当薬局に痛散湯を求めて来店される方が多いです。
それだけ痛みや痺れで悩まれている方が多いということですね。
でも、残念ながら、当薬局での取り扱いはありません。
当薬局だけでなく、他の薬局やドラッグストアでも取り扱いはなく、再春館製薬所様専用通販でしかないんですよね。
どうしても欲しい方はそちらで注文されるしかありません。
ただ、当薬局に痛散湯を求めて来店される方に話を伺うと、どうも痛散湯適応ではないなという方が非常に多いことにびっくりします。
その場合には別の漢方薬を提案して服用していただき、喜んで頂いています。
痛散湯は、麻杏薏甘湯に防已を加えたものです。
患部に熱を持つと、その部分を冷まそうと水が集まってきます。
その水に圧迫されてさらに痛みが増します。
麻杏薏甘湯は、その水の溜まりを除くことで圧迫による痛みを軽減させるとともに、炎症も鎮めて痛みを取り除きます。
それゆえ、患部を触ると温かいことがありますが、カッカ、カッカするほどの熱感はありません。
また、冷房などで長時間冷気にさらされることで水の巡りが悪くなって痛む場合にも使われます。
(この場合、冷え性とかは関係ありません。寒い冬に風邪を引くのに、冷え性かどうかによらないのと同じことです)
慢性よりも急性もしくは亜急性の時期に使う機会が多いです。
この麻杏薏甘湯に防已を加えることで、水の溜まりを除き痛みを鎮める作用が強化されます。
あくまで私なりの麻杏薏甘湯と防已の考えを述べただけなので、痛散湯の詳しい説明は再春館製薬所様にお尋ねください。