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力が結果に結びつかないこともある妊活中は、イライラ、クヨクヨしがちです。でもマイナスの感情が赤ちゃんをかえって遠ざけてしまうこともあります。ときには漢方薬の力も借りながら、体も心もよりよい状態にととのえましょう。

授かるためには一心の状態も大事です。
不妊治療、というと、足りないホルモンを薬で補ったり、妊娠を妨げるような子宮筋腫や卵巣嚢腫を手術でとり除いたり、必要であれば人工授精や体外受精を行なったり…と、体"を治すことをイメージする人が多いのではないでしょうか。でも赤ちゃんを授かるためには、心、の状態もとても大事です。心と体は一体である。というのが漢方の考え方です。ですから、心の状態が乱れていたり、不安定だったりすることも赤ちゃんのできにくさにつながるととらえ、漢方では体と同時に心にもアプローチして治療を進めます。「赤ちゃんが欲しいと思って、こんなに努力しているのに、どうしてできないの?」とイライラしていませんか? 怒りやイライラを感じると 赤ちゃんをはぐくむおなかは冷え、かたくなります。
「ストレスで胃が痛くなる」とよくいいますよね。これは胃の周りの筋肉がかたくなり、血流が悪くなるのが原因。怒りやイライラを感じると、血が頭に上りやすくなります。血が頭に上ると、おなかや下半身の血流は少なくなるので、おなかが冷えたりかたくなったりするのです。

不安やマイナス思考は血流を悪くする怒ったりイライラする理由は、人それぞれ。「仕事で理不尽なことがある」など、はっきりとした原因がある場合もありますが、「わけもなくイライラする」という場合もありますよね。いずれにしても、怒りやイライラは確実に体にダメージを与え、妊娠力を低下させてしまいます。漢方ではイライラしやすい、怒りっぽい体質になっている人に、柴胡、という薬草の入った処方を調合します。柴胡にはリラックス効果があり、甘草や芍薬という薬草と組み合わせて使うと、体の緊張をほぐし、妊娠しやすい体質へと導いてくれます。
クヨクヨと思い悩みやすい、気が落ち込む体質の人もいます。こういう体質の人はすべてをマイナスにとらえ、不安に感じがち。不安は、怒り同様に体を緊張させて、血流を悪くさせます。血流が悪くなるとおなかが冷えるので、やはり赤ちゃんは遠ざかってしまうでしょう。また、妊娠にかかわるホルモンは脳から排出されます。でもあまりに不安が強すぎると、そのホルモンの分泌も減ってしまいます。当帰、という薬草は、冷え性や女性のホルモンバランスをととのえる働きがあり、妊活中のかたによく使われますが、クヨクヨタイプにもおすすめ。当帰には独特の香りがあり、その香りが女性の心身を安心・安定させる効用も持っているのです。

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病気になる原因は様々であり、そこには外的なきっかけも自分の身体に内在するものもあるでしょう。

そのうち、漢方では季節の変化など私たちの身体に悪影響を及ぼす外的要因を6つに分類して六淫(りくいん)と呼んでいます。
六淫には、具体的に次のようなものがあります。


・風邪
春に多く、時間的または症状の発現部位に変化を伴いやすく、進行も早いのが特徴です。

・暑邪
夏に多く、水分バランスが崩れてしまっている状態です。だるさや渇きがみられ、熱中症や夏バテなどが代表的な例です。

・湿邪
梅雨時期に多く、むくみやだるさが長く続きます。また、関節の痛みや胃腸にも影響を与えます。

・燥邪
秋冬の乾燥時期に多く、皮膚や髪のかさつきがみられます。咳も伴い、喘息症状も現れます。

・寒邪
冬に多くみられ、身体を冷やします。そのため、代謝や各臓器の機能低下を引き起こします。

・火邪
発汗や高熱、頭痛のほか、イライラ感などの精神的症状もみられるようになります。場合によっては、鼻血や血尿のような出血も起こります。


気候の変化は花や木、自然の風景を様変わりさせてくれることで私たちの目を楽しませてくれますが、激しい気候の変化は不調をきたすきっかけとなってしまいます。

もちろん、健康で異常がなければ、外的要因の影響は受けずに日常生活を送ることができます。しかし、ひとたび気や血、水のめぐりが停滞したり、抵抗力が衰えている場合には、その隙を縫って六淫が侵入してくるのです。

