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 漢方は日本の伝統医学です。5世紀ごろから日本に伝わってきた中国の伝統医学が、日本人の体質や気候風土に適するように日本独自に変革した医学が漢方です。そのため、現代の中国の医学である中医学は、漢方とは別の考え方の医学です。

 しかし、漢方薬(漢方医学の薬)と中薬(中医学の薬)の原料である生薬(しょうやく)には、両医学で同じものを用いることが多くあります。

 そんな生薬について書かれた最古の書物とされるのが「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」です。365種類の生薬について効能が示されており、それらは、生命を養う上品(じょうほん)、体力を養う中品(ちゅうほん)、治療薬である下品(げほん)に分類されています。

 また、書名にもある神農は、古代中国の伝説の皇帝であり、人身で牛の首を持っていたといわれています。「1日に100草をなめて70もの毒を知った」とされている神農は、薬草をなめている姿が有名ですが、神農の腹部は透明で、毒を食べれば内臓が黒くなったため毒の有無を判別できたという話もあります。

 自らの経験で薬草の毒の有無や効能を確かめ、人々に伝えたとされることから、神農は医薬と農耕の祖とあがめられ、広くまつられてきました。

 日本でもくすりの神様として現在もなお親しまれている神農さん。薬局 薬彩たはらでも、その実践主義の研究を敬い、薬局のシンボルとしています。


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