冷え症は自律神経が関係し、貧血や低血圧の体質が要因となっている症状です。男性にもありますが、女性の半数以上は冷え症と言われています。
冷え症にともなう具体的な症状は、生理痛・生理不順・不妊症から腰痛・腹痛・下痢・頻尿、膝の痛み・下肢の痛みや肩凝り・頭痛、むくみ・眩暈・たちくらみ、不眠・イライラ・食欲不振、その他、風邪をひきやすい、花粉症などなど、多岐にわたり様々です。
西洋医学では性ホルモンの異常や甲状腺機能の低下に基づく冷え以外は、治療体系の中に冷え症治療はないようです。薬としては、鉄の吸収を促進して毛細血管の機能を高めるビタミンCや、血行を改善して性ホルモンの分泌を調整するビタミンEぐらいです。
(参考:「漢方相談ガイド」丁宗鉄・佐竹元吉編集:南山堂より)
漢方処方を構成する生薬は自然界の草根木皮の薬用部分です。それぞれの生薬に体を温めたり冷やしたりする働きがあります。そして漢方処方を使って漢方治療をする場合は「使う漢方処方は温める処方かどうか、患者は温める必要があるかどうか」を必ず考えて処方を決めます。
さらに漢方では冷え症の治療には、血行をよくする生薬を中心に、水はけや気の巡りを良くする薬を加えて漢方処方が組み立てられています。
冷え症の治療や冷え症の体質改善は、西洋医学では得られない漢方治療の独壇場です。上記のような冷え症に伴う具体的な症状に悩んでおられる方は、どうぞ高島堂薬局にご相談下さい。
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