春というのに寒い日が続いている。桜の咲き始める春は、膀胱炎になる方が多い時期です。この頃の膀胱炎は急性のものがほとんどで、大腸菌やブドウ球菌が原因で引き起こされます。
一方で、昼と夜の気温差が激しく、夕方になると急に寒くなり下半身を冷やして膀胱炎になる方も多い。尿量が少なく頻尿で、夜間の排尿痛を我慢していると腎炎になってしまうこともある。
夜間のお小水が多くなると、「八味地黄丸」がよろしいでしょう。尿量が少なく頻尿になると「当帰芍薬散」がよいでしょう。血尿があり排尿痛・悪寒などを伴う方には「猪苓湯」がよく合います。尿が透明だったり赤かったり黄色かったりする方には「五淋散」。膀胱炎の恐怖からくる神経性膀胱炎などは「清心連子飲」を使います。慢性的に経過し尿に濁りのある方などは、「竜胆瀉肝湯」を服用していただきます。