イシダならで輪 健康通心
令和5年 5・6月号
発行責任者 岩見圭祐・幸美


2305-a
            ▲ クリックで拡大表示



特集 腎臓寿命を決める

最新研究をご紹介致します。
秦の始皇帝が晩年に「不老不死」の仙薬を目の色を変えて探し求めたというのはとても有名な話です。どうすれば老いずに済むのか、どうすれば長く生きられるのかというのは、人類が誕生した当初から多くの学者や権力者が追い求めてきたテーマでした。
残念ながら「不老不死の仙薬」は未だに見つかっていません。
しかし「老化を防ぐメカニズム」
    「寿命を延ばすメカニズム」はだいぶ輪郭が見えてきました。

著者の黒尾誠自治医科大学分子病態治療研究センター抗加齢医学研究部教授は国立精神・神経センターでの実験中に突然変異マウスを見つけたことを発端に余分なリンを腎臓から排出させる老化抑制遺伝子「クロトー」を発見、世界初の快挙となった。
その詳細はNHKスペシャル「人体」臓器たちは語り合う で特集され多くの反響を呼びました。

2305-b
            ▲ クリックで拡大表示



つまり、腎臓を通してリンを体外に排出することが老化を防ぎいつまでも若々しく健康に長生きをすることができる欠かせない条件なのです。そもそも「リン」っていったい何…と思っている方も多いと思うので(笑い)ここで簡単に説明します。

リンはカルシウムと共に骨を構成している成分でDNAや細胞膜の主成分で人間が体を維持していく上で重要な物質であり、肉、魚、乳製品の他、じつに様々な食品に含まれています。
しかし!
、問題なのは日頃からリンが多いとされる、食品添加物やファストフード、スナック菓子などが知らず知らずに口に入ってしまうことです。
糖や塩分のように控えようとしても、はたしてそれがリンが入っている食品添加物かどうか区別がつきません。
その過剰摂取で老化加速物質リンが寿命を縮めます。
近年、血中のリンを多く排出できる腎臓を持つ方ほど寿命が長く、疲れがとれない、だるい、気分が落ち込むといった症状を予防。
なんとなく若く見える人はみな腎臓の機能が高い方です。

ベーコンの食品表示ラベルにリン酸(Na)という記載がありますが、リン添加物の代表格であり、それ以外にメタリン酸、ポリリン酸、ピロリン酸Naという表記のものもあります。

ソーセージ、ハム、ベーコン、プロセスチーズ、干物、かまぼこ、カップラーメン、インスタントメン、シリアル、スナック菓子、漬物、調味料等々です、必要以上に摂取しないことが大切です。

これらが体内で透過加速物質へと変化し慢性腎臓病、腎不全、透析、動脈硬化、心臓病を引き起こします。リンを排出する力をつけることが予防の一歩になります。危険な食品を摂り過ぎないこと。そして動くこと、運動することです。先ずは、散歩から始めて下さい。
腎臓とリン健康寿命のカギ ポイントです。
〈東北大学上月正博教授 ためしてガッテンより〉

リンが使用されている添加物
かんすい、酸味料、香料、乳化剤、pH調整剤、強化剤、結着剤などなど
(この他にも多数あります。)

特別版 イシダならで輪
(有)東洋メディックイシダ薬品
ファミリーヒストリー

令和5年2月号
別冊


特集. 漢方薬と鍼灸治療院を併設する きっかけ 」「 思い について


2302-a
            ▲ クリックで拡大表示


私自身 生まれた時は超未熟児で 当時アジア風邪がまん延しており、いつ命を失ってもという状況で 小学生の時は学校は休みがちな虚弱児でした。
急性腎炎 小児リウマチを発症し 約1ヵ月の自宅療養をし 体育での長距離マラソン等の運動は禁止されました。

その時に私の体を劇的に改善したのが 漢方薬と鍼灸治療でした。それを父と母が漢方薬の服用、温灸を毎日かかさず続けてサポートして育ててくれたことは、感謝をしてもしきれません。

