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日本には四季があり、春夏秋冬と自然の変化を楽しんで生活することが出来ます。古人は、一年を24等分して、その分岐点を含む日に季節を表す名称をつけ二十四節気と呼びました。冬の二十四節気を見てみましょう。

●立冬(りっとう)
11月8日頃。朝夕の冷え込み、日中の陽射しも弱まってきて、冬が近いことを感じさせる頃。木枯らし1号や初雪の便りも届き始めます。立冬を過ぎると、初霜が降りて冬の佇まいへと代わります。
「木枯らし・凩」は、晩秋から初冬にかけて吹く、冷たいやや強い風のことを言います。「凩」という文字には、風が吹くたび葉が落ちるため、木を枯らしてしまる風という意味があります。

●小雪(しょうせつ)
11月23日頃。北国から雪の便りが届く頃ですが、まだ本格的な冬の訪れではありません。雪をいってもさほど多くないことから小雪と言われたものだそうです。
陽射しが弱くなり、紅葉が散り始める頃。いちょうや柑橘類は黄色く色づいてきます。
次第に冷え込みが厳しくなってきますので、冬の備えは整えておきましょう。お歳暮の準備をする目安にも。

●大雪(たいせつ)
12月7日頃。山岳だけでなく、平野にも降雪のある時節ということから大雪と言われたものでしょう。この頃になると九州地方でも初氷が張り、全国的に冬一色になる季節です。冬の寒さが日ごとに加わります。スキー場がオープンしたり、熊が冬眠に入るのもこの頃。鰤など冬の魚の漁も盛んになります。
晴天の青空の中をハラハラと舞うように降る雪を「風花(かざはな)」と言い、本格的な冬の前触れとされています。

●冬至(とうじ)
12月22日頃。太陽が軌道上の最も南に来るときで、夜が最も長く、昼が短い日。
冬至は「日短きこと至る(きわまる)」という意味。中国ではこの日から新年の始まる日で、先祖を祀る風習があります。
冬至といえば柚子湯、この日に柚子湯に入ると風邪を引かないと言われています。柚子には体を温めるという効果があります。柑橘系の香りでゆったり、リラックスしたいですね。
冬至にかぼちゃや小豆粥を食べる風習があります。この日にかぼちゃを食べると魔除けになり、風邪を引かないと言われています。地方によっては、みかんなど「ん」のつく食べ物を7種類食べると幸せになるとも言われているそうです。かぼちゃの別名は「南京(なんきん)」。
「ん」がつく食べ物:みかん・大根・にんじん、れんこんなど。

●小寒(しょうかん)
1月5日頃。小寒から節分までの30日間を「寒の内」といい、寒風と降雪の時節で、寒さが厳しくなる頃。これから冬本番を迎えます。寒稽古や寒中水泳が行われるのは、この「寒」の時季です。立春が「寒の明け」になります。この日から、寒中見舞いを出し始めます。人日の節句(1月7日)の朝にいただく、七草がゆの準備もお忘れなく。

●大寒(だいかん)
1月20日頃。寒さがさらに厳しくなり、1年中で最も寒い時季です。小寒から立春までの30日間を「寒の内」といい、大寒はその真ん中に当たります。
寒稽古など、耐寒のためのいろいろな行事が行われ、寒気を利用した食べ物(凍り豆腐、寒天、酒、味噌など)を仕込む時季です。
寒の内に汲んだ水を「寒の水」といい、雑菌が少なく体にも良いと言われます。また、長期保存に向いているとされ「寒の水」で作られた味噌、醤油、酒は腐らないとされています。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

漢方薬専門 東医堂 杉山薬局
〒355-0047 埼玉県東松山市高坂1088
相談電話 0493(35)0890 
定休日 日・月・木曜、祝日
当店への漢方相談はこちら >>
「長生きすれば、楽しみが多くそれだけで益も多い。これはで知らなかったことを日々に知り、月々に今まで不可能だったことも可能になる。だから、学問知識の進歩は長生きしなければ得られない」(貝原益軒 養生訓 巻一の19)

