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第6章 幸せになるための3つの処方箋

(2)自分の生体防御システムの弱点=体質を知る

「心の指紋」で自分の弱点を知る


 バーン博士は1970年に亡くなるまで、サンフランシスコの自宅で毎週セミナーを開いて交流分析の普及に努めました。その後、直弟子のジョン・デュセイという人がこの5つの自我状態が放出している心理的エネルギー量をグラフ化することに成功し、これをエゴグラム(Egogram)と名づけました。
 「エゴ」というのは自我のことですから、エゴグラムとは、自我状態を把握するためのグラフです。より広義に、行動パターンを把握するためのグラフと考えていただければよいと思います。このグラフを見れば、個人の心理状態、行動パターンの特徴を理解することができ、陥りやすい人間関係の罠や日常生活のくせを客観的に把握することができます。
 エゴグラムは、個人の心の中の5つの状態を質問して答える形をとる心理テストの1種で、テスト結果を折れ線グラフや棒グラフなどで表示することができます。このグラフのパターンは個人に唯一のもので、同じものは2つとなく、「心の指紋」と呼ばれています。一般にエゴグラムの最も高い自我状態が個人の行動を支配し、最も低い自我状態が行動上の弱点になります。
 ここで、最も基本的なエゴグラムの読み方を示しておきましょう。それは、自分のFCとACの心的エネルギーの支配関係に注目することです。
 もし、ACの心的エネルギーが、FCより強ければ、まちがいなくストレスに弱い性格といえ、ストレス病の発症に注意しなければなりません。なぜなら、ACが自分を支配すると、つねに自分の感情を抑えて行動をとるパターンが多くなり、過剰適応や自己卑下に陥りやすいからです。他人の顔色を気遣いすぎて、自分が楽しめないのです。さらにACの力が強くなると、嫌なことがあったとき、うまく気分転換できず、悪い感情をあとあとまでひきずってしまうことになります。このような人には、未来の発病を防ぐために、FCの心的エネルギーを強くするような「養生の法」を実施してもらう必要があります。
 自分の生活を取り巻く人々の1人ひとりのエゴグラムを作成することが可能であれば、個人個人の心の状態、性格傾向、行動パターンが客観的に評価、理解されるので、家庭・学校・職場における適応・不適応状態や、上司と部下の相性、夫婦の相性などについての診断、それに基づく個人の改造への科学的ヒントが得られることになるでしょう。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

