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第6章 幸せになるための3つの処方箋

(3)ストレスに対する反応パターンを知る

未来の発病を予測するシステム


 もう1つ、MMPIと呼ばれる方法があり、これはミネソタ多面的人格目録(Minnesota Multiphasic Personality Inventory)の略称です。ミネソタ大学のハサウェイ博士(Dr.Hathaway)らによって作られたもので、ミネソタ州民を母集団として作られた質問紙法テストです。個人の人格特徴を多種多様の角度から把握できるようになっています。MMPIの質問紙法は、精選された質問項目に対して、「はい(当てはまる)」、「いいえ(当てはまらない)」、「どちらでもない(わからない)」の3件法で反応するように作られています。
 MMPIを実施すれば、一般的健康状態から生活習慣ストレス、家族ストレス、性的ストレスの度合い、さらに宗教にかかわるストレスに至るまで、さまざまな精神障害の種別と程度が評価でき、また対象の人格的・社会的不適応状態の種別と程度も評価できるようになっています。日本語版は、黒田博士らによって改訂版が作られましたが、多種多様な550項目にも及ぶ質問から構成されています。
 具体的には、身体面に関しては、脳神経系、心臓血管系、消化器系、呼吸器系、生殖器系、泌尿器系の障害を詳しく検査できるようになっています。精神面に関しては、生活習慣、家族、職業、教育、性、宗教、政治、社会などの各種ストレスに対しての障害の程度、さらに、うつ状態、強迫状態、恐怖症、精神病発症の程度、さらに、サディズム・マゾヒズム傾向、女性の男性化傾向・男性の女性化傾向(俗に言うレズビアン[lesbian]・ホモセクシュアル[homosexual]傾向)の程度まで評価できるようになっています。これらのMultiphasic(多面的)な人格特性の諸側面から、また、さらに詳しく未来の発病を予測することが可能になります。
 CMIとMMPIの概要を紹介しましたが、その質問項目や判別法を示すのは割愛します。いずれもきわめて複雑多岐にわたることと、個々の人に即して読み解かなければ意味がないからです。その「読み方」がまさに臨床家のオリジナルであり、そのノウハウで力量を問われることになります。
 おそらく現在、前述した3つの東洋医学の手法(おもに漢方薬、鍼灸)の治療効果をよりいっそう高めるために、これらの臨床心理学の手法を用いるところが、私独自の方法論であると自負しています。
 臨床心理学的手法と東洋医学の手法をうまく組み合わせて用いれば、職場、学校、家庭などの日常生活の対人関係から生じるストレスをあらかじめ予測することができ、そのストレスに対応する方法を身につけておくことも可能になります。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

第6章 幸せになるための3つの処方箋

(3)ストレスに対する反応パターンを知る

心身のストレス症状を知る方法


 最後に、ストレスに対する反応パターンを知るための方法を紹介したいと思います。これにはCMIと呼ばれる方法があり、コーネル・メディカル・インデックス(Cornell Medical Index Health Questionnaire)の略称です。ニューヨークのコーネル大学のブロードマン博士(Dr.Brodman)らによって考案されたもので、もともとは第2次世界大戦中に、軍人の性格や精神的、身体的異常をすみやかに発見するために作られたものです。
 CMIは質問紙法をとっており、さまざまな検討を経て精選された質問項目に対して、「はい(当てはまる)」「いいえ(当てはまらない)」で反応するように作られています。CMIを実施すれば、心身のストレス症状を簡単に知ることができ、さらに自律神経防御システムの乱れる原因と考えられる情緒障害が評価できるようになっています。
 日本語版は深町博士らによって開発されましたが、身体的ストレス症状を評価できる144項目の質問と、精神的ストレス症状を評価できる51項目の質問から構成されています。さらに、男性に特徴的なストレス症状を評価するための16項目と、同様に、女性に特徴的な18項目の質問を加えることで、より正確な評価ができるようになっています。
 具体的には、身体面に関しては心臓血管系、消化器系、呼吸器系、筋肉骨格系、神経系の障害をとくに詳しく検査できるようになっています。また精神面に関しては、種々のストレスに対しての適応・不適応状況や、対象者のストレスに対する反応性が、緊張反応をするのか、過敏反応をするのか確認できる利点もあります。さらに、詳しく未来の発病を予測するために対象者の心の状況、つまり心が不安状態なのか、恐怖状態なのかも確認できるようになっています。
 また、総合判定として、とくに、心臓血管系ストレス度、疲労度、疾病頻度、ストレスに対する適応度、抑うつ度、不安度、過敏度、怒り度、緊張度の9項目をピックアップして分析すれば、第5章で紹介した「ヘルス・デス・フロー(生命の流れと健康状態の相関図)」を用いて、現在の健康状態の位置関係が明確に判断できるようになります。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