そのため、外から入り込ませないように、規則正しい生活や食、そして健康な精神を保つことが最も基本的な予防策になってきます。

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「体温が低いと、授かりにくい」とよくいわれますが、実は体温が高すぎても、授かりにくいようです。また、体温が高い体質ゆえにあらわれる不調もあります。体温を適温にととのえて、妊娠力を高めましょう。

体温が高すぎて循環が悪くなる場合も
「赤ちゃんがなかなかできない」と相談にいらっしゃる人の基礎体温表を見せていただくと、「低温期が36度以下」「高体温期が36.7度を超えていない」ということが珍しくありません。
 卵子と精子が受精し、受精卵が子宮の中で育っていくためには、やはり、ある程度の体温が必要なのだと感じさせられます。
 では、体温は高ければ高いほうが妊娠しやすいか、というと、そうともいえません。
たとえば、「低温期で36.7度以上、高温期は37度を超えている」ような体温が高い人も、実はなかなか妊娠しづらいのです。妊娠にもほどよい体温、適温があるのでしょう。
 また、漢方的に見ると、ふだんから体温が高い場合、その人は、”血熱”という病的な体質であると考えます。血熱というのは、体の中を循環する血液に熱がこもって、体にいろいろな不調があらわれているような状態。たとえば、更年期障害の症状であるのぼせなどは、血熱の代表的なものといえます。
 血熱があると、血液の循環が悪くなるため、月経が止まったり、不正出血が起きることもあります。

ストレスがたまると余分な熱がたまる
血熱を治すため漢方では柴胡という薬草を使用します。柴胡は、体の中にこもった熱を汗などで発散させる作用を持つ薬です。
「体温がいつも高くて、低温期と高温期の境目がわかりにくい」「月経前になると、体温が37度を超えて、微熱っぽくなる」というような人が、柴胡の入った漢方薬を服用すると体温がほどよく下がり、その結果、妊娠されるということもよくあります。
血熱はストレスと深く関係しているのですが、血熱体質の人は、もともと神経質、心配症の人が多く、ささいなことで落ち込んだり、イライラしたりしがち。仕事や不妊治療でも、ストレスを感じやすいでしょう。
余分な熱を体にためないためには、物事をクヨクヨと考えすぎないことが大事。そして、心から楽しめる趣味を持つ、なんでも話せる相談相手を持つなどして、できるだけストレスを自分の中にため込まない生活を心がけましょう。

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物事を前向きに、明るく受け止められる人は体内をよい“気”がめぐり、漢方薬も早く効くそうです。だから、できるだけポジティブシンキング!自然や神社から、よい“気”をもらうのもおすすめ。

できやすい人とできにくい人の差は?
 毎日のように「赤ちゃんが欲しい」と来店なさるかたたちのご相談を受けていますが、その後すぐに妊娠されるからもいれば、何年たってもなかなかよい結果が出ない方もいらっしゃいます。もちろん赤ちゃんができにくい原因やそれぞれのかたの体の状態などによって、不妊治療や漢方薬の効果の出方に差があったり、効果が出るまでの時間が長かったりするのは当然のことです。
 でもたくさんのお客さまと接しているうちに、そうした問題とは別に、そのかたの性格も大きく影響しているのではないか・・・・と思うようになりました。
 私が感じた赤ちゃんができやすい人の性格の特徴は「明るい」「前向き」「プラス思考」。逆にできにくい人は「暗い」「マイナス思考」「不平や不満をいだきやすい人」が多いように感じます。では実際に、こういった性格が、体にどのような影響を与えるのでしょうか。

よい“気”がめぐれば漢方薬もよく効く
 漢方は“気”の医学ともいいます。“気”というのは目に見えませんが、私たちの体の中を流れているエネルギーのこと。もちろん赤ちゃんも“気”を持って生れてきます。「オギャー」と元気な泣き声を上げてこの世に出てくる赤ちゃんは、まさに“気”=エネルギーのかたまりのようなものと考えてよいでしょう。
 そして漢方では、お母さんやお父さんの“気”が弱い、よい“気”が不足していると、赤ちゃんはできにくいと考えているのです。よい“気”を持っている人は、体もとてもすなおな状態にあります。そのため飲んだ漢方薬が非常によく効き、その結果、体もあたたまりやすく、血の流れもすぐによくなり、よい結果が出やすいのです。逆にマイナス思考の人は物事を悪く考えるためか、“気”(元気)がなく、漢方薬の効きめも出にくくなってしまいます。

