健康トピックス 「問題行動解決」

何かしら問題行動のある子供さんを自立に結びつけるには、
親が「何とかしよう」とするのではなく、本人が何とかする力をつける事です。
そのために、「考える力」をつけさせることが親(特に母)の役目です。
一人で生きていける力をつける!その事に注力します。

「しゃべり」を肥やしにするため、経験させ、その経験談を乗りながら喋らせることが重要です。
壁にぶつかったとき、現実的な事は社会に教えてもらって、親はアドバイスする必要はありません
下手にアドバイスをすると、逆恨みされることになりかねず、
親が伝えるとすれば現実のみをメッセンジャーとして言うのみです。
親は常に不安が付きまとうものですが、子供の成長を信じてあげてください。

危うい行動であっても、全て試行錯誤しながら動くので、
泳がせて、ぎりぎりまで待って、無防備だったり、リミットがある場合のみ親が動くようにします。
どこまで待てるか見極める事が大事です。
そのために、親は表に出ず、裏で動いていろいろ調べます。

様々な子供の要求は鵜呑みにせず、メリハリをつけて付き合うことが必要です。
中途半端に「なあなあ」になる事はNG。
こんなことぐらいはOKと思って要求に応じてエスカレートしていくこともあるので
要求を飲む時は慎重に考える必要があります。
できない事は断り方に注意して状況により「やんわり」か「きっぱり」か使い分けます
ただ頭ごなしの全否定はNG.
具体的な要求には「間」を持たせて自分で再考させて自分でブレーキをかけられるようならOKです。

基本的にはマイナス面の矯正をしようとせず、伸ばせるところを伸ばす。
このスタンスで臨んでください。
                                      続く。。。

             

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本人に振り回されたり、心配や不安で、
親や家族が疲れ果ててしまっているケースにときどき出合います。
そんな時は、親や家族も休憩が大事です。
本人との接触を減らして少し距離をおいてエネルギーを温存しないと持ちません。
ただ、全くの会話の分断は危険です。
日常的な声かけは「普通」にしたほうがよろしいです。

いろいろ不安な要素などあって、親の考えはこうだ!と思っても、
それをパシッというのはNG。
不安な要素は事実のみ、親は単なるメッセンジャーとして伝えるのみです。
親が何とかせなアカンと思うのはしんどい話です。
何とかするのは本人です。

現実を知らせるのは親でなく、世間や社会に教えてもらう。
親が言って憎まれ役になる必要はありません。
世間を憎まれ役にすることで親が楽になります。
そのうえで、世の中の不条理や不満を「聞き役」に徹して
自分の思いや考えを吐きださせて成長につなげることです。

           

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何か問題行動を持つ人は、自己表現がうまくできないものです
その意味において「しゃべり」にさせることが大切です。
「さらっ」と話題を振ってみて乗ってこなければ撤退ですが、
「乗って」来た場合は「ふんふん」と受けて、できるだけしゃべらせて
会話の主導権を取る事に快感を覚えさせることが肝要です。

また、話しづらい事を本人に伝えないといけない時は、
タイミングをみて事実のみを報告する事です。
ここに、親やサポーターの考えや気持ちを持ち込んではいけません。

そして、どんな些細な事でも本人の事を「見直した!」と思える事が大事です。
親やサポーターは小さな喜びをかみしめるとともに、本人を「見直した」と
思う事で、その気持ちは敏感になっている本人にも伝わります。
誰もが信頼されたり褒められると自信になります。これが大きな力となるのです。

何か決断しないといけないような時、
親やサポーターはついつい「口出し」してしまいがちですが これはNG.
ぎりぎりまで「待つ」のが鉄則。
これから先、様々な判断や決断は本人がしていかないといけないものです。
本人が決断するには、思考力をつけるしかなく、
短絡的な考えではなく思慮深く考えられるように、しゃべらせて頭を活性化していくしかありません。
細かい事は基本的にどうでもよい事です。
本人が社会的に安定した考えができるように導く事です。

続く。

             

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親も子も、 親や他の家族と、本人の違いに気がつく事が大事です。
兄弟でも親子でも、「違う人間」なのです。個性も違います。
せっかちな人もいれば、おっとりした人もいます。

それぞれの価値観やペースがあります。
それを、ひとまとめに、同じ価値観、ペースにしようとすると歪みが生じます。
こうした歪みから、徐々に「息苦しく」なって問題行動にいたるケースが多いのです。

問題行動を起こす人も、このままでいいと思っているわけでなく、
自分を見失っているに過ぎません。
自分を取り戻すために、自分の持ち味に気付き、
自分の思い価値観を外に向けて発信できるようにならないといけません


そのために、親やサポーターはせっかちにならず
「聞き役」にまわり、自分の考え、思い、意見をしゃべらせて否定せず聴く事。
「アドバイス厳禁」 
それは違うやろ!と思うような事でもOK.。
思考力がついてくると社会的に安定した考えができるようになります。

不安を口にするようになればOK。そんな時は、
アドバイスせず、聞き役に徹して、「頑張れ系のメッセージ」でなく、
それ、しんどいなあ」「大変やなあ」などと、「守ってあげる系メッセージ」を出す。

良かれと思って「恨まれるような事」を言う必要はありません。
そんな事は、世間が教えてくれます。
単に事実を伝えるのはOKです。

引きこもりの場合、世間に教えてもらいにくいのですが、ネットなどがあります。
これも、ネガティブ情報や「うそ」が氾濫していますが、かまいません。
自分の感じ方考え方を大事にできるように、
正しい自己主張」ができるように導いていくことで、
自分に自信が出て来ます。そうなると、
そういう情報に振り回されなくなります。

結局は自分は自分!と思えて
自分に自信を持つ事ができるようになる事なのです。


               

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引きこもり、不登校、過食症、拒食症、強迫性障害など
何かしらの問題行動をもつ子供に対して親が向き合う場合、

父親の出番は基本的にありません。
父親の役割は、あくまでも母親のサポートです


最前線で頑張っている母親の良き理解者として母親を支えるのが父親の仕事です。
父親は本人とあまり関わらない方が良く、
本人から何かしらアクションがあって求められた時のみ答えるのが良いのです。
両親が「母親化」してはいけません。

また、自分で考え自分で行動する事が大事なので、良かれと思って親が先回りしてはいけません。
実害がなければ、失敗してOK。
失敗して経験して成長していくものなのです。


要求には、
エスカレートするといけないケースもあるのでバランス良く対応する必要があります


実害(経済的・肉体的・精神的)や何の解決にもならない要求には断って良いのですが
言い方が大事です。やんわり断って、頭ごなしに否定しないでください。

 例)過食症の子=自分で作った食事を「食べてみて」→「今日だけ」などと条件をつけてOKする。
要求が続くなら、やんわり「お母さんが食べてもあなたの病気は治らないでしょう。
だから、受け入れられない」 というようにもっていきます。

否定せず、親の考えを先に言わず、「せやなあ、ほんまやなあ」を先に言って同調し、
必要に応じて親の考えとしては「○○と違うやろか?」と否定できる含みを残して伝える。
それが大事です。

つづく

           

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