「似たもの夫婦」という言葉がありますが、夫婦というのは趣味や性格がだんだん似てくると言われます。わが家もそうなのかな? 以前、イギリスで夫婦に関する興味深い報告がありました。その内容は、「夫婦というものは、罹る病気まで似ている」というもの。たとえば胃潰瘍は約2倍、高脂血症は約1,4倍の割合で、片方だけよりも夫婦2人が揃って患う可能性が高いそうです。連れ添って生きるということは、長い間寝食を共にするということ。自ずと体質が似てくると言うのも納得ですね・・・。 ところで、「男性の更年期障害」をご存じでしょうか。更年期障害は女性だけの病気と思いがちですが、今や夫婦共通の悩み。主な症状は疲労感、抑うつ、精力や性欲の減退、肩こりなど。女性と同じホルモンバランスの乱れによるもので、50代に多いそうです。 男女とも更年期障害を上手に乗り越えるには、まず歩くこと。ウォーキングは筋肉への血液循環を増すとともに、症状の一つである骨粗鬆症の予防にもなります。また、憂鬱な気分になることも多いこの病気には、パートナーからの気遣いもいい薬となります。 漢方では肝気鬱結(かんきうっけつ)の病証と見なします。治療は柴胡、芍薬を配合した漢方薬で疏肝解鬱(そかんかいうつ)をします。 そして思いやりを忘れずに心も体も健康な、似たもの夫婦を目指しましょう。 |
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更新日: 2011/03/22 |