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アトピー性皮膚炎に対する漢方薬は、患部の紅班・炎症・落屑・乾燥に対応して、調合することが多いのですが、場合によっては、皮膚面の症状に対応すると思えない漢方薬を使って効果がでたこともあります。

今回、長年漢方薬を使ってきた(他医療機関や漢方薬局)かたで、主だった漢方薬はみな試してきたので、その中で試していないものを選んで、お渡ししたところ、これが非常によく効いた例があります。

30歳の介護職員の男性。小柄・中肉の体型。

身体全体に毛孔性の皮疹と掻破痕があり、乾燥している。今まで、消風散、十味敗毒湯、黄連解毒湯、越婢加朮湯、温清飲、梔子柏皮湯などなど、エキス剤や、煎じ薬も試してきた。どれも今一つ効果がなかった。

ほとんど、アトピーには使った事のなかった、当帰飲子を煎じ薬で、お渡しすると、すぐに効いたわけではなかったが、生活や環境が変わったわけでもないのに、徐々に効いてきて(本人言)、3ヶ月で見違えるくらいに、毛孔性の皮疹もなくなり、皮膚にも潤いが出て、すっかり良くなった。

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 今まで、選択枝になかった漢方薬だが、なんでも試してみるものです。


 

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大人のアトピー性皮膚炎の大多数は、小児から中学生にかけて、一度はアトピー性皮膚炎の治療を受けていた方たちです。

42歳の主婦で、やはり子供時代にアトピーと言われ、治療経験があり、一度治まっていたが、数年前に転居をきっかけに、再発したかたが来局された。

皮膚科で、顔はキンダベート軟膏、頭はローション、身体部はアンテベート軟膏、そして内服はジルテックやセチリジンなどを飲んできた。徐々にステロイド剤の強さのランクが上がり、不安になり子供の時飲んだ漢方薬を求めて来局される。

患部は全身だが、薬のせいか、毛孔性の皮膚炎と皮膚乾燥と落屑はあるものの、程度は軽度で身体上部に多く皮疹があるので、主に体質改善目的で、一部抗炎症作用もある荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)を飲んでいただくことにした。外用は止めて内服だけに。

煎じ薬を真空パックして、煎じる手間をなくし、持ち運びの便利なようにした。


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続けること、10ヶ月ほどで、皮疹がなくなり、薬の服用を忘れだしたので、ここで一度お薬を止めたが、以後再発をみていない。

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 個人的感想だが、漢方薬も煎じ薬にした方が効果もよく、早く効く感じがある。
 エキス顆粒剤も便利だが、本気で治そうと思ったら、やはり煎じ薬だと思われます。


 

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漢方薬局でも、統合失調症などの精神関係の病気の相談をうける事は少なくないようです。
治療方や患者に対する対応を家族がいきづまって、漢方薬に助けを求める場合が多いからでしょうか。本格的な治療は専門家の任せるべきでしょうが、ある程度の手助けと提案はできるように思います。何より、他人の助言がストレスの解消になるからです。

38歳の独身男性、仕事には出ている。165cm、体重68kg、顔色はよいが、舌はややうす紫色をして、於血(おけつ)がある感じである。食欲がなく、便通も3日に1回、軟便である。主たる訴えは身体の倦怠感で、そのため会社を休むこともある。

病名は無視して、食思の減退と疲労・倦怠感を主に、補脾・補気薬の補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を考え、エキス剤で飲んでいただく、1週間後あまり症状は変わらないという。補気してもダメなら理気剤の抑肝散(よっかんさん)に脳内の血流改善に使うチョウトウコウを加えて漢方薬を作り、に飲んでいただいた。

これは、良くきいて数日で会社に行き始めて、1日3回服用のところを、今では1日1回ねる前だけでも効果があるという。

この様な精神的な病気は、たかが漢方薬のエキス剤でも、症状と薬が合うとすごく効果がでるようです。


 

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漢方薬でも、時とき腎機能の低下による、腎不全のかたがときどき来られます。

腎機能の低下は、いろいろな病気の結果によって起こりますが、今の所よい良い薬や方法がありません、最後の手段として人口透析がありますが、これは週に2・3回、数時間かかって行いますので、生活のクオリティが極端に下がり、困った状態になります。

透析まで至らない程度の、腎機能の低下に漢方薬が役立ちます。今回のケースもそれにあたります。

71歳の男性で、10年前から高尿酸血症にて、薬を飲み続けてきた。また降圧剤の併用のあるそうです。

中肉・やや高身長のかたで体重は75kg。

直近の検査で、クレアチン値が1.38と言われ来局される。それまで、クレアチン値が1.0から1.1くらいだったそうである。

尿中に蛋白はないが、やや夜間尿2・3回で多い傾向なので、補腎薬の八味丸に黄耆(おうぎ)を加えて、いつもように煎じ薬にして飲んでいただく。わずか、3週間後の検査でクレアチン値が1.1になり、次の1ヶ月後では1.0の正常値にもどった。

とりたてて、クレアチン値が1.1以上から5.0くらいまでの透析の至らない程度の腎機能の低下には、漢方薬も選択薬の一つに考えられると思われます。

 

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新年の御挨拶

寺町漢方薬局 (広島県広島市)

旧年中は、当寺町漢方薬局をご利用くださり、ありがとうございます。

本年も、みなさんの健康維持や病気平癒
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のお手伝いをしたいと、願っています。

どうぞ、よろしくお願いします。

                       また1月5日より開局します。


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                         寺町漢方薬局 窪田信明

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