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「脳を守る漢方薬」 第2章 脳細胞は自殺する

痴呆研究の鍵を握る「連合野」と「海馬」

 欧米人の痴呆症の約60パーセントを占め、日本人の場合も30パーセントを超えて増えつづけているアルツハイマー病
しかも、原因や治療法もいまだ確立していないとなれば、誰しも心穏やかではいられません。
 しかし私は、第1章でその対策はあると述べ、なおかつヒントも紹介したつもりです。現在、アルツハイマー病の発病のメカニズムはたしかに明確になっていませんが、確実にいえることは、この病気が「脳の老化」と密接に関係しているということです。
 なあんだ、そんな当たり前なことか、と思われるかもしれません。しかし、その当たり前のなかに、アルツハイマー病の謎のベールを剥がす鍵があるのです。そこで、この章では「脳の老化とは何か」について、徹底的に迫っていこうと思います。
 20世紀の後半、科学者たちの注目を最も集め、研究も進んだ人体の部位といえば脳でしょう。しかし、最も未知なる部分が残されているのも、脳なのです。脳の老化のメカニズム、さらにはそれとアルツハイマー病の関係もその1つです。

 よく知られている事柄からお話しすることにします。人間の高次知的機能を支配している大脳皮質は、その位置によって大きく4つの部分に分かれています。そして、この4つはそれぞれ「前頭葉」「頭頂葉」「後頭葉」「側頭葉」と呼ばれています。
 大脳皮質には、それぞれ特定の機能を支配する領域が局在していることが知られており、これは大脳皮質の「機能局在」と呼ばれています。すなわち、脳のそれぞれの部位が、身体のそれぞれの部分に対応して、それぞれ異なる働きをしているということです。この機能局在を精密にスケッチしたものが、ブレイン・マップ(脳地図)と呼ばれているもので、現在も大脳生理学者たちの手によって少しずつ書き進められています。
 また、大脳皮質は「感覚野・運動野」と、これを除いた広範囲の「連合野」に分けることができます。視覚をつかさどる「視覚野」は後頭葉にあり、聴覚・言語能力をつかさどる「聴覚野」は側頭葉にあります。目・耳・鼻・舌・皮膚などの感覚器からの情報を受け取り、感覚反応をつかさどる「感覚野」は頭頂葉にあり、全身の筋肉を支配して運動制御をつかさどる「運動野」は、前頭葉の後部に局在しています。
 そして、痴呆の研究に最も重要な「記憶」をつかさどる中枢はおもに、側頭葉の「連合野」と、その内側にある「海馬」という部位にあることが知られています。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

「脳を守る漢方薬」 第一章 ボケがここまでわかってきた

アルツハイマー病の症状とは?

 脳血管性痴呆とアルツハイマー病を比較してみましょう。最初に脳血管性痴呆について見ていくことにします。
 脳血管性痴呆とは、脳に小さな梗塞がたくさんできるために起きるものです。梗塞とは、動脈が詰まって、そこから先の組織に血液が流れなくなり、酸素や栄養分を摂取できないために脳細胞が死んでしまう病状をいいます。そして、血管を詰まらせるもっとも大きな原因が血栓です。血栓とは、血管の中で血液が凝固したものです。この血栓は脳の動脈血管でも生じるのですが、じつは、脳以外の他の臓器から運ばれてきたものがひじょうに多いのです。
 つまり、脳血管性痴呆が引き起こされるのは、脳以外の臓器の血管の疾患に原因や誘因があるわけです。たとえば血栓の原因は心臓病、高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、肝臓病、腎臓病、ガンなどにともなう血管の疾患があげられますが、これらの疾患ほとんどが生活習慣病ともいえる成人病にほかなりません。このことから、脳血管性痴呆に関しては、脳の老化そのものが原因になると考えるよりも、脳以外の臓器が老化や病気によって機能が障害され、脳の完全な機能を支えきれなくなって発病するということがおわかりだと思います。
 原因のわからないアルツハイマー病に対して、脳血管性痴呆は、いま述べたように脳梗塞などで脳細胞が死ぬことによって起こる病気なので、ボケ方は、梗塞の部分と数によって決まります。したがって、脳血管性痴呆は新たな脳梗塞が発症しないかぎり症状が悪化せず、逆に、梗塞が生じるたびに段階的に悪化する痴呆とされています。また逆に言えば、脳の動脈硬化を抑えれば、脳血管性痴呆は予防できるということになります。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

