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東洋医学では人生百二十年と言います。
そこまでいかなくても、元気で老後を過ごしたいものです。
いずれにしても、養生を始めるのに早すぎることはありません。
黄耆膏は、老化防止の薬膳として、昔から多くの人に体験された処方です。

 おう ぎ こう
黄耆膏(ホワン・チー・ガオ)――黄耆入りハチミツ・ジャム


≪材料≫ 1ヵ月分
 黄耆(おうぎ) 120g
 茯苓(ぶくりょう) 120g
 山薬(さんやく) 100g
 甘草(かんぞう) 60g
 ハチミツ 300g

≪作り方≫
① 大鍋に水3リットルと黄耆と茯苓を入れ、強火で一煮立ちさせたら、
  中火で600cc(1/5量)になるまで煮詰め、これをガーゼでこして液をとる。

② ミキサーで粉にした山薬と甘草を①の液に入れ、弱火で温めながらよくまぜる。

③ 別の鍋にハチミツを入れ、ふきこぼれないよう注意しながら弱火で水分を
  蒸発させる。

④ ②の液に③のハチミツを流し込み、よくまぜる。

⑤ 煮沸消毒しておいたガラス瓶(蓋つき)に④を入れ、冷めてから冷蔵庫に保存する。

⑥ 毎日朝と晩に、15ccずつ湯に溶かして飲みます。
  1カ月で飲み終えるようにして下さい。


『四季の漢方シリーズ 四季の食養 冬』(発行:株式会社 東洋薬行 学術部)より

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
相談電話 0493(35)0890 
定休日 日・月・木曜、祝日
当店への漢方相談はこちら >>
……老後を寝たきりにならないために……………

東洋医学では、父母の生命エネルギー(東洋医学では腎精という)を受け継ぎ、新しい命が腎(東洋医学で言う五臓の中の腎)に宿ると考えられ、これを「先天の精」(腎精)といっています。
先天の精人間の成長・発育・老化に関与していると考えられておりますので、長寿の人と先天の精とは相関関係にあると推測されます。

先天の精は生命エネルギーとも考えられて、たえず食べ物を通じて補充されています。
食べ物より得た精微な栄養物を「後天の精」と呼んでいます。

先天の精を包括する腎は五臓の中でも成長が遅く、又老化の早い臓器と言われており、足腰を鍛えて初めて強化される臓器です。
腎精(先天の精)の補充は季節では冬期、一日の中では真夜中に効率的に補充されます。
以上の事からも、長寿のためには、食養・運動・適切な睡眠の大切さが良くお分かりのことと思います。

また、「腎は骨をつかさどる」といって、骨の代謝に腎が関与しています。
もともと、日本の国土は火成岩で構成され、大陸に比べると土中にカルシウムが少なく、食生活が豊かになった現代でも厚生省の栄養調査によると、カルシウムのみが必要量に達していないことが報告されています。
日本人が年を取ると背が縮んだり、背中が曲がってしまうのもカルシウム不足のせいと言われています。

骨と腎の関係を証明した臨床報告があります。
恵光会原病院のドクター、戸原震一先生のデータによると、八十歳前後の老人を各二十人づつの三グループに分け、1群を西洋医学療法(サケカルシトニン週2回筋注および活性型ビタミンD内服単独治療群、2群をユニカルカルシウム七・五グラム(カルシウムとして六百ミリグラム)内服単独治療群、3群をユニカルカルシウムと漢方薬(補腎薬)併用で治療し、4ヶ月後に、骨塩量(DXA法)を測定した。

この結果、骨塩量の変化が、1群はマイナス〇・七%、2群はプラス五・一〇%、3群はプラス五・八一%となっています。
ちなみに、何もしなかった対照群はマイナス二・〇六%と骨塩量が減っており、骨粗しょう症の背景がうかがえます。
戸原先生は骨粗しょう症は漢方的には一般に腎虚(腎精不足)の状態が考えられると言っておられます。

六味地黄丸(ろくみじおうがん)は腎精を補う作用のある熟地黄(じゅくじおう)・山茱萸(さんしゅゆ)・山薬(さんやく)を主成分とした処方で、腰から下に力が抜けたように感じたり、膝がガクガクしたり、転びやすくなったり、夜間は排尿に起きる回数が多くなる人に用います。
臨床的には、高血圧、動脈硬化症、糖尿病、慢性腎炎、気管支喘息などの慢性病や腰痛などに応用されています。

しかし、胃腸が弱く食の細い人には、補腎薬は脾胃に負担になることが多いので、まず胃腸の調整をするために「六君子湯(りっくんしとう)」の服用をお勧めいたします。

六君子湯は胃腸の消化機能を高め、水分の代謝を促進する働きがあります。
自然と食欲が亢進し、気管の中の痰の排泄も良くなりますので、呼吸が楽になり、体が軽く感ずるようになります。

老後を健康に過ごすためには、気分をゆったりとして、適度な運動をして、腹八分の食事を心がけ、十分に睡眠をとることがなにより必要なことと思います。
そのうえで、積極的にカルシウムを補給し、夜寝る前の補腎薬(六味地黄丸など)をとられることが、老後の健康に対する自主的な保険ではないかと思っている昨今です。

交通機関の発達で、歩く事が少なくなり、飽食傾向の日本人、現在は最長寿国と言われますが、このままでよいのか、再度、食養の大切さを反省すべき時と感じます。

『四季の漢方シリーズ 四季の食養 冬』(発行:株式会社 東洋薬行 学術部)より

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