蒸し暑い残暑の乗り切り方
更新日 : 2021.09.07

厳しい蒸し暑さが続いています。冷房の効いた室内と、高温・多湿の
屋外を出たり入ったりで、温度差が5℃以上になると体は強いストレスを
受けます。
このような状態が長く続くと、徐々に自律神経の働きが落ちて体温調節を
うまくコントロールできなくなっていきます。
そうすると熱をうまく下げられずに熱が出たり、水分の循環が悪くなり、
胃腸の働きが弱まり食欲もなくだるい‥といった内臓への変調や、
頭痛・脱力・動悸・などの体全体への変調になったりもします。
さらにクーラー・扇風機などで冷やされて体のバランスを崩し、倦怠感・
腰痛・肩こり・手足の冷えしびれなどの症状を伴う、いわゆる『冷房病』に
かかります。
台風シーズンは、湿度が高く、湿度と暑さによる夏バテが起こっています。
蒸し暑いので、冷たいジュースや氷やアイス を食べて、冷えたビールなどを
飲まれていると思います。
冷たいものでどんどん胃腸を冷やしていると、胃痛や下痢などの消化器の
異常が起ってきます。過剰な水分で胃液が薄まり、食欲が低下し食欲
不振によって夏バテも起こります。『冷蔵庫病』
消化管の温度が1度低下すると腸管免疫力は30%低下すると言われています。
また、あっさりしたそうめんや冷奴などばかり食べているとミネラルや
タンパク質などの栄養素が不足し免疫力も低下します。
そうすると風邪、インフルエンザやコロナウイルス、ヘルペスなどの感染症など
にかかりやすくなってきます。
体力をつけて、栄養しっかり摂って、この蒸し暑い残暑を乗り切りたいものですね。
そのためには、「消化管機能の改善」と「自律神経のバランスの改善」が必要に
なってきます。夏バテの症状は夏の期間だけではなく、少し遅れて涼しくなった
初秋に生じることも多いです。
今から体調を整えて、夏バテから秋バテにならないように対処することが望ましい
と考えます。
今から対応できる漢方薬をお知らせします。
①食欲不振による体のだるさ 疲れ 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
②動悸やだるさの強い方 生脈散(しょうみゃくさん)
③胃腸の働きをよくして、水分の停滞を改善
胃に作用して食欲不振(空腹感がない)を改善します六君子湯(りっくんしとう)
④冷えによる胃腸障害、下痢 胃痛、胃の痞え、腹痛 人参湯(にんじんとう)
冷たいものの摂りすぎによる場合
⑤胃腸障害、下痢 吐き気 藿香正気散(かっこうしょうきさん)
⑥口渇 尿量減少下痢 子供の下痢などにも有効です 五苓散(ごれいさん)
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