※脳梗塞全体としては、夜寝ている間から午前中にかけてが起こりやすい時間帯ですが、脳梗塞のタイプによっても起こりやすい時間帯があります。
血圧は1日のうちで変動し、昼間は高く、夜に低くなる傾向があります。
<引用NHKきょうの健康脳梗塞>(発行責任者岩見圭祐・幸美)

通常は夜中の3時頃が最も低くなり、その後上がり始めます。
この血圧が上がり始めたときに、血小板のもつ血液を固める機能が活発になって血栓が作られやすくなるとされています。そのためラクナ梗塞とアテローム血栓症梗塞は、睡眠中に起こることが多くあります。

特に明け方に血圧が急激に高くなる人、夜間でも血圧が下がらない人は、注意が必要です。
一方、心臓にできた血栓は、突然体を動かしたときなどに剥がれやすくなります。そのため、心原性脳塞栓症は、朝起床後活動を始めるような時間帯に発症しやすいとされています。そのために予防の心がまえ、漢方生薬の服用は、時間帯を選択する必要があります。部屋の温度管理も気をつけておくべきでしょう。

★脳梗塞のタイプは血管のつまり方によって3種類に分けられます。

(1)脳の中にある細い動脈が詰まる「ラクナ梗塞」ラクナとはくぼみということ。
(2)脳の太い動脈の動脈硬化が原因をアテローム血栓性梗塞といいます。
(3)心臓でできた血栓が詰まって起こる長嶋さんが闘病中で知られている心原性脳塞栓症です。