健康トピックス 「拒食症」

親やサポーターの心得

・ダメ出ししない。羽ばたくタイミングは本人に任せる。

命令しない。命令に人は反発する。

・親やサポーターの価値観や考えを押し付けない。自分で考え気付かせる。

・失敗して成長するので、過干渉せず、見守るのみ。声かけはする。

・本人を否定しない。特に人格まで否定しない。

・単なるメッセンジャーに徹する。逆恨みされるようなことは言わない
 世間が教えてくれると思う。

・短所と思うところを長所・個性と見る。本人もそれに気づけば OK。

・「小さな認め」で褒めてあげる
 現在の本人なりに頑張っている事を認めて褒める

・親やサポーターの余裕を見せる。どんな態度でも受け止めて、
 「見捨てない」というメッセージを出す。

続く


               

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しゃべる事で頭を活性させると説いてきましたが、
本人が黙ってしまって会話にならない時も当然あります。
そんな時は、「話したくないねんな」と理解して、放っておくしかありません。

ただ、会話の分断は危険ですので、
基本的な声かけ=「おはよう」「ご飯やで」「○○食べる?」などは返事がなくてもしてください。
さらに、世間話を振ってみて、乗ってくるようなら聞き役に、
乗ってこないようなら、ストップして様子見るしかありません。

何か探りを入れるような事を聞いたり突き放すような言い方はNG。
また、本人の一言一言にいちいち反応しなくてもよろしい。びくびくしなくてもOK。
会話さえそれなりにあればOKです。

親やサポーターに余裕がなくなりがちですが、これがNG。「はったり」でもいいので余裕を。
神経質な子は、しつこく聞かれるのが大嫌い。
何か気になる事があっても、「親の余裕」で受け止め、しつこく聞かない事。

子供を信じる気持が大事で、それは確実に伝わります。
親から信用してもらえないと感じる事はNG。
親は不安でしょうが、ここは我慢するしかないです。

本人が何か悩んでいる素振りのある時は、アドバイスNG。また、聞きだすのもNG。

不安や葛藤があって悩むのはいい事です。
あきらめの境地に入ると不安にも蓋をするので悩まなくなります。こうなっては具合が悪い。
悩んでいるときは、そっとしておいて、
本人から話しかけてきて不安を口にしだしたら「聴く」。

聞き出すのでもなく、アドバイスするのでもなく、ただ、聞いて不安を吐き出させます。
そのうえで、
「あー、スッとした。」と言えるようになれば解決は近いです。
弱音を吐かせて不安を口にさせて、気持ちの整理に付き合うのです。

つづく。

             

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何かしら問題行動のある子供さんを自立に結びつけるには、
親が「何とかしよう」とするのではなく、本人が何とかする力をつける事です。
そのために、「考える力」をつけさせることが親(特に母)の役目です。
一人で生きていける力をつける!その事に注力します。

「しゃべり」を肥やしにするため、経験させ、その経験談を乗りながら喋らせることが重要です。
壁にぶつかったとき、現実的な事は社会に教えてもらって、親はアドバイスする必要はありません
下手にアドバイスをすると、逆恨みされることになりかねず、
親が伝えるとすれば現実のみをメッセンジャーとして言うのみです。
親は常に不安が付きまとうものですが、子供の成長を信じてあげてください。

危うい行動であっても、全て試行錯誤しながら動くので、
泳がせて、ぎりぎりまで待って、無防備だったり、リミットがある場合のみ親が動くようにします。
どこまで待てるか見極める事が大事です。
そのために、親は表に出ず、裏で動いていろいろ調べます。

様々な子供の要求は鵜呑みにせず、メリハリをつけて付き合うことが必要です。
中途半端に「なあなあ」になる事はNG。
こんなことぐらいはOKと思って要求に応じてエスカレートしていくこともあるので
要求を飲む時は慎重に考える必要があります。
できない事は断り方に注意して状況により「やんわり」か「きっぱり」か使い分けます
ただ頭ごなしの全否定はNG.
具体的な要求には「間」を持たせて自分で再考させて自分でブレーキをかけられるようならOKです。

基本的にはマイナス面の矯正をしようとせず、伸ばせるところを伸ばす。
このスタンスで臨んでください。
                                      続く。。。

             

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本人に振り回されたり、心配や不安で、
親や家族が疲れ果ててしまっているケースにときどき出合います。
そんな時は、親や家族も休憩が大事です。
本人との接触を減らして少し距離をおいてエネルギーを温存しないと持ちません。
ただ、全くの会話の分断は危険です。
日常的な声かけは「普通」にしたほうがよろしいです。

いろいろ不安な要素などあって、親の考えはこうだ!と思っても、
それをパシッというのはNG。
不安な要素は事実のみ、親は単なるメッセンジャーとして伝えるのみです。
親が何とかせなアカンと思うのはしんどい話です。
何とかするのは本人です。

現実を知らせるのは親でなく、世間や社会に教えてもらう。
親が言って憎まれ役になる必要はありません。
世間を憎まれ役にすることで親が楽になります。
そのうえで、世の中の不条理や不満を「聞き役」に徹して
自分の思いや考えを吐きださせて成長につなげることです。

           

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何か問題行動を持つ人は、自己表現がうまくできないものです
その意味において「しゃべり」にさせることが大切です。
「さらっ」と話題を振ってみて乗ってこなければ撤退ですが、
「乗って」来た場合は「ふんふん」と受けて、できるだけしゃべらせて
会話の主導権を取る事に快感を覚えさせることが肝要です。

また、話しづらい事を本人に伝えないといけない時は、
タイミングをみて事実のみを報告する事です。
ここに、親やサポーターの考えや気持ちを持ち込んではいけません。

そして、どんな些細な事でも本人の事を「見直した!」と思える事が大事です。
親やサポーターは小さな喜びをかみしめるとともに、本人を「見直した」と
思う事で、その気持ちは敏感になっている本人にも伝わります。
誰もが信頼されたり褒められると自信になります。これが大きな力となるのです。

何か決断しないといけないような時、
親やサポーターはついつい「口出し」してしまいがちですが これはNG.
ぎりぎりまで「待つ」のが鉄則。
これから先、様々な判断や決断は本人がしていかないといけないものです。
本人が決断するには、思考力をつけるしかなく、
短絡的な考えではなく思慮深く考えられるように、しゃべらせて頭を活性化していくしかありません。
細かい事は基本的にどうでもよい事です。
本人が社会的に安定した考えができるように導く事です。

続く。

             

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