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 氣・血・水は私達の体内を心地よく保ってくれる不可欠なものです。
 どれか一つが欠けても生きていけませんし、不足や過剰すぎれば様々な病因にもなります。


● まわりは“氣”で溢れている?!
 私達は普通に日常語で“氣”を使っていますよね。元氣、氣分、病氣、天氣、空氣……氣が若い、氣が長い・短い、天氣が良い・悪い、氣持ち良い・悪い、氣を落とす、氣が抜ける、氣を失う、勇氣を出す、活氣がある……
「“氣”とは人を生き生きとした状態に保つ為の必要なもの」なのです。

 氣は全ての生命活動を維持し、血や水を全身に巡らせ、栄養を身体のすみずみまで送り届けてくれる大役を担っています。
 精神面に関するエネルギーでもあります。

 氣は上へ下へぐるぐると体内を巡りますが、これが逆になり、巡りが悪くなるとイライラの症状が出ます。これを氣逆(きぎゃく)と言います。
滞ると、氣滞(きたい)。不足すると、氣虚(ききょ)と表現します。
 氣が不調和になると、心身のバランスが崩れ精神不安、不眠、動悸、めまい、神経性胃炎など様々な症状が出てきます。


● 渋滞イライラ、血の流れはスムーズに
 血(けつ)は、氣とともに全身を巡り、各組織に栄養を与える赤い液体です。
 スムーズに流れていれば栄養も行き渡りますが、体内で血が渋滞を起こすと瘀血(おけつ)になり、吹き出物や青アザ、シミ、のぼせ、便秘、月経痛、脳卒中などの原因になります。

 体内の血が不足すると血虚(けっきょ)、熱が血に侵入すると血熱(けつねつ)
不足も過剰も良くないですし、瘀血があると新鮮な血も作れません。
 道路と同じ。渋滞なく、スムーズに流れると氣分も良いという事です。


● 水不足は困るけど、溜め池もいらない
(すい)津液(しんえき)とも言い、血(けつ)以外の全ての体液の事で、涙、唾液、リンパ液、胃液、汗、尿など、私達に必要な生理的水分の事を言います。そして、栄養や潤いを与えてくれます。
 潤い不足だと、お肌もカサカサ、コロコロ便や便秘になります。脱水症状はさらに危険。

 水も氣とともに体内を巡っているのですが、血と同様、渋滞を起こした場合、体内で溜め池状態になります。
胃の中がピチャピチャ状態は胃内停水(いないていすい)と言います。
 清らかな天然水のようにサラサラと流れる水なら良いですが、溜め池水は濁っています。これを水毒痰飲(たんいん)痰湿(たんしつ)と言います。
 クシャミ、鼻水、痰、浮腫(むくみ)、口渇(こうかつ)、下痢、頭痛、めまい、汗かき、倦怠感、神経痛、関節痛など水が原因で起こる症状です。


 ここ数年の間で、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」「未病(みびょう)」という言葉を良く耳にします。

明確な病名がつけられない。でも、身体の調子が悪い。
検査してもどこも悪くない。でも具合が悪い。
明らかに体の何かが辛いわけなのです。

そのような場合は、生命を維持している氣・血・水を整えることからです。自然と調子は良くなるはずです。
 それが身体全体を見る漢方医学です。

關根 典子


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