34歳の主婦、以前より疲れやすくそのため、仕事を休むようなことがあったので、色々検査をしたが、やや貧血、やや低血圧、ということ以外で特に異常はない。
しかし風邪を引いても体温が37度にもいかないことが多く、平熱時では36度以下のことが多い。食事や健康食品等で、低体温状態を改善しようとしたが、あまり効果が見られず来局。
本人の体格は小柄、痩せ型で、大小便、食欲に異状はないが、寝つきも悪いうえに目覚めもすっきりしない。
そこで深部体温を上げ、新陳代謝をあげる目的で十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)をこころみるが、胃の調子が悪くなって服用しにくく、なんとか1ケ月飲むも体調に変化がみられなかった。
続いて、胃腸にやさしい補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や人蔘湯(にんじんとう)を煎じ薬で使うも効果が出ず、そのうち体のだるさや風邪をひいてもなかなか治らない状態が続いた。
そこで、あえて多種類の生薬が入った漢方薬の煎じ薬よりも、品質の良い単味のコウジンエキス剤(朝鮮人参エキス)のみを常用量の倍を使うこととした。飲んでみると、便がやや固くなることがあったが、日増しに体が温まる感じが強くなり、以前より寝つきも良く、日中に横になることもなくり、外出や、小旅行にも積極的に行くようになってきた。服用約半年では、ほとんど風邪もひかず会社を休むこともなくなり、また体温も36度以下になることもなくなった。
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更新日: 2009/09/30 |
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