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これまでに3度自然妊娠されたようですが、3回とも8週~10週のうちに心拍が停止したといいます。体質は、身長158㎝体重69㎏とやや太めで、顔色は赤黒く、足の冷え、肩こり、便秘、頭痛があります。婦人科で、子宮にいくつかのポリープが見つかり、除去したといいます。チョコレートやケーキなどの甘いものを好みます。
 漢方薬の桃核承気湯を調合しました。飲み始めていくと、便秘、肩こり、足の冷えなどが徐々に改善していきました。漢方薬を飲み始めて半年後、自然妊娠されました。漢方薬を桂枝茯苓丸加大黄に変え、芎帰膠艾湯と併用してもらいました。10週が過ぎても赤ちゃんは元気に育ち、そのまま出産まで漢方薬を服用し、元気な赤ちゃんが産まれました。

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わたしたちが体の不調を感じたとき、漢方ではどのような診察を行って証を決めていくのでしょうか。その様子は、やはり西洋医学とは異なっているようです。

例えば、冬場に流行するインフルエンザを西洋医学で診断するためには、鼻や喉の粘膜を採取して簡易キットにかけ、確定する方法が一般的です。また、場合によっては採血をしたり、レントゲンやCTを用いて検査をすることもあるでしょう。検査結果を元にして病名を確定し、薬が処方されていきます。

一方、漢方では望診、聞診、問診、切診をまとめた四診が基本となります。これは、診察する側の全ての感覚を用いて、患者さん全体を診察していく方法です。
下記で、その詳細をみていくことにしましょう。


●望診(ぼうしん)
患者さんを、視覚を使って観察します。
具体的には、次のようなポイントをチェックしていきます。

・体つきや体型
・顔色や表情
・歩き方や姿勢などの動作
・舌の色や厚み、湿り具合
・肌ツヤや色味

望診では、特に舌診といって舌の色味や舌苔の状態を重要視します。


●聞診(ぶんしん)
患者さんを、嗅覚と聴覚を使って調べます。
具体的には、次のようなポイントをチェックしていきます。

・声の調子や張り具合
・咳の状態
・口臭や体臭
・排泄物のにおい


●問診(もんしん)
患者さんに質問を投げかけることで、様々な情報を聞き出していきます。
具体的には、次のようなポイントをチェックしていきます。

・病気の発生やその後の経過
・現在の自覚症状
・既往歴や家族歴
・ライフスタイル


●切診(せつしん)
患者さんに直接手で触れ、触覚を使って状態をみていきます。
脈をとったり、腹部の張り具合や痛みをみるといった、脈診および腹診が主となります。

特に、腹診は中国ではみられず、江戸時代に西洋医学のエッセンスが加わって日本独自に発達した診断方法です。
四診のうちの切診に分類されていますが、腹診なしには証を決めることが難しいほど重要視されています。

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もともと「妊娠する」ことは動物の本能。でもストレス社会に生きる現代人の本能は低下ぎみ・・・。日々の仕事や生活で疲れた脳みそを休め、本能や五感を刺激して、妊娠する力を高めましょう。

食や運動不足、現代人の生活習慣に問題あり!
 野生の動物に「不妊」はあまりないといわれています。たとえばアメリカバイソンは365日のうち、たった1日しか交尾しないそうですが、百発百中で妊娠するそう。野生の動物のたくましさ、本能の力を実感するエピソードですね。
 そもそも「妊娠する」ことは「食べる」「眠る」「排出する」のと同じように動物にとっては本能的な行為です。ですから不妊も病気というより、「食欲がない」「眠れない」「便が出ない」という感覚に近いのではないでしょうか。最近、不妊に悩む人がふえてきたのは、この動物としての本能、野性的な感覚が弱くなったからだと思います。
人間の中の動物としての本能が低下した原因の一つは、生活習慣にあるでしょう。たとえば「食」で考えると、現代人はチョコレートやケーキ、アイスクリーム、ヨーグルトなど“甘い“ “冷たい“物をよく食べます。これらの食べ物は自然界には存在しません。砂糖は人間が精製したものですし、冷蔵庫がなければアイスクリームなど冷たいものは食べられません。こうした自然に存在しないものは、私たち動物の体がもともと持っている力、自然治癒力や妊娠する力を弱めるのです(漢方では砂糖はホルモンバランスをくずし、冷えは卵巣機能の低下や受精卵の発育を妨げると考えます)。
 また、移動には車や電車、バスを使うなど、現代人はかなりの運動不足です。漢方では下半身の力=生殖能力、と考えます。戦前や戦争直後の日本人が子だくさんだったのは農作業をする人が多かったこと、よく歩いていたことも一因だったのではないでしょうか。