第6章 幸せになるための3つの処方箋

(2)自分の生体防御システムの弱点=体質を知る

心の中には5つの「意識状態」がある


 次に、「自分の生体防御システムの弱点=体質を知る」方法と、「ストレスに対する自身の反応パターンを知る」方法ですが、これは心を科学する分野、つまり臨床心理学の分野に見出すことができます。
 まず、中枢神経防御システムと自律神経防御システムが、生まれながらに弱く、精神面の症状が現われやすい人に関しては、アメリカのエリック・バーン博士の「交流分析理論(Transactional Analysis TA)が有効です。
 交流分析理論とは、対人関係の理論と考えていただければよろしいかと思います。交流分析の「交流」は、人と人との交流を意味しています。交流分析は自己認識を深め、自己改革を行なうための方法と考えられますが、私が興味を持ったのは、このなかの構造分析(Struct-ural Analysis)と呼ばれるものです。これは個人のパーソナリティの分析を行なうもので、人間は心の中に「5つの自我状態(意識状態)」を持っているものとして、この5つの自我状態の持つ「心的エネルギーのバランス」を分析するものです。
 バーン博士がこのことに気づいたのは、ある成功した若手の弁護士を患者として精神療法を行なっているときでした。ある日、この患者はバーン博士にこう言ったといいます。「先生、いまの私は弁護士ではありません。私は小さな子どもです」と。
 バーン博士は、このときの患者が、有能で成功した弁護士というよりは、まるで幼稚園に通っている子どものような話し方、動作、考え方、行動をしていることに気づきました。このとき、患者はけっして演技をしているようには見えなかったといいます。そこでバーン博士は、患者にこのような幼児的な状態が見られるときには、これを「子どもの自我状態(Child)」と呼び、患者か有能な弁護士として話し、行動しているときには、これを「大人の自我状態(Adult)」と呼ぶことにしたいといいます。
 バーン博士は、この患者にたいへん興味を持ちました。さらに注意深く接していると、患者にはもう1つの養育者的な言動、行動をとる状態があることに気づきました。そこで、この状態が見られるときには「親の自我状態(Parent)」と呼ぶことにしました。
 後にバーン博士は、子どもの自我状態には快楽が支配的になる状態と、従順な状態があることを知りました。さらに博士は、親の自我状態にも、父親的な部分と母親的な部分があることを知り、子どもの自我状態を「自由な子どもの自我状態(Free Child)」と「順応した子どもの自我状態(Adapted Child)」に分け、親の自我状態を「批判的な父親の自我状態(Critical Parent)」と「養育的な母親の自我状態(Nurturing Parent)」に分けることにしました。そこでバーン博士は、私たちの人間の心の中には5つの自我状態がある、という結論に達しました。
 バーン博士は次のように述べています。「患者の行動に変化が起こるときは、言葉、身振り、音などの新しい刺激が患者に侵入してきたときで、それは、顔の表情、言葉の抑揚、文体、身体の運動、身振り、姿勢などの変化としてとらえることができる。そして、この状態は、あたかも1人の人間の中に、5人の人間がいるような状況とみなすことができる。そして、この内部の5人のうちでいちばん力の強い者1人が、患者の人格全体を支配、統率することができる」と。
 5つの自我状態を整理してみましょう。
(1)父親的な批判的な親の自我状態(Critical Parent CP)
(2)母親的な養育的な親の自我状態(Nurturing Parent NP)
(3)大人の自我状態(Adult A)
(4)自由な子どもの自我状態(Free Child FC)
(5)順応した子どもの自我状態(Adapted Cihild AC)
 順にCP、NP、A、FC、ACと略されます。
 この5つの自我状態(意識状態)は、私たちの心の状態と、それに相応する一貫した行動パターンを構成する要素と考えていただければよろしいかと思います。
 この5つの自我状態は、どれがよくて、どれが悪いということはありません。それぞれ長所と短所を持っています。たとえば、CPが強力で個人の人格を支配すれば、責任感が強く、規律や規則をよく守り、自分や他人にも厳しく、目標の実現に向かって突き進むという長所を持ちますが、他人に対して支配的、威圧的になりやすいという短所も持ちます。また、ACが人格を支配すれば、集団生活のなかで協調性が高く、他人をよく信頼するという長所を持ちますが、反面、「自分がない」人で、他人に依存しすぎたり、自分を過小評価して、自らを責めるような短所も持ちます。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

