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40歳代 男性 2017・6・30
 世の中には元気すぎる人がいて、そういう人はほとんど高血圧、高血糖、高脂血症、高尿酸だ。もしこれで神経質な人なら病院に行き、それぞれの症状に合わせた薬を飲む。薬を飲めば飲んでいる間は数値が下がるから安心する。ただ、こうした症状の人たちは基本的には元気だから、体調は絶好調だ。だから検診で指摘されても気にも留めない人のほうが多い。自覚症状がなく、働いても遊んでも充実しまくりだから余計なお世話なのだ。
 この方の御主人もこのタイプだ。毎年腎臓が怪しいと検診でひっかかっても病院に行かないのだから、元気過ぎ病の典型だ。しかし奥さんの熱意が通じたのか、病院に行ってくれた。僕の息子に紹介して生活習慣病全てをまかなえるような煎じ薬の処方箋を切ってもらった。一つ一つの病気に対応する現代薬を飲むとかなりの量を飲まなければならない。だから血液の、特に家で言うと下水にあたる静脈の流れをよくする薬をまず飲んでみたらいいのではと思ったのだ。所詮生活習慣病なのだからベースは同じだ。食べ過ぎの運動不足だ。(陰の主役は遺伝のような気がするが)その行き着く先は分かる。その欠点を漢方薬で補えばまだまだ自力で体調を戻せるかもしれない。
 御主人が煎じ薬を飲み始めて10日くらい経って「あんなにしんどかったのに体が軽くなった」と言って喜んだらしい。煎じ薬の中に体力を増す薬は入っていない。どちらかと言うと体の中のゴミを捨てる処方だ。すなわち体の中の滞りを取る薬だ。それを飲んで体が軽くなったと言うことは、余程体の中にゴミが多かったのだろう。
 そう教えてくれた時に奥さんが印象的な表現をした。「煎じ薬を作ることが楽しくなった」と。これは現代薬では使われない言葉だと思う。薬が飲んでいる時間だけ数値を下げて、血液中から薬が消えれば体はすぐに元に戻る。化学物質が体の中で懸命に働いてくれているイメージは起こるが、体が綺麗にかつ元気になっているイメージはない。それがイメージできるのはやはり薬草から出来ている漢方薬だろう。クツクツと煮詰める作業が御主人に貢献しているという感覚もあるだろうが、自然の命を頂くって感覚もまたそうした表現を導いたのだと思う。


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