第6章 幸せになるための3つの処方箋

(2)自分の生体防御システムの弱点=体質を知る

2つの心的エネルギーをグラフ化することで、未来の発病が予測できる


 さて、各自我状態が放出している心的エネルギーの量をグラフ化したものがエゴグラムですが、いま述べた4つの基本的な構え(対自分・対人間関係の態度)の心的エネルギーをグラフ化したものはOKグラムと呼ばれています。これは、わが国の杉田博士が開発されたものです。
 杉田博士は、ジョン・デュセイが開発したエゴグラムをいち早く日本に導入して、それをできるだけ客観的に描く方法を研究されていました。この間に、同じような形のエゴグラムを示す人でも、実際の対人関係の営み方や適応状態がかなり違うことを発見されました。そこで、エゴグラムに現われる表面の姿と、個人の内面の状態との関係を明らかにする必要性を感じるに至ったといいます。
 エゴグラムは、そのときどきの自我状態をとらえていますが、その奥にある個人の自己意識や自己概念まではとらえていません。いうまでもなく、人間の行動は、その人の自己概念や対人評価によって大きく影響されます。そこで、TAの「基本的な構え」の理論に基づき、対自および対人態度の基本的あり方を、自分に対して肯定的か否定的か、他人に対して肯定的か否定的かに分けて、その強さの程度を表すOKグラムを開発したといいます。基本的な構えは、自己肯定、自己否定、他者否定の4点でとらえています。
 さて、前述したエゴグラムとOKグラムを合わせると、心の中のエネルギーバランスが、もっと明確にとらえられるようになります。また、そのバランスの乱れから、将来のストレス病の発病を予測することも、もっと明確になるわけです。
 エゴグラムとOKグラムによる将来のストレス病の発病予測を個々に取り上げると、あまりに煩雑になってしまいます。簡単に一例だけを紹介すれば、たとえばエゴグラムによってわかる現在の自我状態が「ノーマル」であっても、OKグラムでわかる、生まれながらに持っているその人の基本的構えとのバランスが崩れていれば、次のように判定されます。すなわち、現在の自分は本当の自分ではなく、俗に言う「いい子ぶりっ子」をしている状態が、必要以上に他人からよく思われたいという願望が強い、いずれにしても自我は抑圧状態にあって、発病の危険性が大ということになります。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