その私が 福岡大学 京都明治国際医療大学で現代医学と東洋医学(漢方薬鍼灸医学)を学び、大学病院麻酔科研修生をへて大阪豊中病院に勤務し父の病気を機に大分別府に帰郷し 今に至ります。

その幼少からの虚弱体質であった私を健康なカラダに変えた東洋医学(漢方鍼灸)で様々な疾患を治療していきたい。
特に今、現在コロナ禍 世界情勢の激変により、精神不安を引き起こし 痛みをともなう様々な身体症状が発症しています。

その慢性の痛み 心の不安に「心理的アプローチ・カウンセリング」が注目されています。そのカウンセリングを専門的に行うために、民間資格「メンタル心理カウンセラー 上級心理カウンセラー」の資格を取得し、臨床心理師 公認心理師が所属する一般社団法人「日本カウンセリング学会」に審査をへて所属をし より高いスキル(技術)を持って カウンセリングを行い 漢方鍼灸治療によって
線維筋痛症 慢性の痛み 心の不安 精神疲労 不眠症 起立性障害(不登校の原因の一つ)などを治していきたいと思っています。

線維筋痛症は、国の難病研究疾患の一つで 私自身、日本線維筋痛症学会に10年程前から入会、所属し 患者治療 支援 ハートマークの普及活動に努め、北海道 名古屋 大阪 福岡 等で 薬局 薬店向けに 脳と心と痛みについて啓発講演活動を行ってきました。

昨年(2022年) 別府市社会福祉協議会と連携し 店頭でお困り事を社協と繋ぐ相談窓口事業を組合(薬剤師会 医薬品登録販売者)理事長としてスタートすることができました。

2302-b
            ▲ クリックで拡大表示


永年の薬業界の功績により受章しました。
 大分県知事表彰     平成26年度
 厚生労働大臣表彰    平成27年度
 別府市特別功労表彰  令和4年度

これも日々幸美がサポートしてくれた結果です。
先日もお客様から 奥様に感謝しなさいと! あたたかい言葉をいただきました。(笑い) 感謝です!
右下のツーショット写真は日ごろの感謝を込めて、結婚記念日(ほぼ初めての事)です。コロナ前でした。


□ 写真解説 □

□ 大阪サンケイビル フリーゼホール 「心と脳と痛みについて」
  大阪講演!スタート3分前です。3ヶ月の準備大変でした。さあ、うまく話せますか!

□ 全国から集った約150人位の薬局店の方々。知人も少なくチョット緊張!

□ 慢性の痛みは脳の誤作動! 最新研究の紹介。(約1時間半 90分!汗びっしょりです。)

□ 会場で知人の薬局の方々とおしゃべりなんか! 安心タイム。
  前日からメールで応援 「がんばって!」 持つべきものは友です。


 JADP認定メンタル心理カウンセラー®資格 上級心理カウンセラー資格

<所属学会・研究会>
 日本線維筋痛症学会 生命の質QOL研究会 壮健生薬研究会
 伝統生薬研究会 微量元素ミネラル研究会 認知症予防指導士会

インフルエンザ対策
次の栄養素(多く含まれる食べ物)7つ
インフルエンザ予防によいとされています。

発行責任者 岩見圭祐・幸美


2301-c
            ▲ クリックで拡大表示


〈一般社団法人 日本感染症学会 提言より抜粋〉
1. ビタミンA

感染が生じる鼻や喉の粘膜のウイルスを体外に押し出す線毛の働きが悪くならないように粘膜を健康的に維持する働きがあります。

緑黄色野菜 たまご レバー 乳製品 ウナギ タラ 海苔 等々です。

2. ビタミンC

インフルエンザウイルスの増殖を抑えるインターフェロンという物質の産生を促す効果があり ウイルスが侵入しても増殖を食い止め 強い症状が現われるのを防ぐ効果がある。
又、免疫力を下げる 活性酸素を抑える働きがある。

