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更年期障害

寺町漢方薬局 (広島県広島市)

 54歳の女性会社員。

4年ほど前から生理が不順に。半年を最後に全く生理がなくなり、その頃から体調が
がおかしくなりだした。

 初めに原因不明の倦怠感がおこり、感情の起伏が激しく、自分で制御しにくくなり
 ました。神経科で更年期障害といわれ、通院治療をするが、安定剤が合わないの
 か、眠いだけで効果がなく、すぐに中止。また、ホルモン治療をすすめられました
 が、薬が怖いので、止めてもらうようにしているうちに、体が熱っぽくなり、1日何回
 も頭が火照るようになりました。


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本人の体格は小柄・中肉で、顔色は普通。ややイライラした話し方です。大小便は普通

 自覚症状は、1日2・3回、ふらふらするような熱っぽさが30分~1時間あり、顔面が火
          照って紅くなります。
          時に、うつ状態になり、気分が落ち込んだり、逆にイライラ感が強くなる
          寝付きがあるく、夜半の目が覚める。


疎肝解うつ作用のある柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)を1にち2回。煎じ薬で服用する。

1ヶ月後、ふらふらする熱っぽさや不眠傾向は改善されましたが、イライラすると後頭部
に痛みを感じるようなりました。

 この状態に閉症の頭痛に使う牛黄清心丸(ごおうせいしんがん)を、のぼせて頭痛の
 有る時に頓服し、柴胡疎肝湯を継続服用してもらう。

状態は1進1退しながら、少しづつ症状は改善し、半年後には自覚症状はなくなりました。 

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漢方薬のほうが、ホルモン療法より安全で確実に効果をあげます。

 

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