健康増進ニュース 号外5

薬 用 人 参 の 王 様
三七さんしち田七人参でんしちにんじん金不換きんふかん

発行 健康増進医学研究所 発行者 礒永 泰功

健康増進ニュース 号外5
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 三七は「薬用人参の王様」と呼ばれ、大型の一等級品は有効成分のサポニンを、
高麗人参(朝鮮人参)の数倍から十数倍も多く含むスグレモノです。
また「一切の血病を治す」といわれる通り、内外出血を止め、サラサラの血液を作り、
コレステロールを減し、鬱血を取り除き、血管をリラックスさせ、血液の流れを良くする機能は抜群です。
近年では「各種の肝炎によく効く」「冠状動脈の血流を増やし心臓の負担を軽減させる」
「ガンの増殖を抑制する」といった効果のほか
「疲労回復」「免疫力増強」「利尿効果」「増血効果」「ダイエット効果」「強精効果」など
多くの機能を持つことが証明されています。



血液を浄化・活性化する三七
肝臓・心臓・腎臓の機能強化に絶大な威力



出血を止め、傷口を癒合する効果

 三七は古来より「傷口をよくふさぐ止血の妙薬」として、知られていました。
戦場での切り傷、動物の噛み傷、打撲による傷、便に血の混ざる下血げけつ
胃から出血する吐血とけつ、肺から出血する喀血かっけつ
女性の不正出血、眼底出血、脳内出血、血尿などの改善に幅広く応用されています。
三七がベトナム戦争でベトナム兵の戦傷の治療に大活躍した話は有名です。
傷口を早くふさぐ効果は絶妙です。


滞った血液の流れをよくする効果

 三七の「散血さんけつ」と記される効能は、鬱血や内出血、青あざ、あるいは瘀血おけつを改善する作用です。
三七には「ウロキナーゼを活性化」して血栓を溶かす働きや、
「自律神経のバランスを調整」し、「一酸化窒素の機能を維持」して
「血管を拡張して血流をよくする」作用、
血液をサラサラにする「血小板凝集能亢進の抑制」などの作用があります。
抹消の毛細血管に至るまで、血液の流れをよくします。


痛みを抑え取り除く効果

 古書に「定痛ていつう」と記されている効能です。
血液の流れの悪いところには痛みの症状が発生しやすくなります。
背中や肩の痛み。足腰やヒザの痛み。
神経痛やリウマチの痛み。頭痛や足の吊り(こむらがえり)。
三七の効果は鎮痛剤のような作用ではなく、
血液の流れをよくすることによって、こうした痛みを軽減し取り去ります。
背中の筋肉の張りや痛みは、肝臓の機能低下と関連しています。

腫瘍や腫れを取り去る効果

 「消腫しょうしゅ」と記されている効能です。三七は水腫、浮腫、肉腫、疼腫、筋腫、癌腫など
「腫」のつく「はれもの」を消し去る機能を持ちます。
「内臓が炎症をもって腫れている状態の改善」も意味します。
日本でも三七に肝臓ガン、皮膚ガン、肺ガンなどの予防効果のあることが発表されていますが、
中国ではガンの治療に三七のエキスを注射液として使用しています。


血液を浄化し、一切の血病を治す効果

 三七には止血しけつ、 散血さんけつ、 定痛ていつう、 消腫しょうしゅと呼ばれる効果以外にも、血液成分のバランスを整え、
血液の機能を引き出し、からだを健康の方向へどんどん引っ張ってくれる効用があります。
コレステロールや中性脂肪を減して善玉コレステロールを増やす働き。
高くなった血糖値を下げる働き。
血液中の過酸化脂質を減す働き。
活性酸素を消去し老化や生活習慣病からからだを守る働き。などいろいろあります。


血液は肝臓で作られている

 血液は血球(赤血球、白血球、血小板)と血漿に分けられますが、
血球は骨髄で、血漿の成分は肝臓で作られています。
肝臓では、アルブミン、グロブリン、トランスフェリン、セルロプラスミン、酵素、補体、血液凝固因子、
ホルモン、リポタンパク、ペプチドなどの多くの物質を作り出し、
血漿成分としてからだに送り出しています。
そのため、肝臓が弱ると血液の質や機能が低下し、いろいろな不快な症状が発生しやすくなり、
病気にもかかりやすくなります。


三七は肝臓を元気にする

 三七は肝臓に対しGOT、GPT、γーガンマーGTPなどの肝機能数値を改善するだけでなく、
アルブミンを始めとした血清タンパク質の合成を促進し、肝臓の炎症を抑え、
活性酸素の消去能力を高め、肝細胞を保護し、肝細胞の再生能力を高め、胆汁酸の合成を促し、
コレステロール値を正常化させる、といった多くの効果を発揮してくれます。
三七は肝臓に効く生薬として有名です。


C型肝炎の治療に大きな期待

 C型肝炎のウイルスは排除しにくく、いつまでも炎症が続き、
その炎症によって肝臓の組織が線維化すると肝硬変に、
細胞の再生の過程で遺伝子にエラーが生じると肝臓ガンになります。
しかも日本人の50人に1人がC型肝炎ウイルスのキャリアーです。
三七はA型肝炎、B型肝炎に著効を示して治し、C型肝炎の炎症もよく抑えます。
一等級の三七には炎症を抑制するサポニン(Rb1)が多く含まれます。