《炭の力》
竹を燃やしたときの煙から作られるものが「竹酢液」、ナラやスギなど、竹以外の材木を燃やしたときの煙から作られるのが「木酢液」です。
竹酢液について
1.竹酢液の構成成分
90%以上が水で残りの数%~10%程度が有機酸を中心とする有機化合物です。主成分は「酢酸」です。その他、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類など200種類もの熱分解生成物が含まれているといわれています。竹酢液の成分はトラブルのケアに効果的だと専門家の間で評価されています。
2.竹酢液、木酢液の効用
木酢液と同様の効果があります。細菌やカビに対する消毒、除菌作用については木酢液より優れているという報告もあります。木酢、竹酢のどちらが優れているという論議は不毛です。人により、より相性のいい方を選択することが大切です。
<竹酢液、木酢液の作用と効果>
温熱作用
成分によって、お湯の温熱が皮膚を適して体の芯まで届くため長時間、温もりを保持します。
浸透作用
水の活性化。クラスター(分子集団)を小さくします。
除菌作用
アルコール分が清潔に保ちます。
悪臭分解・中和・マスキング作用
有機酸類が悪臭物質を中和したり、竹酢液の香り(くん香)が悪臭を包み隠してくれます。
アロマテラピー作用
竹酢液、木酢液のにおいを鼻から吸入すると自然の香り(フイトンチッド)で癒されます。
★入浴剤として使うことで、体を芯から温め、香りでリラックス効果(アロマ効果)や、スキンケア効果や、体表の除菌や消臭効果も期待できます。
<その他の効果>
ペットの虫除け、におい取りに効果
ペットを洗うときに、30~50倍液で、リンスしてあげますと、ノミ、しらみなどがつきにくくなり、臭いも軽減され、肌の健康が保たれます。毛のつやもよくなります。
鮮度保持作用
ハムなどの食品加工には欠かせない存在になっています。
土壌改良・作物成育促進
土の中の有用な微生物を増殖し、堆肥の発酵を促進させます。更に、植物の発根や成長を助ける効果 もあります。
病害虫防除・減農薬効果
植物にとって害虫となる微生物や小動物を寄せつけず、遠ざけます。多くの農家で減農薬、減化学肥料の補助剤として使われています。
床下のカビ・害虫(シロアリ)防除
シロアリの薬剤駆除には毒性が長続きする農薬が使用され、床下にまかれた防除剤はごく微量ながらも室内に入り込み生活する人の健康を害する恐れがあります。シロアリは太陽光線が当たらず通気性が悪くカビが発生したり、木が腐るような環境にあってはじめて発生します。農薬による防除をしなくても自然素材の竹酢液、木酢液を利用すれば安全で経財的なシロアリ防除ができます。
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更新日: 2019/09/18 |