「脳を守る漢方薬」 第一章 ボケがここまでわかってきた

ドイツ人、アルツハイマー医師の発見

  老年性痴呆のもう一方のタイプである、アルツハイマー病に目を転じることにしましょう。すでに触れていたようにこのタイプの痴呆は、その原因が完全につきとめられておらず、治療法も確立されていません。しかし、洋の東西を問わず増加の一途をたどっている病気なのです。そこで私は、おもにアルツハイマー病に焦点を当てて、その病理の解明と対策、とくに漢方薬の驚くべき予防効果について紹介したいと考えています。
 1906年の秋、ドイツ人の精神科医、アルツハイマー医師が、ある、女性患者についての研究報告を行ない、学会で注目を集めました。
 その患者は、51歳の若さで徘徊をともなう重度の痴呆症状を呈し、発病後4年半で死亡してしまいました。患者には、夫に対する重度の嫉妬妄想や被害妄想などの症状があったといいます。アルツハイマー医師は神経病理学者でもあったので、この女性の脳を解剖して、脳細胞内に留まった病変を顕微鏡で観察し、スケッチしました。その報告によると、この女性の脳は、萎縮して、ひじょうに小さくなっており、さらに、「老人斑」と「神経原線維変化」と呼ばれる無数の沈着物が観察されたといいます。
 当時はまだ、梅毒による痴呆しか知られていなかったので、アルツハイマー医師の発表は梅毒が原因でない痴呆も存在することを明確に示したことで画期的なものでした。以後、「脳の萎縮」「老人斑」「神経原線維変化」の3つの特徴をもつ若年性の痴呆を、医師の名前を取って「アルツハイマー病」と呼ぶようになりました。
 ところが、その後、年々平均寿命が延び、痴呆になる老人の数が増えてくると、その痴呆老人のなかにも、アルツハイマー病の3つの特徴をすべて持っているケースがひじょうに多いことが明らかになってきました。そして研究が進むにつれ、脳の萎縮、老人斑、神経原線維変化は一般的な老年期の痴呆にも広く見られる病変であることがわかってきました。当初はアルツハイマー病に特有と思われていたこの3つの特徴的病変は、じつは、脳の老化にともなって、誰の脳でも出現する変化であるということがわかってきたのです。むろん脳血管性痴呆にも見られる変化ですが、アルツハイマー病の患者さんは、その変化が著しく、かつ脳の全域にわたって出現するのが特徴といえるでしょう。
 なんと、アルツハイマー病は、運の悪い人だけが若くして突発的にかかる特殊な脳の病気ではなく、老化にともない、誰にでも起こりうるものだったのです。