第6章 幸せになるための3つの処方箋

(1)緊張をコントロールする 

「無意識」の緊張を「意識的」にリラックスさせる


 それでは、人間はなぜリラックスすればストレスから心臓を守って突然死を防ぐことができたり、胃腸をはじめ全身の臓器を健全に保って、健康で楽しい長寿を実現できるのでしょうか。この問いには、ジェイコブソン博士の一番弟子にあたるフランク・ヨーゼフ・マクギーガン博士が、次のように説明しています。
 ジェイコブソン博士が14歳のときに体験した大火事のように、人間は大きなストレスにさらされると、旧ソ連の有名な生理学者であるパブロフの実験で有名な「条件反射」の原理に従って、自動的に緊張状態が条件づけられてしまいます。緊張状態が強まると筋肉が収縮して、骨格筋を支配している中枢神経系が興奮し、活動が高まります。これにともない、精神的興奮も不必要に高まってしまいます。この状態は、たとえば車のエンジンの空ふかし状態に相当し、思考や認知の仕方も適切ではなくなり、車がガソリンを浪費するのと同じように、私たち人間も生きてゆくエネルギーを浪費してしまいます。
 そればかりではなく、中枢神経系の興奮がある閾値以上に高まると、その興奮を「視床下部」が察知して自律神経系に命令を出し、交感神経を興奮させてしまうのです。すると神経伝達物質、ノルアドレナリンの分泌が盛んになり、心臓や胃腸などの支配臓器に命令が四六時中送り続けられることになってしまいます。
 また、中枢神経系の興奮も筋肉群へ再度送り返しつづけられ、骨格筋はますます緊張してしまいます。こうなると体中の血管が収縮して、血圧は異常に高くなり、虚血性心疾患を誘発しやすくなります。つまり、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなり、胃腸の具合も悪くなり、精神的にもイライラしてしまうわけです。
 さて、ジェイコブソン博士が研究し、開発に成功した「漸進的弛緩法」とは、このようなストレスからくる人間の過緊張状態を正常に戻すという方法です。もう少し説明を加えれば、人間が意識的にコントロールすることができない条件反射や自律神経系(とくに交感神経)の興奮状態を意識的にコントロールして正常状態に戻す方法です。
 これはじつは、私たち人間が唯一、自分の意志でコントロールできる筋肉(骨格筋)を使って、緊張状態を正常に戻す方法なのです。つまり、簡単に操作できる筋肉(骨格筋)を意識的に緩める(弛緩させる)ことで、筋肉の誤った使い方、筋肉の誤った悪い習慣を改善して、前述した過緊張状態を正常な状態に戻し、交感神経の異常興奮持続状態(ノルアドレナリンの過剰分泌状態)にストップをかけ、正常に戻していく方法なのです。さらに、これは私の提唱する「養生の法」の奥義でもあるのです。
 私の祖父であり、私自身の師匠でもある大山鍼灸の創始者、初代・大山宗伯は、このジェイコブソン博士が開発した「漸進的弛緩法」からあるヒントを得て、自分の鍼灸技術に取り入れ、まったく新しい鍼灸技術の開発に成功していました。つまり、私の持つ「養生の秘法」の1つは、祖父が開発した技術を父が伝承して、さらに改良を加えながら私自身へ伝承されてきた大山家の「鍼灸の秘技」というわけです。ジェイコブソン博士が開発した「漸進的弛緩法」の原理を、東洋医学の鍼灸の手法を使って実現させたもの。といえるでしょう。これを説明するには、優に一冊の本になってしまいますし、なにより伝来の「秘法」であるため、公開はできません。ここでは、筋肉を意識的に緩めてリラックスさせ、無意識の緊張状態を解く方法を自分なりに試してみてください。これを日課にすることで、十分成果は得られるはずです。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

第6章 幸せになるための3つの処方箋

(1)緊張をコントロールする 

「まぶたを1分間、きつく閉じてみてください」


 ここ数十年の間に、すべての人間が毎日を快適に過ごすことができるための、科学的に根拠のある方法が見いだされてきています。この方法は、私たちが日常生活において、どうすれば自分の心、つまり情緒とか感情をうまくコントロールできるのかという研究から生まれたものです。
 この方法は「緊張コントロール」として知られているものですが、その方法論は、毎日生じるストレスを私たちが唯一意識して動かせる筋肉を使って解放するというものです。簡単に言えば、筋肉をリラックスさせてストレスを解放する方法ということになります。リラックスの反対はテンション(緊張)ですが、これは筋肉が収縮している状態を指します。
 私たちの体についている1030個の筋肉(骨格筋)を緩めてリラックスさせれば、ストレスから解放できると世界で最初に主張した人は、シカゴ生まれのエドモンド・ジェイコブソン博士(1888~1983)という人です。
 ジェイコブソン博士はアメリカ人ですが、博士の遠い先祖はデンマーク人だったといわれています。博士が14歳のとき、近所の住宅が火事になり、そのとき博士は、逃げ遅れた住人が住宅の5階から飛び降りるのを目撃したそうです。その火事で3人の方が亡くなりましたが、運よく生き残った人たちも、なぜかその日から神経過敏状態になり、神経質な興奮状態をずっと示すようになったというのです。この体験が、後の博士の研究のきっかけになったのかもしれません。
 1908年からジェイコブソン博士は、ハーバード大学の大学院で実験心理学の研究を始めました。博士は、本をバタンと落としたときの物音に対する「驚きの反射」に個人差が著しいことを発見しました。そして「筋肉を過剰に緊張」させている人の驚き反射は早くて大きく、反対に「筋肉をリラックス」させている人の驚き反射は遅く小さいことに気づきました。
 その後、博士は自分の故郷のシカゴに臨床生理学研究所を設立して。過剰に緊張してしまうことでさまざまな心身障害を起こしてしまった人々を集めて、どうやったらリラックスさせてあげられるのか、どうやったら緊張人間をリラックス人間に変えられるのかという心理生理学の研究と臨床研究に没頭しながら、94歳の寿命をまっとうしたそうです。この功績からジェイコブソン博士は、現在でも「緊張コントロールとリラックスの父」と呼ばれています。ここで用いた「リラックス」は動詞で、名詞は「リラクセーション」(弛緩)です。
 あなたは自分の筋肉が緊張しているのか、弛緩しているのか、はっきりと自覚できるでしょうか。なかなか難しいと思います。そこで、1つ実行してもらいたいのですが、まず足の裏を床につけてゆったりと椅子に座り、まぶたを1分間きつく閉じてみてください。眼球のまわりに硬いもの、筋肉の緊張したものを感じ取れるのではないでしょうか。そのままの状態で1、2分間がまんしてみてください。その後、まぶたの力を一気に抜いて、眼球をリラックスさせてください。さっきの緊張状態とは正反対のリラクセーションが、目のまわりに広がったと思います。それをゆっくりとした気持ちで2、3分間味わってみてください。
 じつは、毎日、体のどこかの筋肉でこういうことを実行していくと、しだいに全身をリラックスさせることができるのです。これがジェイコブソン博士が開発した「漸進的弛緩法(Progressive Relaxation)」というものです。また博士には、この方法を応用して「リラックス出産」という出産法を世に広めた業績もあります。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

