きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 女性の生活と健康 全身36.5度付近に保つ事が健康維持のポイントです。 36.5度の秘密 皆様はよく体温は36.5度が良いという話を聞かれると思います。事実、冷え症の人の体温は36度以下ということが多いのです。人体内の諸臓器の代謝は、色々な酵素反応によって行われています。酵素反応なしで人間は生きていけません。 例えば食物の消化、蛋白質は複数の蛋白分解酵素、脂肪は脂肪分解酵素、炭水化物も同じように色々な酵素によって分解代謝されて、栄養分は腸から吸収され、更に色々な酵素反応を経て「血となり肉となる」わけです。これら多くの酵素が最も働きやすい温度が36.5度付近なのです。これ以下になるとどんどん酵素の働きが落ちて代謝は悪くなります。代謝が悪くなると益々冷え症は進み、体調は悪くなります。 女性の場合腋の下で36.5度でも下半身が冷えて調子の悪いという人は、普通骨盤内臓器(子宮,卵巣、腸)温度は普通測れませんが、恐らく36度以下が多いと推察されます。事実卵巣や子宮癌患者の腹部を押さえると、本人には冷え症という自覚がなくても、内部に冷感を感じることがあります。体温は普通足先は一番冷たく、36度以下と言われています。 私は左足のアキレス腱断裂で連結手術を受けているため、足に冷えを感じると、上半身は温かいのに異様な冷感のある左足首だけが別に付着しているような違和感を感じます。このような時、すぐに足浴を15分間行い、ステッパー(足踏み器)を5分間踏むとすっかり冷えを感じなくなります。これは足浴の温湯で温まり、足の血管が拡張し、更に足踏み運動がツボの集積地帯である足裏を刺激すると同時に温かい血流が回復し、全身の血液循環促進に作用している為と思われます。全身36.5度付近に保つ事が健康維持のポイントではないかと考えています。 文:東洋堂土方医院 土方康世先生 女性の皆さん、日々の養生の心得と生薬があれば乗り切れます! 全身36.5度付近に保つ事が健康維持のポイントです。 骨粗鬆症は若いうちから気をつけて予防しましょう。 自然に逆らわずにゆとりをもって生活してください。 シンプルに自分を見つめた時、何が重要か・・・ 漢方は、女性の一生をより健康で充実したものへとサポートしてくれる心強い味方です。 ストレスと上手に付き合うためには、どんな漢方がよいのか―― 何でも手に入る現代であるからこそ健康度を高める食を目指していきたいと考えます。 東西の医学を駆使すれば、治療の選択肢が充実し、「にきび」で悩まれていた方の笑顔が増えます。