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治療例集№28 風邪の後の鼻炎・咳  鹿児島・漢方専門・厚仁堂薬局
63歳、女性。身長158㎝、体重62㎏、子供二人。
<主訴>
風邪をひき市販の総合感冒薬を服用。風邪の主たる症状は取れたものの、1週間ほどたつが鼻炎と咳が取れない。鼻炎症状は鼻水(黄濁涕)、鼻閉。咳はコンコンという咳声で一度出るとなかなか止まらず、黄粘痰を伴う。鼻炎に伴う顔ののぼせ感あり。悪寒・発熱(−)、自然発汗(−)。
<全身症状>
特記なし
<経過・結果>
1診:このように風邪で総合感冒薬を服用の後、鼻炎の症状だけが残った場合、葛根湯加辛夷川芎がよく効く。鼻の黄濁涕、咳の黄粘痰から排膿散及湯、さらに咳に対応するため半夏厚朴湯を配合する。
処方1)葛根湯加辛夷川芎+排膿散及湯+半夏厚朴湯 分3 3日分
2診:他の要件で来局。処方1)を服用後30分ほどで鼻閉が通り、2~3回鼻をかんだのち鼻炎は消失。咳も翌日から出ていない、3日分服用で完治したとのこと。
<考察>
総合感冒薬は力ずくで風邪症状を抑え込むのであろうか、このような「なおりぞこない」の症状を引きずることもまま見受けられる。おそらく新薬治療は漢方治療の治癒転機とは異なる過程をとるのであろう。そのためかこのような「なおりぞこない」には太陽病の葛根湯がよく効く。鼻閉には辛夷川芎を加え、黄濁涕には桔梗が必要と考え排膿散及湯を併用。咳は痙咳なので、半夏厚朴湯か麻杏甘石湯か迷ったが、「汗出而・・・」がないので半夏厚朴湯を用いることにした。


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