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簡単にいうとミカンの皮を乾燥させたものです。ミカン科の常緑小高木、オオベニミカン(大紅蜜柑、福橘)、コベニミカン(余橘、朱橘)、ウンシュウミカンなどの柑橘類の紅熟した果皮です。あまり寒くない地方であれば、ミカンの原種、白輪柑子(しらわこうじ)を植えると良いです。白輪柑子蜜柑は最高級と言われています。橘の字のつくりの矞(いつ)は、2色の縁起の良い雲で、矞雲(いつうん)と呼ばれる雲があり、その意味を持ちます。矞雲は外が赤く内が黄色で煙や霧のようなひろがりをみせ、郁々紛々としています。橘皮も外側が赤く内側が黄色で、これを割るとかぐわしく紛郁としていて、矞雲と似ています。味は辛で、気は温です。柑橘特有の芳香、苦味とわずかに刺激性があります。神農本草経の中では上品(上薬)に分類されます。橘皮と同様にミカンの皮を乾燥してつくられた生薬に「陳皮」があります。陳皮は橘皮とほぼ同じものでありますが、元々は、長く保存されたもので陳久品が良いとされたところから付けられて陳皮と呼ばれました。現在は大きな区別は無いように思われます。
 橘皮は、健胃薬、胃の働きを整える働きがあります。また嘔吐、咳、痰に効果があります。そこから発展して、しゃっくりにも応用されます。心胸の気分を通じるようにし、滞りを破り、胸の痞えを散じます。橘皮を使用している漢方薬は、釣藤散、茯苓飲(原方)、鶏鳴散加茯苓などがあります。二味の薬徴として、橘皮・生姜の組み合わせは、横隔膜や上腹部の冷えによる緊張からくる吐き気やむかつきを治す作用があります。心胸の気分を通じ、胃を温め、水の逆行をなくして、吐き気がしてムカムカする事や、吐き気はあるが何も吐けない症状、しゃっくり、気の滞りによる手足の冷えを治します。

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voicy (インターネットラジオ)に出演いたしました。

2021年5月16日(日)6:00から配信のインターネットのラジオ「voicy」でお話させて頂きました。

耳トレで有名な作曲家である京都精華大学教授の小松正史さんのコーナーに出演させていただきました。

「#044 ゲスト回 薬剤師鈴木さんと漢方音楽を語る – 作曲家&京都精華大学教授 小松正史」です。

いつでもお聞きいただけます。

ご興味のある方は、下をクリックし、お聞きください。 
            ↓ 


https://voicy.jp/channel/1779/154007リンク

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先日NHKの番組にて、合気道の師範が、呼吸法についてお話していました。人はいきなり大きな音が近くで鳴ると、ストレスを感じます。しかし、呼吸をゆっくり深く長く行っている時には、同じ状況に出くわした場合でも、ストレス度が減少するというものでした。
私は、それを聞いてすぐに納得しました。なぜかというと、同じ経験を日常生活で体験していたからです。その体験とは、親に大声でなにか言われたとき、「うるさいなぁ」「わかってるよ」とかなりのストレスを感じます。こんな経験は、私だけではないはずです。しかし、同じ状況にも関わらず、その大きな声を右耳から左耳へ受け流すことができる時があります。(受け流すことがいいことか、悪いことかはわかりませんが、、、)それは、ヨガをしている時です。ヨガをしている時、必ず呼吸は深くゆっくりしているからです。
ストレスの根本が取り除けないとしても、自ら回避する術を身につけることはできます。それが、深い呼吸です。
身体をめぐる“気”の通り道
 本日も、呼吸を助ける1分ヨガをお伝え致します。身体を動かして、心も身体もストレスを受け流せる環境をつくりましょう。
 今回は、背骨をしなやかに動かし、身体に空気の通り道をつくります。空気を通しやすくすると、漢方でいう“気”もめぐりやすくなります。気が上に衝き上がると、頭痛、めまい、動悸などが起こります。このとき漢方では、桂枝+甘草を使います。また、原因不明ののどのつまり、胸のつまりには、蘇葉(紫蘇の葉)や陳皮(みかんの皮)などの気を発散するものを用います。
 それでは、身体をゆっくり動かして、背骨の一骨一骨の間にスペースをつくるつもりで行っていきましょう。
まず、準備として、椅子に浅く姿勢よく座ります。手を胸の前で組み、手のひらは自分の方に向けます。
①鼻から息を吸って、手のひらを天井に向け、頭上へ上げ、胸を開きます。
②鼻から息を吐いて、手のひらを自分の方に向け、胸の前に戻し、手の甲を前に押し出すようにして背骨を丸めます。
③息を吸って、手のひら自分のほうに引き戻し、①へ。
①~③を3回繰り返します。吸う息、吐く息は10秒ずつ行います。この10秒が、短いようで長く感じる方がいらっしゃると思います。普段それだけ、呼吸のリズムが速く、深くできていないことに気づかされるでしょう。その場でぜひお試しくださいませ。

