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四季の色「草木染」

草木染ってなに?

~植物の色素で糸や布を染める~

草木染

「草木染」という呼び名は、昭和になってから生まれた新しいものですが、植物の色素を使って染色する方法は古くからありました。

昔は「すり染め」と言って、植物の生葉や樹皮・根などから出る液を、布の上にこすりつけるといったごく単純なものでした。しかし、ただこすり付けるだけですから、美しい色でもすぐに変化・退色してしまいました。

こうした中で、平安時代の頃から鉄や銅・ミョウバン(アルミ)などが含まれている液に、染めた布を浸すと色が発色・定着することが見つけ出され、今日のように、植物の色素を煮出して抽出し、金属の含まれた水溶液につけて発色・定着(媒染)する方法が生まれました。

こうして、植物の色素を使って糸や布を染める方法「草木染」は全国各地で行われるようになり、それぞれの地域の染織文化、生活文化を担ってきたのです。


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