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 漢方薬ではないものを漢方薬だと誤解している人は多いものです。漢方薬は、基本的に複数の生薬(しょうやく)を漢方の考え方で配合したものです。有名な葛根湯も7種類の生薬が含まれています。また、漢方薬の特徴は病名だけでなく、体質・症状に適したものを選んで服用します。

 生薬のほとんどが植物由来であるため〝植物を原料にしたもの〞を漢方薬と誤解することが多いようです。漢方薬と間違いやすいものには、次のようなものがあります。

 ●中医学の薬 漢方の本場を中国と誤解している人は、現在の中国の医学である中医学の薬と漢方薬を混同している人が多いようです。漢方と中医学は、考え方にも、薬の使い方にも大きな違いがあります。

 ●家伝薬 特定の家や寺社に伝わる秘伝の薬の多くは、漢方薬が基になっています。更年期障害の薬、小児用の五疳(ごかん)薬など歴史のある薬がありますが、漢方薬とは違って体質は考慮せず、病名や症状のみを目安に使われています。

 ●民間療法の薬草 日本の民間薬は古くから民間伝承されてきました。どくだみ、げんのしょうこ、せんぶりなどの薬草が有名です。漢方薬のような独特の治療体系はなく、1〜数種類の薬草を「いぼ取りにヨクイニン」「便秘にはどくだみ」というように、病名や症状だけに併せて用います。

 ●健康食品・サプリメント 健康食品の中にも植物を使ったものがあるので漢方薬と間違えることがあるのでしょう。健康食品やダイエット食品の中には、漢方薬のようなイメージと効果を宣伝しているものがありますが、一般的に薬としての効果はありません。

 ●健康茶 嗜好(しこう)品として飲むお茶の類は、ある程度の効能があっても弱いものです。

 これらは優劣をつけられるものではありません。自分の目的に合ったものを上手に利用していただきたいと思います。


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