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益軒先生は内欲をがまんすることに重点を置いています。
内欲をつつしむことで元気が強くなり外邪に侵されることもないと
おっしゃいます。
飲食を適量にして、過食にならないようすること。
病気を生じされるものは食べないこと。
色欲をつつしんで精力を惜しむこと。
間違った時間帯に寝ないようにすること。
過度な睡眠はとらないこと。
長時間座り続けないこと。

からだをそこなうものに内欲と外邪があります。
内欲とは食欲、色欲、睡眠欲、好き勝手に話したい欲
喜び・怒り・憂い・思い・悲しみ・恐れ・驚きの七つの情。
外邪とは天の四気。風・寒・暑・湿のことです。
内欲をおさえて少なくし、外邪をおそれて防ぎます。
こうすることで元気をそこなわず病気を防ぎ天寿を全うすることができると
益軒先生は述べています。

養生の術を努めて学び、長く実行すれば、からだは強くなり
病にならず、天寿を全うし、長く楽しむことが出来るのは必然であり
このことを疑ってはいけません、とおっしゃいます。
すなわち養生を続けるという「原因」が
天寿を全うし、幸福になるという「結果」をもたらすことを示唆されています。

人のからだはこの上なく貴く重いものであり、世界の何物にもかえがたい。
欲をほしいままにして身を滅ぼし命を失うなどこれ以上愚かなことはない。
毎日の生活をつつしみ、道に従い、からだを大切にして長寿であることが
もっとも大きな幸福なのです、と述べています。
飲食も十分な楽しみではないかと感じる方も大変多いと思います。
しかしながら益軒先生は生かされていることへの感謝・社会への貢献が
もっと大きな幸福感と捉えていらっしゃるのでしょうね。
ほしいままの飲食等でからだを損なうことは
もうひとつ上の喜びを体験する時間が短くなりますよ。
つつしみを持ち養生なさい、とおっしっているように聞こえます。

アーユルヴェーダ医の蓮村誠先生がヴェーダの世界観から
この養生訓を読み解かれており私なりに共鳴するところがありました。
この視点を参考にしながら
益軒先生は
天と地、父と母の恵みを受けて生まれ、養われたわが身は
わたしだけのものではありません。このからだは天地・父母に仕える
孝行の本だと述べています。
それ故につつしんでよく養い、そこなわないようし、天寿を長く保つべき。
ほんとうの人の願いとはひとえに天地・父母に孝をつくし、
人として守るべき道を進み、義理に従い
出来るだけ幸福になり、長生きをして、喜び、楽しむこと。
儒学者としての思念もあろうかと思いますが、長生きをするということは
喜び、楽しむためですよ、とおっしゃっています。
「生かされている喜び」そして「家庭や社会に対して貢献できる喜び」
この一日一日を長く積み重ねていくことで幸福を深め、広げていくことが
長寿の本質なんですよ、とも受け取れそうです。


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