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【質 問】
ぼくは中学3年の男子です。小学校の頃から鼻づまりがひどく、一日中つまっている状態が続いています。鼻が通ることはまれで、運動をしていると息が苦しくて困ります。

【答 え】
小学校の頃は良く風邪を引いたが、今はほとんど引かないという。朝に鼻づまりがびどく、黄色の鼻水を伴うことがあると慢性副鼻腔炎であり「半夏白朮天麻湯・はんげびゃくじゅつてんまとう」を使用する。この方の場合、鼻水を伴わない。
 鼻づまりでよく使われている処方の一つに「辛夷清肺湯・しんいせいはいとう」がある。この処方は肺に熱がこもって鼻水も多く、粘りがあって鼻の粘膜に痛みや熱感を感じ、臭いもしなくなった時に使用する。鼻茸にも応用することがある。
 また「葛根湯加川芎辛夷・かっこんとうかせんきゅうしんい」という有吊な処方がある。項背がこわばり、やや粘りはするが白っぽい鼻水で、鼻の粘膜に熱感はないものに使用する。だが、いずれもこの方には当てはまらない。
 手はわずかに冷えやすく、小さい頃は食欲も細かったという。脾胃の陽気の運行はまだ確立しておらず、水分のめぐりが悪く、鼻づまりを起こしていると考えた。「苓桂朮甘湯・りょうけいじゅつかんとう」を朊用すると1ヶ月で鼻が通るようになり、快適になったと報告があった。

 

【質 問】
出産間もなく手のひらに水泡が出来、いずれ治るだろうと放置していました。それが幾重にも重なり、やがて膿を持ち、皮膚もだんだん硬くなって足の裏にも出来るようになりました。皮膚科に行くと、これは掌蹠(しょうせき)膿疱症で、根気よく治療しましょうといわれました。軟こうと抗生物質を処方してもらい、最初はきれいになり喜んでおりました。ところが再発と緩解を繰り返しながら早1年が過ぎ、今年で娘も3歳になり、私も28歳になりました。良い漢方薬を処方してください。

【答 え】
掌蹠膿疱症は、歯や扁桃炎などの病巣感染、歯科金属のアレルギーなどが原因と考えられています。人によって時間がかかる場合もありますが、この女性も1ヶ月月の服用でつるつるの皮膚がよみがえりました。
 患部は淡紅色を呈し、火照っている。これを取り去るには「知柏地黄丸・ちばくぢおうがん」がよいでしょう。患部が真っ赤で火照りがびどい場合は「三物黄芩湯・さんもつおうごんとう」を使います。水泡は水分代謝の異常が起きているためです。膿を持つということは患部に熱状があるためで、これらには「龍胆瀉肝湯・りゅうたんしゃかんとう」がよいでしょう。熱がなければ「五苓散・ごれいさん」、熱が激しい場合は「黄連解毒湯・おうれんげどくとう」を使用します。

 

【質 問】
今年の夏は暑くなるのが遅く、冷房も余りかけていないのですが、だるくてしょうがありません。病院で検査をしましたが異常ありませんでした。いまの季節と関係があるのでしょうか。

【答 え】
雨の日が多い今年は、じめじめとうっとうしさが続きました。低気圧が近づくと頭が重く、体がだるくなる。気分が憂うつで、身体の動きが鈍い。古傷が痛み、腰痛神経痛が悪化する。この時期の天候は身体にどのように影響するのであろうか。
 漢方では「湿邪」「痰(たん)飲」という概念がある。湿邪とは体外の湿気をいい、急性に発症するものに胃腸炎がある。嘔吐や胃の痛み、下痢、だるさなどが特徴である。代表的な処方は「藿香正気散・かっこうしょきさん」で、胃腸に入った湿邪を取り除く効果がある。また「苓姜朮甘湯・りょうきょうじゅつかんとう」という処方は座骨神経痛に用いることが最も多い。特徴は腰から下の重苦しさを伴う痛みである。これも湿邪のいたずらである。
 痰飲とは、体内の余った水分を指す。日常の疲れで膵臓が活力を失い、必要以上に水分が溜まった病症をいう。身体全体が重だるく食欲がいまいちで、そうめんやそばが多くなる。このような方は「香砂六君子湯・こうしゃりっくんしとう」や「参苓白朮散・じりょうびゃくじゅつさん」などを服用する。

 

【質 問】
35歳になる女性です。20年前から貧血でしたが、8年前に咽喉(のど)のつまりを感じ始めました。4、5年前より、めまい、ふらつき、動悸(き)息切れを感じて病院に行き、橋本病と診断されました。ほかで「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」を服用していましたが改善されず、何とかならないでしょうか。

【答 え】
橋本病とは、甲状腺に自己免疫疾患が起こった病気で、慢性甲状腺(せん)炎といいます。ホルモンの分泌が低下すると、朝起きられない。やっと起きてもだるくて動けない。寒がりになり、皮膚がかさつく。さらに低下すると手足と顔がむくみ、日常生活がのろくなる。1日中ぼんやりしていることが多くなり、ひどい場合は昏睡に陥るという病気である。
 この女性の場合は、肝臓の指標も高くなっていた。全身の黄色みがひどく、手と足にしびれを感じる。これは、血液がかなり薄くなっていることを表す。身体がうまく動かないため、いらつきやすくなっていた。
 腎臓の陽気を増し、水分代謝を促進する「真武湯(しんぶとう)」と、血液の統率をする力を増す「帰脾湯(きひとう)」を服用していただいた。2週間もしないうちにむくみが消え、咽喉のつまり感もなくなり、見違えるように元気になったと、現在も服用を継続中です。

 

【質 問】
39歳の女性です。数カ月前から残業が多くストレスがたまり、普段は5時間くらいの睡眠が3、4時間ほどになってしまいました。イライラが募り、カラオケでストレスを発散させていたつもりですが、次第に顔がかさつき、ニキビが出始めました。良い漢方薬はないでしょうか。

【答 え】
鼻から下が全体にかさつき、淡紅色から赤色の大きなニキビがいくつも出ていた。体は疲れているが寝付くのに1時間ほどかかる。便通も悪くウサギのフンのようにコロコロした便が出る。
 不眠と皮膚がかさつく症状は、血の不足を意味している。手足と顔に火照りがあり、ニキビの化膿はわずかで淡紅色が多いのは「陰虚」の現れである。寝不足と残業で気の不足を起こしたため、腸の働きに異常を来し、便が兎糞(とふん)状になっている。
 彼女には「双和湯(そうわとう)」を1カ月間服用してもらった。服用から1週間後、顔がつるつるになりニキビも治まりましたと喜びの電話があった。
 「双和湯」には、気と陰分を補う「黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)」と、血を補う「四物湯(しもつとう)」が入っている。このように著効を示す場合もあるが、ほとんどのニキビはホルモンの乱れが関与しており2、3カ月で効果が分かり、半年くらいで良くなるケースが多い。

 


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