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「脳を守る漢方薬」 第2章 脳細胞は自殺する

脳細胞は自殺する

 出生後から10代にかけて、脳はいちばん豊かな発達をとげる時期にあります。ところが、この時期に脳細胞の約半分が自動的に死んでしまう、と述べました。なぜ、こんな不思議な現象が起きるのでしょう。これは、脳細胞が非分裂細胞であるため、あらかじめ必要な数の2倍以上の脳細胞が胎生期に作られ、出生後の神経系の発達過程において、より完成された脳の形成、神経情報伝達回路の形成に向けて、必要以上にある脳細胞の脱落が始まるのだろうと解釈されています。
  このような脳細胞の脱落(自然細胞死)は、あらかじめ遺伝子にプログラムされたものなので「プログラム細胞死」と呼ばれています。細胞にあたかも「意志」があるかのごとく死滅していくので、「細胞の自殺」と考えることもできるでしょう。最近の生物学では最も注目されている現象で、「アポトーシス」と呼ばれています。この現象は脳細胞に限ったことではなく、たとえば手や足の指が、胎生期のある時期までにくっついていた状態にあるものが、しだいに指と指の間の組織の細胞が自然に死んで脱落することによって5本の指が完成するのも、同様のプログラム細胞死によるものです。

 生まれた直後から20歳を迎えるまでに半数近くが自然に死んでしまう脳細胞は、「アポトーシス」によるものであるとして、それでは、前述した20歳以降に起こる1日約10万個の脳細胞の脱落は、脳の老化現象なのでしょうか。
 じつは、これもすべてがそうだとはいえないのです。ご承知のように、私たち人間は20代、30代、あるいはそれ以降も、まだまだ新しい事柄を学習して、記憶し、知識として取り入れ、思考や判断の対象にすることができます。
 20代以降の脳細胞の脱落(自然細胞死)は「廃用性萎縮」という言葉で説明することができます。「廃用性萎縮」とは、たとえば、学生時代によくスポーツをしていた人が、就職してデスクワークが多くなると、使わなくなった筋肉が自然にやせ細っていくように、ふだんはあまり使わない脳細胞が自然に死んで脱落していくというものです。つまり、使わない筋肉が自然に衰えて、筋肉細胞の数も徐々に減り、筋肉が萎縮して小さく細くなるのと同様に、その人の日常生活において使われない不必要な脳細胞が、徐々に脱落して死滅していくということです。個々の人間がそれぞれの生活環境のなかで適応していく過程で起こる現象であり、その発現には個人差があります。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。


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