秋の夜長は読書でも「感情のみかた」ひとは、人間関係に傷つき人間関係に癒される。
堀越勝(ほりこしまさる)著 国立精神・神経医療センター認知行動療法センターセンタ長アメリカ・ハーバード大学で長年、認知行動療法の世界的、第一人者である堀越教授が日本の雑誌に寄稿した内容を一冊の本にしたものです。
 この本の目的は、あなたのご自分の考え方や行動また関係の癖に気づくための本です。
私たちは人生を生きていく上で大切なことは、自分の「感情」に目を向けることだと決して逃げないことだと。
「感情」はこころが発する警告アラーム!
ネガティブな感情こそあなたの味方です。
ネガティブな感情(物事を悪い方に考えてしまう人の感情)があったとしても、つらくとも怖くとも勇気をもって向き合い人生を前向きに変えていきます。
1.悲しみ あなたは安心して泣ける場所相手がいますか。
2.うつ(落ち込み) こころの免疫力が低下しています。「助けて」と声を上げることです。
3.怒り 自分の領域が侵されたときに発動する感情.大事なのは、どう「怒り」を表現するかです。
4.敵意 「どうせ誰も受け入れてくれない」という思いに「本当にそう?」と問い直してみる。
5.不安 放っておくと肥大化します。「書き出す」「声に出す」ことが解決の一歩です。
6.寂しさ あなたを満たすのは友人の数ではなく上質な人間関係です。
7.我慢 美徳とは限りません。「ノー」「いやだ」と言える技術を8.ゆるせない 時間が解決策ではなく、あなた自身が自分を変えていくことである。
この本の帯に次のような一言が書いてありました。
「悲しみをゆっくり味わうことで私たちは、人にやさしくなれます」と実は この堀越教授から、先日大阪で行われた日本線維筋痛症学会で特別講座として慢性疼痛患者さんに応用できる認知行動療法について研修を受けることができました。実践的な内容で大変勉強になりました。

大阪大学三木健司教授の開会の挨拶から始まり全国各地から300名の医療関係者が集結母校明治国際医療大学 伊藤教授によるポスター発表も行われました。
昨年フェイスブックで知り合った友人からご紹介された東京医療大学教授 岡先生と再会すばらしい患者さん目線の思いのこもった講演を聞くことができました。


イシダならで輪 秋号