ブロッコリー パセリ パプリカ レモン キウイ ジャガイモ サツマイモ

3. ビタミンE

鼻や喉の粘膜の血行をよくし ウイルスを押し出す線毛の働きを活発にし 活性酸素を抑制します。

魚介類 かぼちゃ モロヘイヤ ピーナッツ アーモンド 等

4. ビタミンD

最新の比較実験でインフルエンザ流行時期にビタミンDのサプリメント摂取した子どもと、してない子どもでは明らかにインフルエンザにかかりにくいことが報告されています。

乳製品 サケ しらす たまご きのこ レバー シリアル 等

5. テアフラビン

紅茶に含まれイ ンフルエンザウイルスの感染力を著しく低下させることが分かってきました。

6.はちみつ

のどの線毛の働きを正常に促し のどにうるおいを与え 殺菌作用もあります。

7.亜鉛
亜鉛の抗ウイルス作用と呼吸器感染症予防効果について
<日本生活習慣病予防協会 健康科学大学 蒲原聖可 より 抜粋>
1. 亜鉛は免疫機能に必須
 亜鉛は、必須微量元素(ミネラル)の一つであり、生体内の数百種類の酵素の働きに必要です。また、亜鉛は免疫の機能の維持にも欠かせないミネラルであり、亜鉛が欠乏すると、Bリンパ球数と抗体の産生が減少します。
 これまでの研究では、亜鉛欠乏では、風邪の原因ウイルス、HSV、HCV、HIVなどのさまざまなウイルスの感染リスクが高まることが示されています。

2. 亜鉛がウイルスを抑えるメカニズム
 亜鉛による抗ウイルス作用について、いくつかのメカニズムが考えられています。
 まず、亜鉛は、インターフェロンの産生を増やし、抗ウイルス作用を示します。また、亜鉛は細胞膜を保護し、安定化することで、ウイルスの細胞への侵入を阻害します。

 亜鉛の特徴として、クロロキンなどのイオノフォア(細胞などの生体膜に作用し、特定のイオンを選択的に透過させる働きをもつ、脂溶性の低分子化合物の総称)と併用投与することで、亜鉛の抗ウイルス作用が増強されることがわかっています。

3. 亜鉛はコロナウイルスの複製を阻害します。
 コロナウイルスは、RNAウイルスに分類されます。RNAウイルスに対して、亜鉛は、RNAウイルスを複製する酵素であるRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)を阻害することで、ウイルスの複製を防ぐ働きがあります。

 この作用は、SARSコロナウイルス(SARS-CoV-1)を用いた研究でも確認されています。

4. 亜鉛が風邪や肺炎を予防・改善する
 亜鉛の欠乏や不足は、免疫能の低下から、呼吸器感染症を含めた、さまざまな感染症のリスクが高くなります。また、亜鉛サプリメントによる風邪や肺炎の感染予防や症状改善効果が示されています。

 これまでの亜鉛を投与した研究に関する系統的レビュー/メタ解析によると、
 - 成人における風の罹病期間が33%短縮
 - 小児5,193人では肺炎の罹患率が13%低下、
 - 成人2,216人での重度の肺炎の死亡率が低下
といった亜鉛の効果が見出されました。

<亜鉛を多く含む食物>
 牡蠣(かき) 豚 レバー 牛赤身肉 麦胚芽 油揚げ アーモンド たまご 等々

2301-d
            ▲ クリックで拡大表示



 昨年は、公私共に(社会福祉協議会との事業など)あわただしい一年でした。そういったなかで 患者さんより 別府市特別功労表彰を受彰したことに、あたたかいメッセージリンク お手紙をいただきました。本当にありがとうございました。

イシダならで輪 健康通心
令和5年 1月号
発行責任者 岩見圭祐・幸美


2301-a
            ▲ クリックで拡大表示


あけましておめでとうございます
昨年中はお世話になりありがとうございました。
本年もよろしくお願い致します。
岩見圭祐 幸美


私達の好きな言葉  と  を友人の書道家に
揮毫きごう(筆をふるう 書画をかく)(調べました笑い)していただきました。

東洋メディックイシダは あなたの思い(うれしかった事、つらい事など)をつなぐ、
心の(場所 よりどころ)になりたいと思っています。




特集.インフルエンザ 今、知っておきたいこと
今できる対策!


