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  今シーズンも風邪がはやり、3月よりひどい咳(せき)が出る
ようになってきた。急性のものは外感、つまり身体に余分なもの
が侵入し、まだ体表面に病があるものであり、慢性のものは、
五臓六腑(ぷ)に病が侵入したものと分類する。咳嗽(がいそう)に
関係する臓腑は、主に肺・脾(ひ)・腎・肝であり、口のかわきや痰 
(たん)の有無、全身のだるさや汗の有無、食欲の異常や衰弱の
状態などから、どの臓腑に病証が存在するか判断し、漢方薬を
調合していく。

  63歳の女性の場合は、昨年12月より風邪を引き、4カ月間通
院していた。3月の中旬の時点では手足が冷え、悪寒がする。
胃が重だるく、少食で時たま悪心を感じる。朝起きると咽喉が痛
く、しわがれ声で始終咳が出て夜も眠ることが出来ない。白と黄
色の痰を伴い、量は少なく朝方に出る痰は黄色みが多い。咳で
腹筋が痛く、激しいときは尿をもらしてしまう。

  この女性は脾を傷められ、さらに肺に熱があるため肺の滋潤
ができず、肺気が失調している病証である。脾と肺の気を補うた
めに「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を使い、肺の滋潤に「麦
門冬湯(ばくもんとうとう)」、肺の熱を冷ます「石膏(せっこう)」を
加え服用していただいた。四六時中続いた咳が1週間で止まり、
10日で体力がだいぶん戻ってきたと喜びの電話をいただいた。


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