以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

「脳を守る漢方薬」 第一章 ボケがここまでわかってきた

食生活の変化がもたらしたもの

 脳血管障害の内訳をみると、脳出血などの脳の血管が破れるタイプは減少傾向にありますが、脳梗塞などの脳の血管が詰まるタイプは逆に増加の一途をたどっています。出血タイプの場合は死亡するケースも多いのですが
出血が局所的な場合は、梗塞タイプと同様に脳細胞の壊死により、痴呆を発症することになります。
 脳血管障害が長期間にわたって死因の上位を占めていたのは、欧米にはない日本の疾病構造の特徴が原因となっています。第二次世界大戦以前の日本食は、タンパク質が極端に不足していたために脳の血管がもろくなっていました。さらに、食塩を多く摂る食生活のため、血圧の高い人が多く、脳出血などの脳の血管が破れるタイプの脳血管障害が多発していたのです。
 戦後の日本は、あらゆる面において欧米化されることになりました。食生活も例外ではありません。日本の食卓に肉や卵、牛乳など、良質のタンパク質を含む食品が多くなりました。卵を例に挙げれば、現在の日本では、国民の一人一人が毎日一個ずつ卵を食べている計算になるといいますが、おかげで日本人の脳の血管は弾力性に富み、破れにくくなったといわれています。
 また、冷蔵庫の普及によって新鮮な野菜がいつでも食べられるようになり、漬物などの塩蔵品をとる頻度が減り、高血圧の予防につながりました。こうした食生活の欧米化が、脳出血などの脳の血管が破れるタイプの疾患を激減させたものと考えられます。
 しかし食生活の欧米化は、よい面だけでなく、日本人の疾病構造の欧米化を推し進めることにもなりました。肉や卵でタンパク質を摂れば、同時に脂肪も摂ることになります。そして、脂肪の取りすぎによる高脂血症や高インスリン血症が原因で、動脈硬化が進行してしまったのです。
 1960年以降の30年間で、日本人の脂肪摂取量は約四倍に跳ねあがりました。つまり、このような生活習慣の変化によって増えてきたのが脳梗塞であり、心筋梗塞、虚血性疾患なのです。そして、これらの病気が引き金になって脳血管性痴呆が多発するという構造になっています。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

「脳を守る漢方薬」 第一章 ボケがここまでわかってきた

日本人の死因の「隠れ一位」は、血管の病気

 脳血管性痴呆の原因となる血管の疾患全般について見ていくことにしましょう。その前に、注意しておかなくてはならないことがあります。
 プロローグで日本人の三大死因に触れましたが、わが国の死因の第一位は、1935年から50年までの16年間は「結核」でした。続いて51年から80年までの30年間は「脳血管障害」が第一位です。そして、81年から現在までの死因の第一位は「ガン」となっています。この場合のガンとは、胃ガンや肺ガンなどといった特定の臓器ガンのことではなく、全身のどこかにガンがあると診断されて死んだ人の総数です。同様に結核の場合も肺結核だけでなく、腸結核や肝臓結核などのすべての結核を合わせ、結核による死亡としています。
 ところが脳血管障害の場合は、脳出血や脳梗塞のような脳の血管の病気だけに限っているのです。心臓や腎臓の血管疾患による死亡は、どういうわけか含まれていません。すなわち、歴代の死因の第一位とされてきた「結核」や「ガン」と「脳血管障害」とでは、それぞれ分類法がまったく異なっているのです。
 仮に、全身のいずれかの部分に結核やガンがある場合を一括して「結核」「ガン」と分類するのがよいとします。そうすると、脳血管障害は全身の血管疾患の一部にすぎないので、心筋梗塞のような心臓の血管疾患や、腎硬化症のような腎臓の血管疾患もすべて合わせなくてはなりません。そして、分類としては「全身の血管疾患による死亡」としなければならないはずです。

 1995年における三大死因を見てみると、第一位はガンになっています。第二位は脳血管障害で、第三位は心疾患なのです。ところが心疾患というのは、ほとんどの場合、心臓の血管障害が原因となっています。
 現在の死因の分類は、全身のどこかのガンと診断されて死んだ人の数をガンによる死亡としていますので、比較するためには、やはり全身の血管疾患による死亡を一つにまとめなくてはおかしなことになります。そうすると、死因の第二位である脳血管障害と第三位の心臓疾患を加えて血管疾患とするだけでも、その死亡数はガンを上回ってしまいます。すなわち、わが国の死因の第一位は血管疾患ということになります。
 さらに、結核が死因の第一位だった1935年に戻って比較してみましょう。ここでは全結核という分類をしていますので、やはり、全血管疾患という分類を行なって比較することにいみがあります。その結果、脳血管障害と心疾患を合わせた死亡数は結核より多いことになります。そうなると、わが国の死因の第一位は、1935年から現在まで、なんと60年以上にわたり「血管疾患」がトップを占めていたということになります。このことが、じつはわが国の老年期痴呆の患者のうち、最も高い比率を占めているのが「脳血管性痴呆」であるということの裏付けにもなっているのです。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。


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