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第6章 幸せになるための3つの処方箋

(2)自分の生体防御システムの弱点=体質を知る

心の中には5つの「意識状態」がある


 次に、「自分の生体防御システムの弱点=体質を知る」方法と、「ストレスに対する自身の反応パターンを知る」方法ですが、これは心を科学する分野、つまり臨床心理学の分野に見出すことができます。
 まず、中枢神経防御システムと自律神経防御システムが、生まれながらに弱く、精神面の症状が現われやすい人に関しては、アメリカのエリック・バーン博士の「交流分析理論(Transactional Analysis TA)が有効です。
 交流分析理論とは、対人関係の理論と考えていただければよろしいかと思います。交流分析の「交流」は、人と人との交流を意味しています。交流分析は自己認識を深め、自己改革を行なうための方法と考えられますが、私が興味を持ったのは、このなかの構造分析(Struct-ural Analysis)と呼ばれるものです。これは個人のパーソナリティの分析を行なうもので、人間は心の中に「5つの自我状態(意識状態)」を持っているものとして、この5つの自我状態の持つ「心的エネルギーのバランス」を分析するものです。
 バーン博士がこのことに気づいたのは、ある成功した若手の弁護士を患者として精神療法を行なっているときでした。ある日、この患者はバーン博士にこう言ったといいます。「先生、いまの私は弁護士ではありません。私は小さな子どもです」と。
 バーン博士は、このときの患者が、有能で成功した弁護士というよりは、まるで幼稚園に通っている子どものような話し方、動作、考え方、行動をしていることに気づきました。このとき、患者はけっして演技をしているようには見えなかったといいます。そこでバーン博士は、患者にこのような幼児的な状態が見られるときには、これを「子どもの自我状態(Child)」と呼び、患者か有能な弁護士として話し、行動しているときには、これを「大人の自我状態(Adult)」と呼ぶことにしたいといいます。
 バーン博士は、この患者にたいへん興味を持ちました。さらに注意深く接していると、患者にはもう1つの養育者的な言動、行動をとる状態があることに気づきました。そこで、この状態が見られるときには「親の自我状態(Parent)」と呼ぶことにしました。
 後にバーン博士は、子どもの自我状態には快楽が支配的になる状態と、従順な状態があることを知りました。さらに博士は、親の自我状態にも、父親的な部分と母親的な部分があることを知り、子どもの自我状態を「自由な子どもの自我状態(Free Child)」と「順応した子どもの自我状態(Adapted Child)」に分け、親の自我状態を「批判的な父親の自我状態(Critical Parent)」と「養育的な母親の自我状態(Nurturing Parent)」に分けることにしました。そこでバーン博士は、私たちの人間の心の中には5つの自我状態がある、という結論に達しました。
 バーン博士は次のように述べています。「患者の行動に変化が起こるときは、言葉、身振り、音などの新しい刺激が患者に侵入してきたときで、それは、顔の表情、言葉の抑揚、文体、身体の運動、身振り、姿勢などの変化としてとらえることができる。そして、この状態は、あたかも1人の人間の中に、5人の人間がいるような状況とみなすことができる。そして、この内部の5人のうちでいちばん力の強い者1人が、患者の人格全体を支配、統率することができる」と。
 5つの自我状態を整理してみましょう。
(1)父親的な批判的な親の自我状態(Critical Parent CP)
(2)母親的な養育的な親の自我状態(Nurturing Parent NP)
(3)大人の自我状態(Adult A)
(4)自由な子どもの自我状態(Free Child FC)
(5)順応した子どもの自我状態(Adapted Cihild AC)
 順にCP、NP、A、FC、ACと略されます。
 この5つの自我状態(意識状態)は、私たちの心の状態と、それに相応する一貫した行動パターンを構成する要素と考えていただければよろしいかと思います。
 この5つの自我状態は、どれがよくて、どれが悪いということはありません。それぞれ長所と短所を持っています。たとえば、CPが強力で個人の人格を支配すれば、責任感が強く、規律や規則をよく守り、自分や他人にも厳しく、目標の実現に向かって突き進むという長所を持ちますが、他人に対して支配的、威圧的になりやすいという短所も持ちます。また、ACが人格を支配すれば、集団生活のなかで協調性が高く、他人をよく信頼するという長所を持ちますが、反面、「自分がない」人で、他人に依存しすぎたり、自分を過小評価して、自らを責めるような短所も持ちます。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。


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