第6章 幸せになるための3つの処方箋

ストレスに対する反応パターンは人によって異なる

 病気は「未病」のうちに治すのがベストであること、また発病のきっかけはストレスであることがおわかりいただけたと思います。生きているかぎり、人間は誰でもストレスを受けます。しかし、同じストレスでも、ストレスに対する反応の仕方に個人差があるのはどういうわけなのでしょう。
 ある人は、ストレスを受けて不安に陥り、病気になり、死んでしまいます。またある人は、ストレスをエネルギーに変換して、自分の能力を高めるような凄いことをやってしまう人もいます。プラスに転化しないまでも、ストレスを受けて不安になるだけですむ人と、発病する人、さらには心臓停止にまで至ってしまう人とでは、たいへんな違いです。
 ある人が、強力なストレスを受けて心臓停止で死んだとします。この人はおそらく、平素からものすごくストレスに弱い人間だったのでしょう。しかし、この人が、ストレスを受けるまえに、自分はストレスにひどく弱い人間だとわかっていたらどうでしょう。あるいは、死を免れたかもしれません。
 ストレスをうまく処理するためには、ストレスの種類、性質を知ることと、自分はどのようなストレスに弱く、またどのように反応するのか、といった個人的なストレスに対する反応パターンを知ることがきわめて重要になってきます。もし事前に自分の弱点がわかっていれば、これに備えることも可能になり、発病を未然に防ぐことも可能になるはずです。
 たとえばストレスを受けると、ある人は心臓に過大な負担をかけて反応します。またある人は、胃や十二指腸潰瘍などの消化器系の潰瘍で反応します。さらにもっとひどい場合には、潰瘍性大腸炎などで反応してしまう人もいます。もう少し軽い消化器系の反応としては、下痢と便秘とをともなう過敏性腸症候群と食道の痙攣があります。
 また、痛みというものは生体の警告信号と考えられますが、おおむねストレス反応とみることができます。つまり、ストレスが頭痛や背中の痛み、脚の痛みやある種の関節症状として現われるのです。
 精神面の異常が先に出る人では、不安や感情の混乱状態、恐怖感の強い神経症や抑うつ状態、うつ病などが現われてきます。さらに不眠症も、多くはストレス反応からきていることが多いのです。慢性疲労もストレス反応の1つと考えられます。
 このように、ストレスに対する強さ・弱さ、反応のパターンは人によって異なります。が、ただ1つ共通しているのは、ストレスを受けると、誰しもが「不安」や「恐怖」をともなった「緊張感」を感じることです。この緊張感からの解放こそが、発病を未然に防ぐ鍵となります。
 種々のストレスから生じる生体の内部環境の歪みを整える方法には、3つの手法があります。
 まず第一に「緊張を上手にコントロールする方法」を身につけ、第二に、自分の「生体防御システムの弱点=体質」を知り、そして第3に、自分の「ストレスに対する反応パターン」を知る手法です。これらを理解すれば、私たちは誰でも日常生活で直面する多くのストレスにうまく対応処理できるようになれるのです。「幸せを約束する3つの処方箋」というわけです。以下、それぞれについて説明していきます。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。


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