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「脳を守る漢方薬」 第2章 脳細胞は自殺する

コンピュータにはまねのできない柔軟性

 記憶のメカニズムについて、もう少し探っていくことにしましょう。私たちがものごとを覚える(記銘する)と、それにともなって脳のなかでどのような変化が起きるのでしょうか。脳の中に記憶の痕跡は認められるのでしょうか。私たちは、いったいどのようにして無数の経験を記憶して、これを長期間保存し、ときには再生することができるのでしょうか。
 その解答をズバリ申しあげれば、「ニューロンが記憶にともなうネットワークを作る」ということになります。つまり、一つ一つの記憶はそれぞれ異なったパターンのニューロンのネットワークとして脳の中に蓄積されるということです。
 第1章でお話したように、ニューロンとは脳の神経細胞です。無数のニューロンはそれぞれ突起を伸ばしてネットワークを作り、情報伝達をしながら高次の脳機能を支えています。おのおののニューロンは完全につながったものではなく、お互いの接合部(シナプス)には、わずかな隙間が存在します。このシナプスを介したニューロン・ネットワーク(神経回路網)は脳に独特なもので、いかに精巧に作られた機械といえども、この仕組みはまねすることができません。

 たとえば、コンピュータではすべての電気回路が1対1の関係で連結・固定されているため、情報伝達のスピードはものすごく速いのですが、故障に対して柔軟性がなく、1ヵ所でも回路が切れてしまうとコンピュータ全体がストップしてしまいます。これに対してニューロン・ネットワークはシナプス結合によって作られているため、仮に一部のニューロンが脱落、つまり脳細胞死を起こしても、脳全体の働きが停止してしまうことはありません。生き残ったニューロン同士が突起を伸ばすことによって新たにシナプスを作ったり、ふだんはあまり使われていなかったネットワークを使用したりして、どのような状況にも柔軟に対応して生命を維持することができるのです。このようなニューロン・ネットワークにより生体防御システムを「脳の可塑性」と呼んでいます。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。


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