
妊娠を維持し、出産するために必要な体作りを焦らずにしていくこと。
いろいろな不妊治療を続けてきた方の中には、ホルモン剤の使いすぎで卵巣が弱っている人や、明らかに体力不足の方がいらっしゃいます。
妊娠を維持し出産に耐えるだけの体力が備わらなければ妊娠率は低下します。これは母体を守るための自然の摂理なのです。
日ごろから体を暖かくすること、ダイエットであまり痩せすぎないこと、逆に太りすぎないこと、月経期や高温期に重労働や激しい運動をしないことなど養生を心がけていただきます。

当薬局ではアトピー性皮膚炎を軽快させる事はそれほど困難なことではありません。年齢やステロイドの使用歴、湿疹の軽重によって差はありますが、体質や症状に合った漢方薬の服用と食生活の改善に真剣に取り組んでいただければ、多くの場合数ヶ月で見違えるようにきれいになり、ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)に頼らなくても十分コントロールできるようになります。
以下に当薬局の取り組み方、考え方を少し書いておきますので来局してご相談される前の参考にしてください。
アトピーで悩まれている方の多くはアトピーを治す物(物質)を探していらっしゃいますが、そこに大きな誤りがあります。アトピー性皮膚炎は物で治すのではなくて治す方法(治し方)で治す皮膚病なのです。
漢方では、アトピー性皮膚炎はアトピー素因(内因)を有する人に飲食の不摂生、ストレス、生活環境などの外因が加わって発症すると考えています。
飲食物とアトピー性皮膚炎とのかかわりは最も重要なポイントで、漢方で言う病理的産物の湿(湿疹の語源)を発生させる原因である油濃い食べ物や甘いもの、動物性たんぱく質の摂り過ぎは厳禁です。
数千年間、野菜や穀類を中心とした日本人の食生活の大きな変化(高たんぱく食、乳製品、脂肪分の取りすぎ)が免疫過剰状態を引き起こし、アレルギー体質を大量に発生させている原因になっていると考えられます。アトピー性皮膚炎をアレルギー体質そのものから改善させるためには漢方薬治療と同時に高蛋白、高脂肪、高糖分に偏った食生活を改善する努力が必要です。
特に消化吸収力が未熟な乳幼児期は腸管粘膜の透過性が高いので、消化不十分なたんぱく質が体内に浸透しやすい状態にあります。
誕生直後から安易に母乳以外の人工乳を与えたり、歯もそろわない早すぎる時期から離乳食を与える事が結果的に食物アレルギーを引き起こし、乳幼児湿疹ひいてはアトピー性皮膚炎の原因となってるケースが多く見られます。
これらはアトピー性皮膚炎既往歴やIgE抗体を産生しやすい体質というアトピー素因そのものを作り出すことになりますから取り分け注意しなければなりません。
保湿用の浴剤にする目的で薬草の当帰や地黄だけを指名して買っていかれる方がいらっしゃいますが、いかなる薬草、クリーム、ローション、浴剤、温泉水等であろうとも皮膚に塗布したりお風呂に入れるだけでアトピー体質を治せるもはありません。
スキンケアはあくまでもその場の痒みを少しでもやわらげるための補助療法ですから、とりわけ高額な物は必要ありません。
そのときの自分の皮膚に合った使用感の良いものを選んでいただければよいと思います。
ほとんどの場合、当薬局で選んだ漢方薬とアドバイスにしたがった生活を心がけていただければ3ヶ月~4ヶ月程度できれいになってきますから治し方も解っていただけるようになります。
初回は治し方の説明に少々時間(30~40分程)がかかりますので、初めて来局される方はご予約して来ていただけるとありがたいです。