2301-b
            ▲ クリックで拡大表示



一般社団法人日本感染症学会提言!
2022-2023年シーズンのインフルエンザ対策について(一般の方々へ)

インフルエンザA香港型の流行予想されます。
欧米では、インフルエンザウイルスのタイプのうち、主としてA香港型と呼ばれるウイルスによる流行がみられています。
中国でも2022年はA香港型が増加しています。またオーストラリアで2022年度に検出されたインフルエンザ型の約80%がA香港型でした。
今後コロナ対応への変化により海外からの入国が緩和され人的交流が増加すれば、今シーズンは、わが国でも、A香港型の流行が主体となる可能性があります。

A香港型が流行すると死亡や入院が増加します。
過去2年間、国内での流行がなかったために社会全体のインフルエンザに対する集団免疫が低下していると考えられます。
そのため一旦感染がおこると(この正月での人的交流 交通移動) 特に小児、高齢者を中心に社会全体として大きな流行となるおそれがあります。

今からできることは、ウイルスを体に取り込ませないように手洗い 手指の消毒 マスクの着用など、コロナ8波とともに慣れてきた気持ちもわかりますが、今一度 感染対策をして下さい。
次に対策法として食生活の改善 見直しが大切です。

患者様より、メッセージをいただきました。
「文化の日」に思う。じんわり伝わるあたたかさ。
令和4年11月

230224-a
            ▲ クリックで拡大表示


 11月3日。別府市は、朝から「晴れの特異日」。今年も「別府市功労表彰」が行われました。
 特別功労表彰受賞された岩見圭祐先生の「功労」「功績」は、私にとって「心が折れそうになった辛い日々を、笑える日に繋がる治療とカウンセリング」をしていただく、救いの神様の存在です。
 明日に向かって生きる「勇気」を、私の心と体に伝える先生の「心のあたたかさ」、を紹介します。

治療室での、90分の時間と空間の「あたたかさ」
 治療時間は、90分。目・耳・手・指、全神経を集中し、患者さんの体と対話しています。
先生の何よりの楽しみは、患者さんからの「ああ、気持ちがよくなった、身体が軽くなった」の声を聞くことだと語ってくれました。先生の疲れが一瞬にとれる時間です。一瞬のために生きる、先生らしい喜び方・生き方です。
治療に集中する空間は、患者さんへのあたたかな心が、体に伝わってきます。

家庭の時間・休日の過ごし方の中に、患者の回復を願う「あたたかさ」
 患者さんの治療と回復をめざし、その願いは、家庭に持ち帰り、時間をみつけて勉強しているようです。また、休日を利用し、県立図書館で専門分野の研究(読書・メモ)に時間を費やしていることを聞きました。家庭で過ごす時間の中に、休日の過ごし方の中に、「修行」という文字を胸に生きていられるのです。絶えない情熱と行動は、先生の心の奥底のあたたかさから湧いているのです。

患者さんに語りかける言葉の「あたたかさ」
 「大丈夫ですよ」「あせらないで」「一息ついてね」「すてきな一日を」と、その一言、一言の言葉のあたたかさを何度聞いたことでしょう。また、一日の出発に「おはよう」の声。一日を終えた夜には「おやすみなさい」の声。ある時、私に「あなたの道を歩けるのは あなただけ あなたの夢を叶えられるのはあなただけ 一歩一歩、一歩一歩だよ」と、励ましてくれました。
思うに、患者さん一人ひとりに、新しい生き方をプレゼントしているのです。それは、先生の心のあたたかさなのです。
 特別功労表彰を受賞された岩見先生。その出会いは、私の一人の人間の心に感動を与え、新しい人生を創り出す夢を膨らませるのです。「文化の日」の一日。私は、人間の生き方を学びました。

「感謝」の言葉が繰り返します。
「ありがとう。ありがとう。岩見圭祐先生」


ご紹介するかどうか悩みましたが、思いの込もった文章に感動致しました。気恥しい気持ちですが!
私の仕事をしっかり“みて”くれていることに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。