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「脳を守る漢方薬」 第3章 老化の原因は「活性酸素」だった

生命維持の中枢は視床下部にある

 第2のシステムと第3のシステム、すなわち「自律神経防御システム」と「内分泌防御システム」は、それぞれ「神経伝達物質」と「ホルモン」を分泌して標的臓器の機能を調節することによって生体を防御するシステムです。このシステムは原則として、意識的にコントロールすることができない不随意的な防御システムです。
 この2つの防御システムは、それぞれ、自律神経系と内分泌系の2つの情報伝達ネットワークを使って生体を防御します。そして、これら2つの系は、「視床下部」と「下垂体」と呼ばれるところに支配されていますが、視床下部と下垂体とでは、視床下部のほうがより上位に位置しており、視床下部は下垂体と自律神経系をしもべとして支配する能力を持っています。下垂体は視床下部の命令どおりに忠実にホルモンを分泌し、全身の内分泌腺を支配・統合して標的臓器を支配するという具合になっています。
 この2つの防御システムのなかで最上位に君臨する視床下部は、生体内の恒常性(ホメオスターシス)を自動調節する能力を持つ自律神経系をその支配下に置いているので、すべての生体防御システムのなかでも、その力は他の部位を圧倒する強大なものとなっています。

 自律神経は他の神経系と同様に、内臓器官の情報を中枢に伝える上行性の神経路と、中枢からの命令を内臓器官に伝える下行性の神経路を持っています。また、その機能の違いから2つの系が存在しており、それぞれ交感神経系と副交感神経系と呼ばれています。
 人間の生命をコントロールする器官のなかでも最高の位に位置する「視床下部」は、生命維持のために不可欠な人間の血圧、体温、消化・吸収、性機能などの働きをすべて支配している自律神経系を支配下に置いているので、生体のさまざまな機能のバランスは視床下部の働きによって保たれていると言っても過言ではないのです。そのため、視床下部は別名「生命中枢」とも呼ばれています。 
 じつは、この最高の位に位置する視床下部は、3つの大きな力を持った核群(組織)の集合体となってその力を発揮しています。それぞれ、前群、中群、後群と呼ばれますが、前群は種族維持のための性を支配する能力を持ち、性欲をコントロールしています。中群はエネルギーを得るための食欲を支配する能力を持っています。そして後群は、体温をコントロールする能力を持っています。

 私は、脳の老化現象を脳細胞膜の流動性の変化(脳の硬化。脳細胞が硬くなる現象)としてとらえ、全世界に先駆けて、前述した電子スピン共鳴装置を用いて検討し、解明しました。この研究のなかで、私はとくに、この生命中枢である視床下部が他の脳部位に比べて老化するスピードが最も遅く、しかも最後まで若いままのよい状態(簡単にいえば柔らかい状態)で保たれていることをつきとめ、権威ある国際学会誌(BMBI)に発表しました。この研究成果は、生命維持機能は老化しても、最後まで正常に保たれうることを示唆する重要な証拠になると思われます。(引用文献①リンク
 視床下部のもう1つのしもべである「下垂体」も、じつは③つの違った力を持った組織の集合体になっていて、それぞれ前葉、後葉、中間葉と呼ばれています。一例を挙げれば、前葉にはホルモンを産生する能力を持つ内分泌細胞があり、ホルモンを分泌することによって全身の内分泌細胞も、じつは、さらに上位の視床下部の神経細胞が分泌するリリージングホルモンによって調節支配されているという関係になっています。
 「自律神経防御システム」と「内分泌防御システム」が駆動するスピード(情報伝達速度)は、毎秒数ミリから数センチです。先に述べた中枢神経防御システムの駆動するスピード(情報伝達速度)は、毎秒1メートルほどの速さなので、かなり遅いことが分かります。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。


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