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  脱腸とは一般的にヘルニアと呼び、大腸が腹中よりはみ出る
ことを言う。小児や高齢者に多く発現し、突出する部位は鼠径
(そけい)部が多く、男子は陰嚢(いんのう)部にも起こる。

  87歳の女性の場合、普段より朝夕散歩をされていたが、自宅
の階段から落ちられ、鎖骨を骨折。即座に整形病院に入院され
ていたが、リハビリ中、右鼠径部にうずら大卵大のはれを発見。
患部に赤みなく、押すと痛みを感じ、歩く時違和感がある。朝に
なると多少小さくなり、午後にはわずかに大きくなるような気がす
る。他の総合病院にセカンドオピニオンを求めると手術をしましょ
うと言われた。

  内臓を一定の場所に保持する働きが存在し、それを「中気
(ちゅうき)」と呼んでいる。この力が不足すると、内臓を一定の場
所に保てなくなる。脱腸もその一つの症状であり、他に胃下垂、
遊走腎、膀胱(ぼうこう)下垂、子宮脱、脱肛などの疾患がある。
体質や部位により「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「香砂六君
子湯(こうしゃりっくんしとう)」「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」
などを使い分ける。この方には中気の不足を補い、陰と陽の
バランスを調整する「小建中湯」を服用いただき、現在まで再
発なし。
  
  


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