高齢になっても元気で生きる秘訣は、まずは働いて、少しでも人のお役に立ち、いろんなことを経験することでしょう。そして、もう一つは、学ぶために費やす時間があること。「学ぶ」ことと、「長生き」することをセットで考えると楽しくなりますね。益軒先生は養生を単なる健康だけでなく、人の道の一つとして考えていたようです。


東洋医学的、冬の養生法

自然界の動植物は冬になると草木は葉を落とし、動物は動きか緩慢になり、冬眠さえする動物がいます。草木は栄養分を蓄え、動物はエネルギーの発散を抑えて体内に栄養物を蓄えようとしています。紀元前に書かれた医書の一つ「素問」に「冬の三ヶ月を閉蔵と言う。万物が静かに沈み消極的になる時である。すべてが収納され、貯蓄されていく時期で。決して発散してはいけない。運動などで発汗するなどはとんでもないことである」と書かれています。

長時間走ると、バッテリーに充電される仕組みのように、人体の体にもエネルギーを蓄える仕組みがあります。このエネルギーに相当するものを東洋医学では「精」と言います。精はいわゆるホルモンのような物質です。

東洋医学では、精は腎に蓄えられていると考えています。この「腎」は西洋医学で言う「腎臓」とは概念が異なり、あえて言えば副腎に相当するものと思われます。

東洋医学では、「腎は精を蔵す」と言いますが、車が走れば絶えず充電されるようには、腎は精を蓄えることは出来ません。腎が精を蓄えるのはいつでも良いというわけにはいかず、1日で言えば夜(夜中の11時から午前2時頃)、季節で言えば冬と言われています。その上、効果的な精の蓄えには、運動・歩行などで、足腰を鍛えておくことが必要です。

精は老化を防ぐ作用があります。現代人は夜遅くまで活動し、季節感をなくしていますので、平均寿命が今後縮まるのではないかと案じています。自然に順応して生活するのが長生きの秘訣と言われていますので、冬は早くから日が暮れ、夜明けが遅いのに合わせて、十分睡眠をとるよう心がけたいものです。

冬は気温が低くなりますが、人体は気温の変化にもかかわらず、生理的に一定の体温を保っています。皮膚が百度近い温熱に触れると火傷を起こし、零度以下の寒冷にさらされると凍傷を起こします。零度前後になるわが国の冬の寒さには、どうしても防寒設備が必要です。衣服を厚くして寒さを防ぎ、暖房で部屋を温めることは、夏の冷房以上に、ぜひ必要な設備といわなければなりません。しかし、その方法を誤ると健康を害します。

人間の体温は言うまでも無く、体内で発生して、体外に放散されるのが、人体における生理的な熱の伝わり方です。

日本では昔からコタツが普及して、現代も電気コタツ、電気アンカ、電気毛布などが良く用いられますが、これらは絶えず外部から体温以上の熱を人体に加えることになって、自然の状態に反して、熱の伝わり方が逆になります。その結果として、血液の循環が不整になり、心臓から送り出される血液は温熱の加わらない上半身、特に頭ばかりに送られて、足の血行が悪くなりがちです。その結果足は冷え、頭はのぼせて、顔はほてって、時には眼病になったり、ひどく健康を害します。

しかも電気製品は熱のほかに、磁力の刺激を体に与えます。その磁力が交流であれば、それに伴い、足に交流の電気が発生し、足に不必要な刺激が加わることになって、不眠症を引き起こす場合があります。脳でも心臓でも何万分の一ボルトという微量な電気によって働いていることは、現代生理学の常識になっています。電気製品に囲まれた生活をしている現代社会では少なからず影響を受けていると言えましょう。

磁力と不眠のことでは、睡眠の体位について述べますと、地球の磁力に合わせて頭足を南北にして寝た場合と、磁力の方向に反して東西に頭足を向けた場合では、南北に向けたほうがずっと安眠が出来ます。

大聖釈迦がお休みになるときは、頭北面西右脇臥であったと、いろいろの佛伝に記載してあります。頭を北にして、西を向いて右側を下にして、臥すことは頭足が地球の磁力の方向に一致して、心臓を圧迫しない姿勢ですから、最も生理的にかなった安眠の方法です。釈迦のように霊力の優れたお方は、こうしたことを経験的に感得されていたものと思われます。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

