気道に異常や異物による刺激が生じると、その刺激を取り除こうとして「咳」がでます。またその際、気道からの分泌物である「痰」が吐きだされます。 咳には、乾性のものと湿性のものとがあります。乾性の咳は、「空咳」といわれ、かぜ、気管支炎、インフルエンザに伴った咽頭炎などの初期にみられ、痰を伴うことは、ありません。湿性の咳は、痰を伴う咳です。かぜや、慢性気管支炎、インフルエンザなどで多くみられます。 咳は、体の防御反応のひとつです。体にたまった痰や異物を排出するための大切な反応ですので、咳止めの薬をむやみに使用せず、体に合った漢方薬で、根本から改善して行きましょう。
(咳、痰に使う漢方薬) ●乾性の咳で頭部に発汗などもともなう激しい咳には、麻杏甘石湯や、五虎湯などをもちいます。
●神経質で体力弱く気分がふさいでうつ傾向の方の、気管支炎、咳に、柴朴湯をもちいます。
●体力が低下して皮膚が枯燥傾向で、のどの乾燥感、刺激感があり声枯れ、夜間に咳がこみあげて止まらなくなる方に麦門冬湯や、咳や痰が出て眠れない方に竹ジョ温胆湯をもちいます。
●湿性の咳、痰、鼻水をともなう方には、苓甘姜味辛夏仁湯をもちいます。
★一般的な注意 ・タバコの煙は、気道を刺激するだけでなく、慢性的な気道粘膜の炎症をおこすので、禁煙しましょう。
・咳が出るときは、マスクをしましょう。マスクをかけるこは、病原菌を含んだ、呼気を空中にまき散らさないだけでなく、本人が吸う空気を湿った暖かいものに保つ働きがあります。
(民間療法) ・ダイコン湯 大根おろしを4分の1カップほどつくり、おろし生姜を少々くわえ、熱湯を入れて1日2〜3回飲みます。レモンやハチミツを加えるとより飲みやすくなります。 ・黒豆の煎じ汁 大さじ2杯の黒豆と600mlの水をなべに入れて水が半分になるまで煎じます。この煎じ汁を、好みで黒砂糖を加えて1日3回飲みます。
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