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「脳を守る漢方薬」 第3章 老化の原因は「活性酸素」だった

脳は最も活性酸素が発生しやすい場所

 さて、酸化ストレスによって細胞死が加速されるという意味では、脳も例外ではありません。それどころか、脳は全身のなかでも酸化ストレスに最も弱く、活性酸素が発生したとき、容易に障害を受けやすい場所なのです。
 ヒトの脳は、その約50パーセントが脂肪からできています。また、脳が情報伝達のネットワーク形成のために伸ばしている軸索や樹状突起は、酸化されやすい高度不飽和脂肪酸をひじょうに多く含んでいます。さらに軸索の先端には、1個の脳細胞につき、平均約1000個はついているといわれるシナプスがありますが、これも酸化されやすい高度不飽和脂肪酸を多量に含んでいるのです。つまり、私たちの脳は、酸化されやすい高度不飽和脂肪酸の集まりであり、体内で最も悪魔の酸素の餌食になりやすい場所なのです。
 また、ヒトの脳の重さは、体重の約2パーセントを占めているにすぎませんが、エネルギー消費量は、体全体の約18パーセント占める「大食漢」です。

 細胞は栄養物と酸素からエネルギーを取り出して生きていますが、このエネルギー産生の過程で、スーパーオキシド・ラジカルという強力な活性酸素が発生するということは、すでに述べたとおりです。つまりエネルギー消費量の多い組織では、それに比例して、強力な活性酸素スーパーオキシド・ラジカルの18パーセントが発生している、つまり、私たちの脳細胞には体の平均的な組織に比べて、9倍ものスーパーオキシドが絶えず発生していることになります。
 このように、脳は酸化されやすいだけでなく、活性酸素の発生量も異常に多いのです。脳の老化の実態とは、脳の中で容易に発生する活性酸素が脳を構成している高度不飽和脂肪酸を攻撃、酸化して、脳細胞中に過酸化脂質を増やし、脳細胞膜の流動性を低下させ、脳細胞死のスピードを加速させる過程ととらえることができるでしょう。
 脳細胞は再生しないので、死滅した細胞の跡を新しい細胞が埋めることはありません。代わりに、残された脳細胞が軸索を伸ばして神経情報伝達ネットワークの修復を行ないますが、その修復のスピードより脳細胞死のスピードが速いと、脳の働きは加速度的に低下していきます。この過程が、脳の老化の実態というわけです。

 悪魔の酸素と呼ばれる活性酸素が、日々私たちの体の細胞を老化させ、死滅させるのだと聞いても、すぐにはぴんとこないかもしれません。実際、細胞を分子レベルで破滅する活性酸素の存在は、この活性酸素がわずかに磁気を帯びている性質を利用して、電子スピン共鳴装置(ESR)という特殊な機械を用いて波形としてとらえることで初めて確認されるのです。この装置については、後ほど、あらためて取り上げることにします。
 「酸化ストレス」が「生体防御システム」を上回ると、活性酸素が発生して生体内で暴れまわり、細胞死を早めて老化を促進しますが、その老化の過度を知るのに最も手っとり早い指標として、「過酸化脂質」という物質があります。過酸化脂質とは、簡単にいえば「酸化され尽くした脂肪」のことです。健康診断などで、虚血性心疾患の第一の危険因子である動脈硬化のパラメーターとして「血中過酸化脂質」という項目が取り入れられているのはご存知のことと思います。これはすなわち、脳や血管の老化の程度を示す数値と考えていいでしょう。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。


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