桂朮甘湯
あるいは水腫の滞りを解消する九味檳榔湯や半夏厚朴湯に
一服の価値があります。

なお実際の肩こりは、他の病気・病状を反映する場合も存在します。
そういう場合に、柔軟な対応できる点も、漢方の魅力の一つです。

寒い時期になると増えるのが、洟啜り(はなすすり)。
何度も鼻汁を啜る行為は、周りの目が気になります。
また、洟を啜ることは、痒みを搔くことにも似ていて
啜り過ぎは、粘膜を腫らして鼻炎や鼻血を招いてしまいます。

洟啜りの直接の原因は鼻汁ですが、
寒い時期の鼻汁は寒さによって引き起こされます。
漢方的には、体表の寒さを追い出す行為=
鼻を温める行為=鼻汁を出す行為と通じます。
温かい鍋を食べると、鼻水が出るのもその一環です。
言いかえればこのような鼻汁は、鼻を温め切れば治まるので
体表を温める葛根湯や小青龍湯、麻黄附子細辛湯などに
一服の価値があると思います。
これらの漢方薬は、啜り始めに効きが良いのも特徴です。

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一方で、繰り返す洟啜りの原因は、鼻(粘膜)の炎症や浮腫によるもの。
いわば、鼻が利かなくなった状態で、鼻のムズムズ感を訴えるケースもあります。
漢方的には、腫れや浮腫を追い出す行為=鼻汁を出す行為と通じます。
言いかえればこのようなこのような鼻汁は、
鼻から浮腫を除けば治まるので、体表の腫れを鎮める
越婢加朮湯や麻杏甘石湯、あるいは桂枝加黄耆湯などに
一服の価値があると思います。

受験まで、残り時間が限られる今の時期。
この時期になると、慌てて新しい事に頼るよりも
今まで培ってきた事の足固めを行う方が良いと思います。
受験勉強という人事の集大成は潔く
また予行練習(受験勉強)の心持ちを残しまま本番(本受験)に望む、残心の精神も有効です。
一方で、学道における受験を、武道においての試合として考えれば
受験前や当日には、心身を清めて臨む事が求められると思います。

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受験に向けて服んでおきたい漢方薬は、心身を清める漢方薬。
あるいはそこから転じて、邪気・邪念を払う漢方薬。
ちなみに漢方では、邪気を払う事は
気の巡りを盛んにして、風邪を払う事に通じます。
即ち、邪気を払う漢方薬は
気血の巡りを盛んにする(そして邪気を払う)働き
もしくはそれによって風邪を治す(そして身体を清める)働きに相当する訳です。

一例としては、発汗や発散を通じて、血流を活動的にする葛根湯や小青龍湯、
血流を整えて、朝の立ち上がりを助ける苓桂朮甘湯や連珠飲、
過度な興奮や緊張を鎮める牛黄清心丸や抑肝散に一服の価値があると思います。
なお、ここで紹介した漢方薬の使い所は、
「受験生が本来の能力で試験に臨む」という形での、健全さを守る点にあります。
いわば、お守りのような存在。
基本はやはり、本番に向けて体調を整える生活を送る事ですよ。

年明け早々から便秘がちで、身体に老廃物を溜め込んでしまう。
お屠蘇や七草粥でせっかく、身体を清めるのに
肝心の排泄が滞っては残念・無念です。

漢方では排便を促す生薬として大黄が有名ですが
本来は一時的な便秘、もしくはそれに伴うのぼせや肌荒れに用いるべきもので、
健全な排便習慣を促すために、表立って用いるべき生薬ではありません。

漢方薬には、大黄に頼らずとも排便を促す方剤が存在します。
大黄を含まない(もしくは大黄が主薬でない)漢方薬は、
それこそ長期的に安心して服用できます。
また一方で、健全な排便習慣は便秘に限らず、下痢にも通用する話ですが
漢方薬には便秘と下痢、共に一つの方剤で対応できる方剤が存在します。
便秘と下痢は隣り合わせと考えるのが漢方のユニークなところです。

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一例として、排便のリズムが定まらず、それによって便秘や下痢を起こす人は、
腸の運動を整える桂枝加芍薬湯や逍遥散、四逆散などに一服の価値があります。
また、便が硬くなってしまう人は、血行を改善して腸の潤いを整える潤腸湯や当帰建中湯、
あるいは温経湯などに一服の価値があると思います。
もちろん共通して、お腹を温める
(温めて腸の運動を促す、あるいは温めて下腹部の血流を改善する)
方剤が有効なことは言うまでもありません。



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