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30歳より不妊治療を開始し、AIH6回、体外受精2回したが、受精卵が成長できないといいます。持病で1型糖尿病があり、インスリンを注射しています。体質は、身長159㎝体重63㎏とやや太めで、便秘、肩こり、吹き出物があります。
漢方薬の大柴胡湯(煎じ薬)と桂枝茯苓丸を調合。飲み始めると、便秘が改善され、基礎体温表も整い始めたといいます。漢方薬服用後3か月で採卵しましたが、やはり受精卵の成長は止まりました。ただ体調は良くなっていたため、そのまま同処方を継続。半年後に採卵した際、受精卵は胚盤胞まで成長し移植に成功。漢方薬は便秘がひどかったため、桂枝茯苓丸加大黄にして様子をみましたが、流産することなく、無事にご出産されました。

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4~5年前より皮膚に湿疹ができ始め、病院で尋常性乾癬と診断されたといいます。
ステロイド剤やビタミンDの軟膏を塗っていたようですがなかなか改善が見られず、漢方のご相談に見えられました。患部は赤く、皮がザラザラとして、魚の鱗のようになっています。部位は足や腕にひどく、お腹や背中にも出ています。漢方薬の荊芥連翹湯(煎じ薬)を調合。患部には紫雲膏を塗ってもらい、動物性食品(肉、脂、卵、牛乳など)を控えてもらうようにお伝えしました。服用して3か月が経ったころより、新しい湿疹はできなくなりました。そのまま漢方薬を継続してもらい、半年を過ぎたころよりきれいになり始め、その後徐々に良くなっていかれました。

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今回は、漢方における特徴的な考え方のひとつ、心身一如をご紹介します。
これはどのようなことを意味しているのかというと、心と体は全く別のものではなく密接な存在であり、互いに影響を与え合っているという考え方になります。

対して、西洋医学では心と体は別物と捉え、互いを切り離した上で診断、治療を行っています。

この心身一如の考え方が理にかなっていることは、生活のあらゆるシーンで感じることができます。
例えば、わたしたちは日々、多くのストレスにさらされていますよね。
適度なストレスであれば良い効果を生むこともありますが、長期間に渡る過度なストレスは気持ちが沈み込むだけではなく、次第に、胃腸障害をはじめとした様々な病気を呼び寄せてしまうことがあります。
それは、まさに心の不調が体の不調を引き起こしたといえるのです。


また、プラセボ効果からも、心身一如の一端を垣間見ることもできます。
プラセボは偽薬ともいわれますが、中身をみてみると薬本来の有効成分は含まれておらず、代わりにデンプンや生理食塩水など通常であれば、治療効果が期待できないもので構成されています。
しかし、それを効果のあるものだと思って服用することで、実際に症状が改善されるということがあります。これをプラセボ効果と呼びますが、ここには心理的要因が大きく関与していると考えられます。


もともと、漢方では西洋医学のように、細かな検査をして病名を決定し、治療薬を決定するという過程はとらないことを以前お伝えしましたが、心身一如の考え方はまさにこれを表しているといえます。
すなわち、体に不調があればそれを体だけの問題と捉えずに心の変化や気持ちも関連していると考え、包括して治療を行っていくのです。
そのため、心身ともに相乗効果で症状が改善されることとなり、結果的に再発率も低くなるのです。

“病は気から”という言葉もありますが、体の状態が良好なだけではなく、同時に心の状態も良好であることが真に健康であると言えるのではないでしょうか。


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