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漢方相談では、呼吸を大切にして、ゆっくり長く吐くことを意識して行ってくださいと、お話しています。それは、ヨガにも共通します。
 技術が進歩して、素晴らしいものが生み出され続けている現代では、常に新しい情報が飛び交い、ついて行くのに精一杯になっています。そして、更にSNSにより周りと比較でき、自分がどう見えているのか気になり、男女ともにストレスを抱え、呼吸が浅くなっています。時には周りとの比較も大事ではありますが、まずは毎日の自分の呼吸を比較し、イライラしていても無理矢理、深呼吸してみてください。それだけで少し毒素が排泄されることもあります。
 生まれた時から死ぬまで必要とする“呼吸”が、どんなに重要なものか、それは呼吸法を実践した人だけが知ることができます。
 呼吸法を行う際に、大切なことは正しい姿勢です。ヨガは、その呼吸を正しく行い、全身に酸素を滞りなく行き渡らせるための手段でもあります。
 まずは、正しく座ることから始めていきましょう。姿勢をただし、肩を軽く後ろに引いて胸を開きます。今回は、胸を開きやすくする1分ヨガを行っていきます。肩にトラブルのある方は、無理に行わないようにしましょう。
①椅子に浅く座り、両手を腰の後ろで組みます。肩甲骨を寄せます。
②組んだ手をお尻の方向に下げて、肘を伸ばします。
③身体を前へ倒して、できる方はお腹と太ももをくっつけます。
鼻から息を吸い、肩甲骨を寄せて、こぶしを天井方向へあげます。
鼻から息を吐いて、こぶしを頭の方向へ動かします。
この吸う、吐くを3回繰り返して、戻るときはゆっくり起き上がり、両手をほどきます。
 いすに座ったままできるので、ぜひお試しください。終わった後、ゆっくり呼吸をしてみると、初めより胸に空気が入りやすくなっているはずです。

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「赤ちゃんが欲しくて病院であれこれ検査したけれど、どこにも異常はない。なぜ妊娠できないの?」とお悩みのかたの中には、胃腸が弱い人が多いようです。もちろん、下痢しやすい、便秘しやすい、胃が重苦しい、胃痛があるなどのわかりやすい症状があれば、自分でも胃腸が弱いと自覚されるでしょう。しかし、現代人には、自分では健康体だと思っていても実は胃腸が弱っているというケースも多いのです。こんな症状はありませんか? やせぎみ、たくさん食べても太らない、ゲップが出やすい、胃がジャポジャポいう、乗り物酔いしやすい、食事をしたあとも体が冷える感じがする……。胃腸が丈夫であれば、食後は体があたたまる感じがするもの。これらの症状は、胃腸が弱りぎみのサインです。漢方には「先天の腎、後天の脾胃」という言葉があります。先天の腎というのは、親から与えられた生命力。子どものうちは持って生まれた腎の強さで元気に過ごせます。しかし親からもらったエネルギーには限りがあります。年をとって使いきってしまってからは、それを補うのが後天の脾胃。つまり胃腸を強くしていれば、ずっと元気で過ごせる、大人になってからは胃腸の強さが物をいう、と考えるのです。西洋医学の考え方では血液をつくるのは骨髄ですが、漢方では、血液は胃腸がつくると考えます。実際、胃腸が元気になれば白血球や赤血球の値もふえてきます。子宮はたくさんの血液が集まり、血液を必要とする臓器。胃腸の健康と子宮の元気は、密接に関係しているのです。

原因不明で悩んでいるかた、胃腸を見直してください。

胃腸を弱めないために重要なのは、水分を控えること。水分を多くとると胃液が薄まって消化不良を起こすばかりか、胃腸にたまった水が体を冷やしてしまします。
 ストレスをためるのも、よくありません。ストレスがたまると胃腸に炎症が起こり、やはり消化不良になったり、痛みを感じることもあるでしょう。
 生野菜、アイスクリーム、甘いもの、ビールなどの体を冷やす食べ物、飲み物も胃腸にダメージを与えるので、要注意です。
また、胃からは成長ホルモンをコントロールする物質が出ていると考えられています。成長ホルモンは血液をつくったり、肌をつくったり、体の新陳代謝にかかわるとても大事な働きをしています。さらに胃腸には免疫器官が集まっているので、胃腸が丈夫になることで、アレルギーなどの症状が改善することともあるようです。胃腸は一度こわしてしまうと、治すのに時間がかかりますが、漢方はこの胃腸を元気にするのが大得意。「基礎体温も問題ない。ホルモンの検査などをしても、どこにも異常がないのに、なかなか妊娠しない」というような方は胃腸が弱っているかもしれません。一度漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

胃腸が元気になった結果、体調もととのい、自然に妊娠

今回ご紹介するのは、結婚して2年になる30才の女性。これまで人工授精3回、体外受精1回の経験あり。基礎体温は問題なし、体格は普通、かなりの冷え性で手足はいつも冷たくて生理痛もひどく、下痢しやすいそう。そこでまず、自家製無農薬当帰と芍薬を使った漢方煎じ薬を飲んでいただきました。3カ月で生理痛が楽になり、下痢も解消。かなり調子はよくなりましたが、長年の頭痛がまだあるとのこと。このかたは甘いものやアイスクリーム好き。そうした食べ物が胃を冷やしている可能性がありました。実際、お話を伺うと胃もたれや胃痛があり、頭痛は吐くほどひどく、週の半分以上は頭痛薬を飲んでいるそう。そこで胃をあたため、胃の中の悪い水分を除く漢方薬を処方。すると頭痛も楽になり、1カ月後に自然妊娠されました。このかたのように胃がよくなった結果、体調も改善し、妊娠するというケースは多いものです。漢方の考え方に「エネルギーも血液も水もめぐっていなくてはならない、滞ってはいけない」というのがあります。今回の例は胃が冷えて働きが悪くなった結果、胃に水毒がたまり、頭痛がしたのでしょう。


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