よい“気”がいいことを運んでくる!
 よくいわれることですが「物は考えよう」、受け止め方しだいです。たとえば赤ちゃんがなかなかできなくても、赤ちゃんが欲しいなと思って夫婦ふたりでいっしょにがんばっていることを楽しんだり、喜びを感じられる人は、体によい“気”がめぐります。よい“気”がめぐれば漢方薬が効きやすいだけでなく、気持ちがすなおになる、他人の意見も受け入れられるようになるので人間関係も円滑になるなど、きっといいことづくめ。
逆に「周りの友だちは何の努力もしないで妊娠した」「夫が不妊治療に協力的でないから、いつまでも妊娠できない」など、心に不平や不満をかかえていると体からよい“気”(元気)がなくなり、漢方薬もなかなか効いてくれなくなります。そして、いつもイライラして、周囲ともトラブルを起こしやすくなるでしょう。
 まさに病は“気”から。体によい“気”をめぐらせるためにも、できるだけ気持ちを明るく、前向きに保つように心がけましょう。
 よい“気”を得るために海や山など自然の中に行ったり、神社や最近人気のパワースポットなどに出かけ、気分転換するのもよいと思います。

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さて、今回のお話は、「戦国武将から学ぶ健康法」です。
 温故知新、混沌とした時代だからこそ昔に学ぶことが大切ではないかと思います。何もない時代だからこそ人は頭を使いとてつもないことを考えて来ました。漢方医学もそうです。今から約2000年前、人類は気候変動による病気の蔓延から人を救う為に、植物から薬を作る自然療法を見つけ出しました。それが今私たちが飲んでいる漢方薬なのです。
 そして日本の戦国時代。多くの武将は生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされていました。真剣に生き残りを考え、戦いがない平和な世の中を夢見て大きな国を作り上げるために戦っていました。今回は、数回に分けて戦国の武将6人と1人の漢方医に注目して話をして進めていきます。
それでは、物語の始まりです。お楽しみに。





ある一人の漢方医・・・望月東庵(麒麟がくる)

 戦国時代の代表的な武将と言えば、武田信玄、上杉謙信、毛利元就、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗でしょうか。その多くの武将の健康を陰で支えた漢方医をご存知でしょうか。NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」に出てくる「すごろくの東庵先生」がその方です。もちろんドラマでは空想の人物ですが、この時代の漢方医「曲直瀬道三」と一致します。道三は、信長、秀吉、元就はもちろん、細川晴元、三好長慶、松永久秀、足利義輝そして正親町天皇の脈をとったとも言われます。また徳川家康公の薬作りにも道三の教示があったそうです。
 曲直瀬道三の師匠、田代三喜(導道練師)は、当時の中国「明」に渡って金元医学(李朱医学)を学んできました。金元医学とは元号の金と元の時代の医学をさし、戦国医学とも言われます。三喜は時代に最も必要な医学を学んで来たのです。高麗人参を滋養強壮剤として有効に使ったのも三喜が始まりです。道三は師匠から名前二文字を頂きました。とても師匠を尊敬していたのでしょう。私も漢方と人生の師匠「田畑隆一郎先生」を尊敬しています。人間味のある素晴らしい方です。
 道三の健康法はあまり知られていないのですが、88歳まで生きたことが何よりも健康の証です。道三の心が素晴らしかった。当時は上流階級のため医療を多くの武士や農民に施したと言われます。そして驚くことに、医療の平等主義を貫き通し、将軍を診る時も一庶民を診る時も診療行為は同じでした。また、治療を薬だけに頼らない全人的医療を実践していました。生活習慣やメンタルケアをも指導していたとも言われます。この時代にとっては驚くことです。あくまでも自分は不完全な凡人と謙遜し、決して威張る事は無かったと聞きます。まさに本物のプロフェッショナルでは無いでしょか。後に曲直瀬道三の子孫は繁栄していきます。自然に逆らわない生き方そのものが健康法であったのでしょう。
(参考文献:戦国武将の養生訓 山崎光夫著)





次回は、明智光秀と織田信長の健康法へつづく・・・。

東邦大学客員講師 薬剤師 鈴木寛彦


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