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【Q 数年前から不整脈があります。脈が結滞することが多く、時に動悸(どうき)がして不安です。心房細動といわれていますが、病院で薬は出ていません。漢方が効くでしょうか。     (72歳、男性)】

多くの漢方薬が使い分けられます

A 心臓は1日に約10万回も電気的な刺激によって収縮と拡張を繰り返しています。病気、加齢、ストレスなど、何らかが影響して電気刺激が変調して不整脈が起きます。

 心房細動は高齢者に多く、心臓の上部の心房が不規則に震え、心臓がきちんと収縮できなくなり不整脈が起こります。

 西洋医学では薬物治療と心臓カテーテルによるアブレーション治療があります。アブレーション治療はカテーテルを使って心臓内の不整脈の原因となる異常な部分を焼いて治療するものです。

 脈の結滞がひどくなるとペースメーカーが必要となることがあります。

 しかし、抗不整脈薬は副作用の心配があるせいか、寿元堂薬局に相談に来られた人で薬を飲んでいたのは1人だけでした。アブレーション治療は、高度な専門性を要するので、慎重に行われなければなりません。

 最近のペースメーカーは機能もよく、装着しても日常生活の不便はあまりないようですが、携帯電話などの電磁波の影響には注意が必要です。

 漢方はどうでしょうか。漢方薬を適切に使えば副作用の心配はほとんどないので、動悸や不整脈で悩んでいる人は試してよいと思います。

 当店の過去の経験では、不整脈の治療にペースメーカーが多く使われていたころには、漢方の効果でペースメーカーの適応から改善した人が何人もいました。私の祖母も90歳の頃に心房細動と診断され、不整脈と胸痛を訴えることがしばしばありましたが、漢方薬を数年続けて飲むだけで治ってしまいました。

 今でも、不整脈や動悸には漢方で対応しやすいケースが多くあると思っています。

 不整脈の改善によく使われる牛黄(ごおう)という漢方薬があります。

 牛黄は、牛の胆石を乾燥させたもので、多くの病気に応用されますが、心臓の薬としても定評があります。六神丸や救心など心臓病に利用される製剤の主剤にもなっていますが、牛黄は良質の粉末を飲むのが最も効果的かつ効率的です。

 そのほか、多くの漢方薬が使い分けられますが、一般に入手しやすい漢方薬を簡単に紹介します。

柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)=体力があり、不安を感じ、便秘がある人に。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)=前方が適するような状態で便秘がなく虚弱な人に。

桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)=不安や神経過敏がある虚弱な人に。

炙甘草湯(しゃかんぞうとう)=動悸が強く、疲れやすい人に。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)=めまいや立ちくらみがある人に。


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