
カゼやインフルエンザは漢方薬が良く効果を発揮する病気です。
寒気がする、熱っぽい、体が痛い、咽が痛い、頭痛、鼻水などの初期症状の時に服用するとすばやく効果を発揮します。
カゼはひいたかなと思ったら30分が勝負です。自分が普段ひくカゼのタイプに合った漢方薬を常備しておき、すぐに飲めるようにしましょう。
カゼは体の抵抗力が落ちたときにひきます。無理せずに体を休めることも大切です。

漢方には「不通則痛」という原則があります。頭痛や生理痛、その他、体の様々な痛みしびれは、気血のめぐりが局所で滞っているためと考えています。
滞る原因は冷え、ストレス、炎症、水分の停滞、お血、気血の不足など様々で、これらの原因を取り除き気血のめぐりをスムースにする事が治療の要です。漢方薬には痛み止めのクスリはありません。

漢方には「女性は血をもって本となす」という言葉があります。
これは女性の健康は血が深く関わっていることを言ったもので、月経、妊娠、出産、授乳などで女性は血の不足をまねきやすく、この血の不足は冷え性、頭痛、月経困難症、更年期症状、不妊症等の原因となります。
また血の不足は精神活動とも関わり、心の不安、憂鬱、イライラなどもおこりやすくなります。
血はよく肥えた土壌のようなもので、良い土壌からはイキイキ、ツヤツヤ、フックラした作物がとれるように、血は全身を潤し栄養しますので、健康と美容にとって最も大切なものです。

カゼをひきやすい、よく熱を出す。お腹をこわしやすい、食が細い、疳の虫、夜泣き、むずがりなどは小児特有の症状です。
小児は成長、発育のスピードが速く、常に五臓六腑の機能が追いつけない状況にあります。
特に消化器や肺が弱く、カゼなどの感染症にかかり易かったり、下痢をしやすく、また逆に肝気はたかぶりやすく疳の虫、夜泣き、ムヅガリなどの症状が発生しやすいものです。
離乳食をマニュアルどおりに頑張って進め、下痢をしてしまう事もよく見られます。
一人一人の消化器の能力に応じて進めることが大切です。急いだり他と比較する必要はありません。