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「脳を守る漢方薬」 第一章 ボケがここまでわかってきた

ドイツ人、アルツハイマー医師の発見

  老年性痴呆のもう一方のタイプである、アルツハイマー病に目を転じることにしましょう。すでに触れていたようにこのタイプの痴呆は、その原因が完全につきとめられておらず、治療法も確立されていません。しかし、洋の東西を問わず増加の一途をたどっている病気なのです。そこで私は、おもにアルツハイマー病に焦点を当てて、その病理の解明と対策、とくに漢方薬の驚くべき予防効果について紹介したいと考えています。
 1906年の秋、ドイツ人の精神科医、アルツハイマー医師が、ある、女性患者についての研究報告を行ない、学会で注目を集めました。
 その患者は、51歳の若さで徘徊をともなう重度の痴呆症状を呈し、発病後4年半で死亡してしまいました。患者には、夫に対する重度の嫉妬妄想や被害妄想などの症状があったといいます。アルツハイマー医師は神経病理学者でもあったので、この女性の脳を解剖して、脳細胞内に留まった病変を顕微鏡で観察し、スケッチしました。その報告によると、この女性の脳は、萎縮して、ひじょうに小さくなっており、さらに、「老人斑」と「神経原線維変化」と呼ばれる無数の沈着物が観察されたといいます。
 当時はまだ、梅毒による痴呆しか知られていなかったので、アルツハイマー医師の発表は梅毒が原因でない痴呆も存在することを明確に示したことで画期的なものでした。以後、「脳の萎縮」「老人斑」「神経原線維変化」の3つの特徴をもつ若年性の痴呆を、医師の名前を取って「アルツハイマー病」と呼ぶようになりました。
 ところが、その後、年々平均寿命が延び、痴呆になる老人の数が増えてくると、その痴呆老人のなかにも、アルツハイマー病の3つの特徴をすべて持っているケースがひじょうに多いことが明らかになってきました。そして研究が進むにつれ、脳の萎縮、老人斑、神経原線維変化は一般的な老年期の痴呆にも広く見られる病変であることがわかってきました。当初はアルツハイマー病に特有と思われていたこの3つの特徴的病変は、じつは、脳の老化にともなって、誰の脳でも出現する変化であるということがわかってきたのです。むろん脳血管性痴呆にも見られる変化ですが、アルツハイマー病の患者さんは、その変化が著しく、かつ脳の全域にわたって出現するのが特徴といえるでしょう。
 なんと、アルツハイマー病は、運の悪い人だけが若くして突発的にかかる特殊な脳の病気ではなく、老化にともない、誰にでも起こりうるものだったのです。

以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。


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