38歳の主婦。5年前に結婚しましたが一向に妊娠しないため、1年前から不妊治療を開
始しました。受精卵はできるのですが、着床がうまくいかず、現在に至っています。
本人の体格は小柄でやせ型。貧血気味で血圧が低く、さらに、
便秘気味で胃腸も弱いとのことでした。そこで、体温、特に下腹部の温
度を上げるために補気、補血作用の ある十全大補湯(じゅうぜんだいほ
とう)をエキス剤で服用してもらいました。しかし、これを飲むと胃が悪くな
るので、1カ月後には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)に人参、桂皮(けい
ひ)、附子(ぶし)などの体を温める漢方薬を加えて服用してもらいました。
すると、今度は、受精卵の着床はうまくいくものの、2度続けて数カ月で流産してしま
いました。
そこで、当薬局の漢方薬を飲みながら体調を整え、今年になって、不妊治療を再
開して、漢方薬も続けたところ、今度はうまく着床し、その後の経過も順調にいき、
無事に平均体重の男の子を出産しました。
不育症や流産を繰り返すケースには、トウキ、ニンジン、ブシなどの
温める漢方薬が効果を上げます。
流産がつづく「不育症」
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
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更新日: 2011/09/07 |
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