 悩みすぎると大脳が疲れ、本能は弱まる
 現代は「ストレス社会」などといわれますが、多くの人がたくさんのストレスにさらされ、考えすぎ、悩みすぎています。私たちもご相談を受けていて、「あれこれ考えすぎるかたは妊娠しにくい」と感じることもしばしば。悩みすぎて大脳が疲労すると、本能は弱まります。そして赤ちゃんができないから悩み、悩むからできにくくなる、という悪循環にはまっているかたも少なくないのです。では、弱まった現代人の本能を高め、動物として持っているべき野生の力を強くするにはどうすればいいのでしょう?たとえば休日に都会を離れて自然の中でのんびりと過ごし、心身の緊張をほぐすとよいでしょう。絵や音楽、映画、演劇、落語などを鑑賞するのもおすすめ。きっと五感や本能はよい刺激を受けるはずです。また現代の男性には、動物のオスが本来持っている闘争本能、戦闘意欲が欠けているように感じます。男性にはぜひ武道に挑戦して心身を鍛練してほしいところですが、実践が無理であれば武道や格闘技、スポーツを観戦するのもおすすめ。格闘技やスポーツを観戦すると、自分も参加しているような気持になります。そうした高揚する気持ちを実感すると、オスとしての本能も刺激できるのです。

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74歳の女性。透析7日前にご来店。中肉中背で顔色は浅黒く、血圧(最高170、最低92)、足のひえ、不眠、疲れやすく、耳鳴り、めまい、口渇、動悸、足腰の脱力感。夜間のトイレは2回。既往歴は20年前の腎盂腎炎と半年前のメニエル氏病。お薬手帳には、カルシウム剤とガストローム、ザイロリック、ラシックスが記載。舌質は青紫で臍上動悸あり。真武湯1日3回と、八味丸(20丸3回)を7日服用して6.5に下がる。病院からの水分制限(1日800cc)のため同時服用していただいた。小便の出が1000ccまで増えた。むくみが引いて、耳鳴りが小さくなった。2ヵ月後はクレアチニンが3.5になる。4ヵ月後に畑仕事が出来るまでになり、クレアチニンは3.4、血圧が最高150最低85までになった。今後、当帰芍薬散での治療も検討している。
この方以外にも、真武湯と八味丸の兼用で10人以上の透析前の方を改善できた。現在も二名の方(お二人とも75歳を超えている)が10年以上服用していて透析を免れている。

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漢方薬本来の力を引き出すには、煎じ薬が有効であるということを以前お話ししましたが、その他の剤型もやみくもに作られたものではありません。
どれも目的とする効果を狙って考えられた剤型ばかりですので、今回は様々な種類の剤型について取り上げてみたいと思います。


●丸剤
煎じ薬のように手間をかけることができないとき、非常に重宝する剤型です。
即効性よりも持続した効果を求める時などにも用いられます。

丸材は、粉末状の生薬を蜂蜜等で丸めることで味や香りもマスクされているので、漢方薬独特の風味を苦手とする人にも飲みやすくなっています。
代表的な漢方薬に、桂枝茯苓丸や八味地黄丸があります。


●散剤
漢方薬の材料となる生薬を、そのまま粉末状にしたものです。
煎じるという過程をたどると、有効成分が抽出されにくい生薬に向いている剤型です。

即効性は煎じ薬ほどではありませんが、丸剤よりも早い効果が期待できます。

代表的なものに当帰芍薬散があります。


●エキス顆粒剤
比較的よく目にする漢方薬は、エキス顆粒剤という剤型なのではないでしょうか。

生薬を煎じた液を乾燥させ、でんぷんや糖などを添加して作られた剤型です。その使い方や製造としてよく例えられるのがインスタントコーヒーで、必要な時に必要な分だけお湯に溶かして使えるという手軽さがあります。

エキス顆粒剤は、持ち運びが容易であるというメリットがあります。
また、一度に煎じて有効成分を抽出して作られているので、成分の同一性を保てることも利点としてあげられます。



●外用薬
漢方薬としての外用薬はいくつか存在し、よく知られたものとして紫雲膏などの軟膏があります。
紫雲膏は華岡青洲が考案したものであり、乾燥を種とした皮膚の疾患に効果を発揮する薬です。
また、火傷の場合に使うと、ケロイド状になることを防ぐことができるとされています。

このほか、坐薬や点鼻なども漢方の外用薬として使われています。



このように意外と知られていないのですが、漢方薬には実に数多くの剤型が使われています。
例えば、ひとつの剤型をしばらく飲んでいても、効果の発現が感じられない場合は、同一生薬を含む他の剤型に変えてみることでより期待する効果を生むこともあるのです。


注意したいのが、西洋薬と一緒に処方されたときに服用するタイミングですが、この場合は一緒のタイミングで服用するのではなく、少し間を空けてから飲むようにしましょう。


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