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冷え性は、日本人特有の病気で、他の国ではほとんど問題にされていないようです。婦人に多く、ある医学統計によると、日本人は婦人の50%は冷え性の持ち主であると報告されています。漢方のある大家は、婦人のあらゆる疾患は冷え性が原因であるといっても過言ではないとさえ述べています。つまり、冷え性は婦人の大敵であるということなのです。

現医学的見地から見ると体のどの部分が悪いのかはっきりせず、検査結果にも悪いところは無いという診断をうけます。とどのつまりは「自律神経失調による血管運動系の変調」などと言うことになって、当人のつらさにもかかわらず治療法が無いのが現状です。

冷え性は服装とも関係があります。若い婦人の間ではスタイルの関係からか、ミニスカート姿を良く見かけます。真夏ならあまり問題は無いのですが風が冷たく感じる秋になってくると、外気にさらされた足をめぐる血液が冷えて、その冷えた血液が腹部に環流するために、腹部の大切な臓器が冷やされて、生理が変調する原因になることが考えられます。外気が冷えてくる季節には、足を冷やさないような服装を心がけてください。昔からの日本人の服装は着物であったことは、婦人の健康を考えてのことであったと思います。冷え性体質の人は、まず食養生の基本にバランスの取れた食事をすることが大切です。

しかし、この「バランスのとれた」ということは、西洋医学的(栄養学的)には、糖質・蛋白質・脂肪などの各栄養素をそれぞれ何グラムと言います。これも大切です。

しかし、東洋医学的立場から冷え性を治すには、食べ物の種類・量・栄養素を過不足なく満たすほかに、もう一つ大切な要素、すなわち、陰陽のバランスがあります。

食べ物には体を冷やす(陰)ものと、温める(陽)ものがあります。まず食べ物の陰陽を知ることが大切です。大まかに言って、動物性食品は陽性、植物性食品は陰性です。また季節によっても異なります。夏に採れるトマト、きゅうり、メロンなどは陰性、冬に採れる大根、ゆり根などは陽性の食べ物です。

形や硬さも陰陽を見分けるポイントの一つです。大きくて柔らかいスイカやメロンなどは陰性で、小粒で硬い栗、クルミなどは陽性です。

陰性の食べ物も次のような処理(料理)をすると陽性にすることが出来ます。
一、日に干す・・・・・・・・・・椎茸・切り干し大根など
二、塩を加える・・・・・・・漬物など
三、油と熱で料理する・・・野菜炒めなど
四、長時間加熱する・・・・・煮物など

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

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秋は体内の各器官・機能の休息と調整の季節といえますが、健康に影響を及ぼす多くの要素があり、また夏に消耗したものを十分に補充することも重要です。この時期にこそしっかり養生を心がけることが大切です。

①乾燥を防ぐ

秋になると気温が下がり始め、雨も少なくなって湿度が低くなり、空気が乾燥してきます。五行の考え方では秋は肺に対応しており、乾燥した気候は肺の陰気を損傷させやすいと考えられます。そのため、口や咽喉が渇く、空咳が出る、肌が乾燥する、便秘しやすいなどの症状が出やすくなります。さらに酷いときは咳き込んで血が混ざることもあります。したがって秋の養生は乾燥を防ぐことが最も重要です。

②冷えに注意する

乾燥と同時に、秋は冷えも忍び寄ってきます。夏に大汗をかいて人体の各組織は水分が不足していいる状態の人もいます。このとき冷気に侵されると、頭痛・鼻づまり・関節痛などの症状が現れやすくなります。また慢性病の再発や新たな病気を誘発することもあります。特にお年寄りや貧弱体質の人はこうした気候の変化への適応力や抵抗力が弱いので、冷えには十分注意が必要です。お年寄りの方には、湯たんぽの利用をお勧めいたします。

③基礎体力を養う

夏は体力の消耗が大きく、消化吸収力は衰える季節です、古来四季の規律を表す「春生、夏長、秋収、冬蔵」という言葉がありますが、秋は人体にとっても収穫の季節で、体力を養う重要な時期とも言えます。気候は涼しくなり人体の陽気は徐々に衰え、朝晩と日中の温度差が大きくなりますので、毎日の生活に注意を払って風邪などひかぬ気配りが必要です。


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