第6章 幸せになるための3つの処方箋

(2)自分の生体防御システムの弱点=体質を知る

「幼少期の親子関係」が意味するもの


 バーン博士の交流分析理論には、もう1つ、未来の発病を予測するシステムが存在しています。それは「基本的な構え(Basic Position BP)」と呼ばれるもので、「個人が自分と他人との関係に関して、生涯一貫した構えをとる」という考え方です。そして、この構えは「幼少期の親子関係のなかで決定されてしまう」というものです。
 バーン博士は「人間は、その人の乳幼児期の体験が、その後の生活態度にきわめて重要な意味を持つ」と考え、「その乳幼児期に両親から愛情を受けたか否か、その愛情がよいものか悪いものか、どんな愛情を、どの程度受けたかによって決定される、その人の生涯で、変わることのない一貫した態度、性質」としています。
 基本的な構えには、次の4種類があります。
(1)「私はYESである。他人もYESである。」(自己肯定・他者肯定)
(2)「私はNOである。他人はYESである。」(自己否定・他者肯定)
(3)「私はYESである。他人はNOである。」(自己肯定・他者否定)
(4)「私はNOである。他人もNOである。」(自己否定・他者否定)
 ビートルズの『マジカル・ミステリー・ツアー』というアルバムに、ジョン・レノン、ポール・マッカートニーの作品で『ハロー・グッドバイ」というタイトルの曲がありますが、この曲の歌詞に、You say yes!I say no!というのがあります。じつは、これがまさに、私たちが生まれながらに持っている「基本的な構え」なのです。なお、ここでいうところの「YESである」「NOである」の意味は、簡単にいえば「よい、悪い」「愛されるに値する、愛されるに値しない」と考えてよろしいかと思います。
 このなかで、(2)、(3)、(4)の構えは、すべて乳幼児期に形成されますが、発達的に、(2)の構え(私はOKでない。他人はOKである。自己否定・他者肯定)が、最初に形成されます。この構えは、程度の差はありますが一生続くものです。ここで、子どもが悪い不幸な影響を受けると、この構えが(3)、(4)の構えへと移行し、3歳までにこれらの構えのどれかに決定されます。子どもはこの3つの構えを、みずからそれと意識せずに、しかも非言語的な形で自然に身につけてしまいます。一度、このBP(基本的な構え)が決定されると、それは、子どものあらゆる行動を支配、統御するようになります。
 (2)、(3)、(4)の構えと(1)の構え(私はYESである、他人もYESである。自己肯定・他者肯定)との間には、質的な相違があります。すなわち、(2)、(3)、(4)は、人生の意味を理解しようとしている幼児の「大人の自我状態」(A)が、「親の自我状態」(CPとNP)からのデータを感情的に処理することによって得た結論ですが、(1)は、自身の意志によって決定される態度であり、長い間、「大人の自我状態」(A)を用いる訓練をすることによって身につくものであり、TAの目指すゴールの1つとなります。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

第6章 幸せになるための3つの処方箋

(2)自分の生体防御システムの弱点=体質を知る

「心の指紋」で自分の弱点を知る


 バーン博士は1970年に亡くなるまで、サンフランシスコの自宅で毎週セミナーを開いて交流分析の普及に努めました。その後、直弟子のジョン・デュセイという人がこの5つの自我状態が放出している心理的エネルギー量をグラフ化することに成功し、これをエゴグラム(Egogram)と名づけました。
 「エゴ」というのは自我のことですから、エゴグラムとは、自我状態を把握するためのグラフです。より広義に、行動パターンを把握するためのグラフと考えていただければよいと思います。このグラフを見れば、個人の心理状態、行動パターンの特徴を理解することができ、陥りやすい人間関係の罠や日常生活のくせを客観的に把握することができます。
 エゴグラムは、個人の心の中の5つの状態を質問して答える形をとる心理テストの1種で、テスト結果を折れ線グラフや棒グラフなどで表示することができます。このグラフのパターンは個人に唯一のもので、同じものは2つとなく、「心の指紋」と呼ばれています。一般にエゴグラムの最も高い自我状態が個人の行動を支配し、最も低い自我状態が行動上の弱点になります。
 ここで、最も基本的なエゴグラムの読み方を示しておきましょう。それは、自分のFCとACの心的エネルギーの支配関係に注目することです。
 もし、ACの心的エネルギーが、FCより強ければ、まちがいなくストレスに弱い性格といえ、ストレス病の発症に注意しなければなりません。なぜなら、ACが自分を支配すると、つねに自分の感情を抑えて行動をとるパターンが多くなり、過剰適応や自己卑下に陥りやすいからです。他人の顔色を気遣いすぎて、自分が楽しめないのです。さらにACの力が強くなると、嫌なことがあったとき、うまく気分転換できず、悪い感情をあとあとまでひきずってしまうことになります。このような人には、未来の発病を防ぐために、FCの心的エネルギーを強くするような「養生の法」を実施してもらう必要があります。
 自分の生活を取り巻く人々の1人ひとりのエゴグラムを作成することが可能であれば、個人個人の心の状態、性格傾向、行動パターンが客観的に評価、理解されるので、家庭・学校・職場における適応・不適応状態や、上司と部下の相性、夫婦の相性などについての診断、それに基づく個人の改造への科学的ヒントが得られることになるでしょう。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。


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