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 昨年あまり目立ちませんでしたが、不妊症に治療に対して国から補助金が出るという政策が打ち出されました。少子化がいわれて久しいですが、やっと国が動き出したという認識です。
 さて、私の薬局にも毎年妊娠希望の方(不妊症という言葉は病気ではない方が多いのに、いかにも病気のように聞こえて私は使わないようにしています。)がご来店されますが、ほとんどの方が西洋医学でホルモン治療をお受けになられてから成果がなく、最後の手段として漢方薬をという方が多いように感じます。私の感覚ではこの順序は逆で、「受精」を重視する西洋医学に対して、東洋医学は「着床」に対する認識が重く、子宮内の環境を良い状態にして妊娠を待つという治療方針が主流です。ですから、漢方薬を飲みながらまずは体を整えて(2-3ヶ月で基礎体温表のグラフの形が変化してくる方が意外に多いようです。)それでも妊娠しなければ最後の手段で体外受精などを選択されるべきではないかと思います。
(これは専ら私見ですが、人工授精・体外受精は繰り返し行う事で外からホルモンを入れることで女性の本来の卵巣の活動を弱くしているように思っています。)
 実際に、連続でホルモン治療をお受けになられていた妊娠希望の方に、医師の先生と相談の上3ヶ月以上ホルモンの治療を中断して頂き、その間漢方薬で体全体の調子を整えていただき、再度体外受精をされた方が昨年は二人とも妊娠されたのは私にとってもうれしい報告でした。
 事この「妊娠」というテーマに関しては、「待つ」心の余裕が大切なポイントなのかもしれませんね。

 ここ数年の傾向のひとつとして、一般の方(お客様)から、自分でも漢方薬の勉強をしていきたいという問い合わせが増えてきていると感じます。これは、前回のトピックスとも若干関連するのですが、自分で治せる範囲は自分で対応していきたいという考え方や、自分で納得したお薬を使いたいという傾向によるものだと思います。
 私も、平成19年末から福山のNNK文化センターで一般の方に向けて「やさしい漢方薬の使い方」を講座として受け持たせて頂いておりますが、皆さん熱心に勉強しておられます。それぞれ興味のある分野が違いますので、説明するほうも気合が入ります。昨今では各カルチャー関連の講座でも、ハーブ関連や健康関連の講座が増えております。私の講座のように「漢方薬」を前面に出しているものは少し珍しいのかもしれませんが、各コンビニでもちゃんとした漢方薬が置かれる時代になりましたので、今後はこういう講座が増えていくのではないかと期待しています。(皆さんの地元でも調べて見られたら見つかるかもしれません。)
 我田引水になりますが、私の現在行っているものは、前述の福山NHK文化センター(毎月第2金曜日13時30分~15時30分)は1年半で1サイクル、一般の方向けの内容。同じく福山で、駅の北側の福山大学の宮地茂記念館での福山大学漢方研究会(毎月第2金曜日19時30分~21時)は、2年で1サイクル。薬学部の学生さんや卒業後の現場の薬剤師さんに向けてのものですが、現在は医師や歯科医師の先生方もこられています。もちろん一般の方も参加できますので(参加料は一般の方も薬剤師さんも500円だそうです。)基本からの勉強を希望される方は御出でになって見られたらと思います。2・3月は応用講座の最後で少し難しいかもしれませんが、本年4月からは、また初心者講座からスタートします。参考まで。

  この季節の大切な健康に関しての情報として、風邪に対しての対応があります。風邪を引いて病院に行って、逆にインフルエンザをもらって帰ってきてしまったという、本末転倒な目にあうことは決して珍しい事ではありません。特に受験生がおられる家庭では冗談では済まされない重要な問題です。
 風邪を早期に対応してひどくならないうちに治してしまう事は、セルフメディケーションというもっともらしい言葉を出すまでもなく非常に大切な事で、実際に、私の薬局のお客様でそれまでは「葛根湯」しか漢方薬の風邪薬をご存じなかった方が、こじれたときのお薬や風邪をひいていなくても予防の意味で飲んでいくことのできる漢方薬を紹介したところ、ほとんど風邪をひかなくなった、あるいはひいても早く治せる様になったため病院に行かなくなったので逆に医療費がかからなくなったなど、うれしいお声を頂戴しています。店頭で漢方薬をお買い上げになる際に、使い方のコツを詳しくお聞きになる事の積み重ねが知識習得の大きな鍵ですし、軽い症状あるいはひいたかどうかわからない時に飲める風邪薬を家庭に用意しておく事(薬局が休みの日でも飲めるように)がとっても大切なのだと認識してください。
 それとこれは少し余分な老婆心ですが、もし重症化してしまって病院に行かれる場合は、大きな病院に行くのではなくて小さくても良いので開業医の先生に見てもらう事をお勧めします。(風邪に対しては大きな病院でも開業医さんでも西洋医学のお薬に関しては基本的に大きな違いがない事と、診察までの待たされる時間が短い、同じ空間にインフルエンザの患者さんが居られる確率が低いなどの考慮です。)

最近、当店にお越しになるお客様の中に、たいへん多くのお薬をお飲みの方がおられます。

特に精神安定剤や睡眠薬を7~8種類お飲みの方が減薬希望でおいでになるケースが増えています。

薬剤師の判断のみで減薬する事は出来ませんが、漢方薬をサポートに使い、医師と相談の上減薬に向かっていかれたお客様が、減薬して調子が良くなったとおっしゃるケースが意外に多いようです。


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